外資系ITレイオフメモ-7 (転職活動編)

ここのところ数回、転職活動について書いていたので、タイトル変えた方が良いかな。。。ということでタイトルに追記してみました。

外資系ITレイオフメモ -1
外資系ITレイオフメモ -2
外資系ITレイオフメモ -3

こんな感じですね。顛末から言うと、今日書く週で、概ねめどが立つことにはなるんですが・・・。

嵐の前の娘ちゃん誕生日の祭り

レイオフのメールを受け取ってから、「入学式(4/6)前までには目処をつけて・・・」ということで比較的早急に転職活動を始めていたわけですが、3月時点では(まぁ活動2週間強なので無理もないのですが)目処は立たないながらも、それなりに良い感触の企業様もあった、という中で・・・。

入学前には娘ちゃんの誕生日があります。ということで某夢の国的なレジャー施設近所に一泊して、お誕生日のお祝いをしていました。

もう、ここは諸々は忘れて、来週以降の活動に英気を養おう… というよりは、娘ちゃんが楽しんでいるのを見て「また頑張りましょう」という気持ちにもなるかな・・・と思って奮発したのですが・・・

結果、見事に疲れたけど、楽しんでくれた&英気も養えた気がします。ここで養えていなければ、嵐を乗り切れなかったことでしょう(他人事っぽいですが)。

レイオフメモなので、某 XXXランドとXXXシーをハシゴした話はとりあえず詳細は触れないとして。。。

史上最多の面接祭りと最初の内定連絡

4/3: 入学式まであと・・・3日

この日は、カジュアルチャットがある以外は準備とリラックスと、前日までのお誕生日祭の疲れを癒す日になりました。
準備、と書きましたが・・・前週の時点で「4/3は疲れ切っていて、準備をして挑むことは難しそう」。「4/6 は午前中は入学式」ということで、4/4,5,7終日と、4/6の午後以降に面接の日程調整をしていました。
にもかかわらず、ほとんどの企業の面接予定が 4/4に入る(4/4だけ外して予定調整をしたのに、「4/4の20時からはどうですか?」と言ってきた企業様もあり、そこを外すと他と足並みが著しくずれてしまいそうだったのでそこでフィックス)状態でした。

かつ、前職のTAに依頼していた日程調整も、この日の時点で「二次面接・明日、4/4はどうですか?」と依頼され、この週の面接は全部 4/4 に入ることに。

一社、カジュアル面談が入っていたのですが、それは延期させていただき、明日は面接祭りだとハシャいで(半ば強引にハシャイで)いたのを記憶しています。

4/4: 6社面接祭りと、一筋の光

この日は、

  • M社1次面接

  • A-2 社2次面接

  • S社2次(?)面接

  • 前職 Red Hat 2次面接

  • U社1次(?)面接 ( Hiring Manager とはカジュアル面談済み)

  • A-3社1次面接

と、カジュアル面談を外しても6社。なかなかできない体験で(現職が確保されている状況だと、ここまで数受けることもないですし、そもそも休暇でもとらないとこの時間が確保できない)、その意味では「この期間、仕事しないで転職活動してていいよ」としてくれた現職に最後まで感謝である。

どれも、楽しく、有意義な面接ではあったのですが、ともかく

「もうこんなにたくさん、一日に面接しない」と誓う程度にはバテた一日でした。

最初の面接。
M社は、個人的にはIT業界の原点とも言えるトレーニング事業に回帰できるチャンス(よく考えると、この企業もこの時点では A社に名前が変わっていたのだが、A社がこれ以上増えると良くわからなくなるので、M社に留めておく)であった。
面接もある程度手応えはあり。

A-2社は、先日英語面接を受けて「説明しきれなかったな・・・」と反省していたものの、先に進むことができた、というもので、今度は日本語での面接でした。
ポジションも、どちらかというと Evangelist に近いポジションで、他とはまた違った職種。
日本法人の様子や、求めているタレント像もより詳細に理解できた気がします(海外の人が考えている像と、日本のチームで必要とされる像は必ずしも一致しない場合が多いのですが、ことこの企業においては全般に同じタイプのタレントを求めていた印象を受けました)。

