灰猫

推し文を書く雑食系。最近はブルアカ/シャニマス(凛世)/にじさんじ。 マシュマロ:ht…

灰猫

推し文を書く雑食系。最近はブルアカ/シャニマス(凛世)/にじさんじ。 マシュマロ:https://marshmallow-qa.com/graycat_42

マガジン

  • ゲーム

    『ピクミン』と『逆転裁判』で義務教育を終えました

  • 読書録

    読んだ本のまとめ。好きな本は『エロティシズム』『エンダーのゲーム』『マルドゥック・ヴェロシティ』『キリスト教と戦争』

  • ブルーアーカイブ

    『ブルーアーカイブ』の感想記事。「キモく誠実に」をモットーに書く予定です。

  • 楽曲

    米津玄師とトーマ(ボカロP)が好きです

  • 日記

    思考の言語化。不定期更新。

最近の記事

  • 固定された記事

己を呪う、その果てに——エデン条約編4章・感想【ブルーアーカイブ】

・自由とは、厳密には「子ども」だけが持ちうる能力だ。行動という強制命令や秩序に囚われている「大人」にとっては単なる夢想でしかない。子どもの自由は、大人によって限界づけられている。 ・その限界に対して盲目を装うこともできるが、それは欺瞞でしかない。同様に、人間を秩序のくさびから解き放ち、精神を自由にしようとする詩人の行為もまた、絶えず欺瞞が付きまとっている……しかし、自分の悲惨さを告白しようとするその行為こそが、まさに詩の選択、人間の選択ではないか。バタイユは「文学と悪」のと

    • 私は『バニーガーデン』に屈しない、絶対に。

      おいおいおいおい❗❓❗❓ FOOOOOOOO❗❗ きゃーーどのチェキもかわいすぎぃ💕 凛………… 凛、誕生日おめでとう。 この店で一番高いお酒、 あたしが呑ませてあげるからね。  ……屈してません。2024年4月、発売後間もなくSteam売上ランク1位 & Nintendo Switch ダウンロードランキング2位達成という快挙を成し遂げ、大きな話題を呼んだ作品がある。その名は『バニーガーデン』。夜のお店に客として通い、バニーガールたちと交流を深める恋愛アドベンチャー

      • "超"克せよ、神話の果てへ――『超探偵事件簿 レインコード』感想

         天網恢恢疎にして漏らさず。しかし皮肉にも、太陽神の名を冠するアマテラス社が支配するその街は、真実を覆い隠すかのように雨が降り続けていた。路肩の下水道に流されてゆくのは雨水か、あるいは行き場をなくした誰かの涙か――  かくして、『超探偵事件簿 レインコード』の物語が幕を開ける。本作は、ダンガンロンパ制作陣が再結集して贈るダークファンタジー推理アクション。記憶を失くした少年ユーマ・ココヘッドは、謎が具現化した異空間"謎迷宮"に干渉する力を持つ"死神ちゃん"とバディを組み、超人

        • 14年越しの決別と解呪――『ニューダンガンロンパV3』感想

           14年前、当時中学生だった私は『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』にドハマりしていた。当時初めて買ってもらえた携帯ゲーム機PSP、そしてYouTubeで偶然目にした本作のプレイ動画。小学生の頃から推理ゲーム『逆転裁判1~3』に触れ、多感なお年頃だった時分、本作を手に取ったのは今にして思えば必然だったのだろう。  オモチャを買い与えられた子どものように夢中になり、周回プレイ。なけなしの小遣いをはたいてグッズも限定BOXも購入。友人に布教もした。続編『スーパーダンガン

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        己を呪う、その果てに——エデン条約編4章・感想【ブルーアーカイブ】

        • 私は『バニーガーデン』に屈しない、絶対に。

        • "超"克せよ、神話の果てへ――『超探偵事件簿 レインコード』感想

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          異類婚姻譚、伊坂幸太郎、便利屋68【読書録:2024年2月】

