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日記:無職で始まり、無職で終わった2020年

 昨年夏、僕は心労でぶっ倒れました。
 数ヶ月の休職を経て復職しましたが、再び体調を崩してしまい、今年1月に退職。現在に至るまで無職なので、2020年は無職で始まり、無職で終わろうとしています。昨今ではコロナ渦で失職する方が多いようですが、僕のようにありふれた理由で無職になる人間もいます。

 人間は誰しも大人になると「あっと言う間の1年だったなあ」が口癖になるものですが、それは無職も同じこと。読書、ゲーム、Vtuberの配信を追うことに耽っていると、いつの間にか1年経っていました。

 特にハマっていたのはおニュイのRPG配信。無職は昼間から働きもせず惰眠を貪っているので、「時間は有り余っているがゲームを買うお金がない」という贅沢な悩みを抱えています。平日お昼からRPG配信をしてくれるおニュイは、そのニーズにこの上なく応えてくれました。申し訳程度にスパチャを送ったり、気になったタイトルだけ同じものを買って同時進行でプレイしたりしてましたが。

 同時接続数は数千人規模。一体感のあるチャット欄を見ていると、鬱屈と抱えている孤独感も紛れます。しかし3Dお披露目配信を期に、僕のパッシブスキル「逆張り」が発動してしまい、最近は見なくなってしまいました。このスキル最悪すぎるだろ。ナーフしろよ。

 ちなみにおニュイの誕生日は10月31日。凛世(シャニマス)の誕生日は10月19日。「推しが誕生日を迎える10月には働き始めているだろう」と何の根拠もなく思っていましたが、当然ながら行動しなければ何も起きません。人間は惰性でどこまでも落ち続けることができるのだと痛感しますね。

 とはいえ、先月から求職活動を始めて、就職相談窓口やハローワークに足を運ぶようになりました。幸いにも親身になって相談に乗ってくれる方と巡り会うことができたので、久しぶりに自分の悩みを吐露しながら建設的な会話ができました。相談を通じて、社会に適合できない自分への嫌悪が諦念に変わったり、先行きの見えない将来への不安を一旦遠ざけたり、純粋に新しい刺激を得たくなったり、前向きになったとは言い難いですが色々な心境の変化がありました。やはりアウトプットは大事だなと思い、こうして日記を書いている次第です。この気概がいつまで続くかは分かりませんが。

 求職活動という言葉には、真っ当な社会人として生きようとしているかのような甘美な響きがあります。が、この1年間でそういう生き方に大きな挫折感を覚えたから別ルートを探っているというのが実情です。「2020年は無為に過ごしたが、無駄ではなかった」胸を張ってそう言えるようになりてえなぁ……

 明日はマリカにじさんじ杯。何も考えずに楽しもう。