S社は、準備していった内容とは異なったものの、面接の担当者様にも良い印象を受けましたし、会社への誇りが強く感じられて、現職の面接を受けた時と同じような印象を受けたのを記憶しています。ここも、個人的には魅力的だと言われている(元上司のエージェントから勧められて受けた、数少ないエージェント経由の応募でしたが)企業なのは、納得感満載でした。

前職も、ざっくばらんなお話から、得意な分野についての対話などを2名の面接官(応募したロールのチーム内)の方とお話しすることができ、懐かしさと同時に戻ってみたい、という気持ちも芽生えました。

ここまで終わったあと、面接の間に1時間程度の空きが生まれたので、メールをチェック。

光明が刺すようなメールでした。

A社(先週受けた)から、採用内定のメールを受け取りました。詳細は、現在社内で調整中でもあり、正式にまとまった時点で、別途来週以降にオファー面談をセットしたい、とのこと。

おお!!入学式前に一個、内定のお知らせ。
あの、赤面祭りな言い間違いは目を瞑ってくれたのか。でも、入社したら(僕なら)イジるな。。。その言い間違いを・・・とか諸々考えたが、さておき!朗報じゃないですか。これは。

だが、「まだ条件が見えたわけではないし(応募したポジションよりレベルは落としての内定、という可能性だってある)、今回は他企業も魅力的だと考えた上で応募しているのだし、油断せずに受け切ろう!!」と、テンション上がる気持ちを抑えつつ、次の面接へ。

U社は、応募した時点で、僕の中では振れ幅が大きい(新しく覚えなきゃいけないものが多そう)ものの、企業として魅力を感じた企業の一つではあった。

対話していく中で、「あるいはこの企業が最も高く僕を評価してくれるのでは?」と思った。特定の業務への深い造詣がある、という特性と、新しいことをキャッチアップしながら、道なき道を行ける特性は若干異なる。
もちろん、特定の業務に深く入り込むためには、道なき道も時に切り開かないといけないのだが、本当に新しいことが矢継ぎ早に出てくる職種では、後者の属性を強く備えていることが必要で、かつ職種によっては顧客との対話力も必要とされる。

ここ「も」楽しそうだな。。。と、すでに内定の連絡を受けた企業があったことから「も」とか言い出す精神状態になった自分を子供だな・・・と思ったが、事実なので仕方ない。

最後のA-3社は、現職で絡みのあったところで、もしかしたら・・・と考えていたら、やはり知っている人が面接官でした。
A-3社、ほぼ一番最初に書類出したのですが、書類選考前に色々、確認(しかも、1週間置きに別件で確認が入る)が入り、なかなか面接まで漕ぎ着けられませんでしたが、ようやくここまで辿り着きましたね。

できたら、面接で疲弊していない日にお会いしたかった・・・とか思いながらも、20時からの夜間面接。

ケース面接で、多少僕の勘違いがあり、「これは評価を受けられないかな・・・」という所感はありましたが、できることはやり切った(A-3社に限らず、全面接)ということで、一旦面接祭り終了。

面接祭りの夜

全部の面接が終わったのは、21時半でした。
こんな一日だったので、娘ちゃんのお風呂の世話も本日はスキップ。終わると娘ちゃんがお風呂から上がり、眠りに向かおうという時間でした。

改めて感じたのは

「こんな体験はなかなかできないよね」という思い(現職あり、で一日6件面接はなかなかできないし、これだけ多くの企業の想いや求める人物像を聞くこともないだろうし)

(内定連絡から)「少なくとも、まだ必要としてくれる企業はある、というメッセージを受け取った」という安堵感である。

やってきた仕事や積んできた経験に自信が無いわけではないが、自信を持ってやってきた中でレイオフ当選、となるとやはり、「大丈夫」とは言いながらも喪失感はゼロではないわけで、「もし、どこからも "要らない"と言われたら、どう過ごそうかな」とか、全く考えないわけでもなかったのだが、この日は、某XXXランド・XXXシーの梯子での疲労もあって、3月以降一番良く眠れた気がする。

A社に熟睡をもらえた、と言って良い。

そして、まだ目処がついた・・・までは言えない(少なくともオファー面談が終わるまでは)ものの、光明は見えたのだ。この後は、話がだいぶ早く進んだ。

祭りの後の急速進行と顛末

ここから、速報チックに、一社にサインするところまでを書いて、次回、総括編に入ろうと思う。

4/5時点から、選考を進めていただいている企業様に連絡を開始することに。最初に内定の意思連絡をくれたA社とのオファーミーティングは翌週中盤にセットされた。

個人的には、最初にオファーをくれた企業様を第一候補にしたい、とは思っていた。
ただ、オファーの内容が、応募したポジションのレベルと同等か(例えば、シニアポジションに応募したものの、シニアではないポジションでオファーが出た、という場合、サラリーレンジ的には希望に届かない可能性が高くなる)。

かといって、仮にオファーへのサイン期限を1週間・2週間とすると、それまでに結果が出ない可能性が高い企業様で進めることは、企業様のリソースを浪費してしまうことになるので、正直に話して、状況を確認することにした。

この時点で、直接やりとりをしていなかった一社(S社==常にエージェント経由で話をしていた一社)は、A社のオファーミーティングの翌日が2次面接となっていて、実技(?)テスト的なものでもあったことから、一旦オファーミーティングでの打診内容を見た上で確認することにした方が良いのでは?とのアドバイスを受けたため、そのようにした(個人的に、その面接に興味があったのもあったのだが)。

A-2社は、面接の時点で伝えていた(知り合いだったこともあり)。一次面接終了後、数日後にネクストステップの打診はあったのだが、日程調整が難航した。4/10~ の週をほとんど候補日として提示したのだが、念の為の抑えとして提示した、4/18の週にセットされてしまった。これ・・・オファー期限が一週間だったら、絶対間に合わない奴だな。。と思いながら、オファー期限は不明だったため、一旦保留。後日、(当初の)オファー期日が一週間であったことから、選考を辞退することになった(後日オファー期日が伸びるのだが、全般に対応が後手後手に回ってしまったので、おそらく調整するのは難しそう・・・と考えた側面もあった)。

A-3社は、事情を話すと、4/10 時点で最終面接を入れてくれるとともに、結果の報告について大まかな内情も教えてくれた。
別途僕より少し後から面接に入った候補者が、2次面接が間も無く行われる予定であり、その面接で最終に進まないようであれば、僕の最終面接次第になるが、二人とも最終に進んだ場合、比較する分、結論が遅くなる、など、状況によって、確定時期が異なるという話を聞かせてもらった。
結果、もう一人の候補者に決まった、ということになった。

M社は、その後面接と検討前のリファレンス(現職・前職などの知人からの推薦状や評価)を詰め込む形で4/3の週を終了する。来週中(4/10の週中)には、と言っていたが、4/17にずれ込んだものの、オファーはいただけた。ただ、A社と比較して金額的に(今後実績で上げていくとしても)乖離が大きいな、と感じたため、内定を辞退することになった。

R社(前職のレッドハット)は、フィードバックは良く、次に進める日程調整をしている最中に、採用についてのフリーズがかかった、待てば変化する可能性はあるが、時期は不明・・ということで結果としては選考を辞退した。
個人的には、13年も過ごした古巣ではあり、「今回、もしかしたら戻れという啓示なのかな・・・」とも思った(前回の転職時には未経験の分野であったために躊躇したロールへの応募でもあったし)のだが、残念。
ちょうどこれを書いている今日、同社もレイオフがアナウンスされていることを知った。
なるほど・・・採用フリーズ --> レイオフは確かによく聞く流れではあるな・・・とは思った。

U社も、4/10の週早々に最終面接を入れ、スピーディーに進めていただけた。
結果、日本法人的にはオファーが出るところまで進み、内定の概要(金額など)も伝えてもらった(内々定的な情報はもらった)。ただ、本社側にアプルーブに回したタイミングで、組織のヘッドカウント自体の精査が入ることになり、最終のオファーレターが出るのが遅れること、最悪フリーズになる可能性がある、とのことだったため、内々定の辞退という形になった。

S社については、4/13に面接を行っていただいた(この面接も、3名の現場エンジニアと実践的な対話を行なっていくもので、かなり実務的だった。面接自体もとても良い印象で、できたらこの企業のオファーも金額が落ちたとしても聞いてみたかったという気持ちにはなった)上で、他社からオファーが出ていることなどをお伝えして、この後の進み方をエージェント経由で確認。
結果的に、以下の点が理由で今回はお見送り・・となった

  • 「他の候補者も居る中で、3人の面接官の満場一致とならなかった」

  • 「金額面で、他社が出している金額と、今回の募集の予算枠から、同レベルのオファーが出ない可能性が高い(仮に採用に傾けたとしても」

小狡く考えると、シレッと受けて、日程のみ急いでもらう手もあったのだが、金額面を伝えることで、上記のような結論になる可能性は確かに感じていた。

ただ、面接の印象はすこぶる良く、「多少給与が落ちてもこの企業で働くエンジニアはハッピーだろう」と感じたのも事実である。

書き忘れたところはないかな。
いくつか、辞退したものの、内定3社(知り合いの企業1社はこのメモには記載していない)。内々定1社の中から、以下のような側面で検討した。

  1. 内定をくれた順番(もちろん、応募した時期もあるのだが、早くにテーブルに乗せてくれた企業は優先したいので)

  2. オファー内容(金額面とか福利厚生とか)

  3. 挑戦することによる自分の伸び代とその後の展望(例えば、その次につながるか、とか、管理職への展望がありそうか、とか)

  4. 同ビジネスの伸び代

  5. 通勤時間と、勤務形態(通勤が多少遠くても、原則リモートならあまり影響ないし)

  6. オフィス環境

この中で、1番は重き(早かったところが、その他の要素よりも優先されるように)を置きました。

4/19 サイン完了と、結果発表

上記のような自分なりに(これだけたくさん受ける機会はもうあまり得られないだろう、という思いもあり)後悔のないように、と選択していった。

子供が保育園だったころなら、フルリモート可能な職場を好んだのかもしれない(と言って、現職はたまたま、コロナでフルリモートになっただけでしたが)ですが、今回は、トータルで見て、一番最初に内定の連絡をくれたA社にサイン、という形で幕を下ろしました。

10+ 社程度に書類を通して、(メモ確認)

  • 内定3つ

  • 内々定1つ

  • 途中辞退が・・・4社か

  • 面接落ち(上記のS社含む)2社

  • 書類落ちが2社

あ。メモを詳細に確認すると、現職(G社)の別職種にも応募したけど、色々(移籍扱いになり、すでに付与されているが Vest されていない株などが残るのか、新規採用と同じ扱いになるのか、など)不透明でもあったことと、ジョブレベル等も微妙に一致しなそうだったことから、一旦応募を取り下げたので、辞退が5社ですね。

その後、カジュアル面談などで対話していた企業様にも行き先を決めたことを話して・・・
4/19にサイン、4/20 には概ね転職活動終了です。

さぁ!学習と春休みです

実際には、この後、HWの返却とか、書類の提出とか、諸々現職とのやり取りもあるのですが、そのあたりは次回の、総括編に書くことにして、4/21から春休みに入ることにしました。

総括編に先立ち、今回のレイオフ発覚後、いろいろ紹介してくれた友人や、知人(エージェントのYさん含む)や、声をかけてくれた企業の人事の方やエンジニアの方、「旦那がレイオフされる」という経験は初めてだろうに、焦らせることなく(まぁ、パッケージに驚愕してたのもあったけど)サポートしてくれた奥さんには感謝したい。

そして、少し言い方はおかしいが、現職の企業も手厚いパッケージを示してくれたことで、多少なりと家族に安心感を与えながら転職活動ができたこと、また、この一連のメモを書くような経験ができたことに感謝したい。

と、転職編の最後の顛末を書いている今は、いわば絶賛春休み中です。また、総括編をどこかで書きたいと思います。



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