           もっとこう……かっこいい日記を書きたいんですけどね。でも気づいたらこんな文章ばかり書き散らしてる。そんな人間の読書感想文です。目次で気になったタイトルからどうぞ。 『ツレが「ひと」ではなかった 異類婚姻譚案内』川森博司・古今東西の「異類婚姻譚」(動物や異形など人間以外の存在と人間が結婚する物語)の類型および事例、そして読み解き方を易しく概説するガイドブック。大学教授がまとめてるちゃんとしたやつ。当方、「ケモミミの楽園を築いてやるからな」と宣言したオタク。これは読まざるを得

          異類婚姻譚、伊坂幸太郎、便利屋68【読書録:2024年2月】

          無法者たちの長い夜――『0068 オペラより愛をこめて!』&絆ストーリー感想【ブルーアーカイブ】

           "おはようAgent68。我々の調査によれば、裏社会の暴君ドン・アランチーノが数日後、オペラハウスに姿を現す。そこで今回君に与える任務は、上演当日、会場のどこかに現れる彼を確保することだ。"  "君もよく知っての通り、彼はギャング連合のボスだ。会場内には数々の護衛、敵対する者たちも潜伏しているだろう。こちらの動向が勘付かれないように潜入。速やかに標的を確保されたし。"  "例によって、君がいかなるトラブルに巻き込まれようとも――当局は一切関知しない。このメッセージは5秒

          無法者たちの長い夜――『0068 オペラより愛をこめて!』&絆ストーリー感想【ブルーアーカイブ】

          ボカロ老人、10年経ってもトーマさんの楽曲で泣く

           カゲプロ直撃世代です。友人に小説を布教するのはガチでやってたなあ。懐かしい。  今ではすっかりボカロ老人と化した私ですが、引退から10年経った今でもトーマさんの曲は聞き続けています。……書いてて驚いたな。そっか。『アザレアの心臓』からもう10年か。せっかくの機会なので、トーマさんの楽曲との出会いから、現在に至るまでの思い出を振り返りつつ、好きな楽曲を語ってみます。 『エンヴィキャットウォーク』『バビロン』の衝撃 きっかけはコンピレーション・アルバムCD『Vocalodr

          ボカロ老人、10年経ってもトーマさんの楽曲で泣く

          最初のブルアカ感想記事を投稿してちょうど1年。気づけば累計241,312文字。 くすぶっていた情熱に火をともしてくれた物語に、改めて深謝いたします。 拙い文章ばかりで恐縮ですが、これからもよろしくお願いします。

          最初のブルアカ感想記事を投稿してちょうど1年。気づけば累計241,312文字。 くすぶっていた情熱に火をともしてくれた物語に、改めて深謝いたします。 拙い文章ばかりで恐縮ですが、これからもよろしくお願いします。

          「性」に関する本を読む【読書録:2024年1月】

           2024年の読書目標。とりあえず思い付いたのは「「性」や「エロティシズム」に関する本を読むこと」だったので、さっそく実行してみました。コハル、実は先生もそういう本に興味があってな……  他にも小説とか漫画とか。目次からどうぞ。そういえば、本記事はさすがにR-18注意表示されてますかね。note、ゾーニングしてくれるのありがたい。住み分けは大事だもんな。推しのえっち絵はあまり見たくないタイプのオタクです。 『ヴァギナ 女性器の文化史』・この分野で特に人口に膾炙した本、とい

          「性」に関する本を読む【読書録:2024年1月】

          この時間にnoteで誰かの日記読むの気持ちいいな……【日記】

           午前3時頃。ネットの某有名人の死亡報道を目にする夢で目を覚ます。んなわきゃねえよな、と思いながらも検索してみると案の定ご存命。安心した。どうしてこんな夢を見たんだろうと記憶を遡ってみると、あれかな、手塚治虫の『火の鳥』が原因かな。とりあえず宇宙編まで読んだ。また図書館で続きを借りようと思う。  推しと呼べるほどの人物ではないけど、オタクとしてはこんな夢を見せられると心穏やかじゃない。正夢になってほしくない。お手洗いを済ませた後、横になりながら何とはなしにスマホでnoteを

          この時間にnoteで誰かの日記読むの気持ちいいな……【日記】

          最推し(鬼方カヨコ)のASMRに狂わされるまでの記録【ブルーアーカイブ】

           「狂う」とは誇張表現のように聞こえるかもしれない。自分でもよくわからない。ただ少なくとも、今の私は生活の端々に「鬼方カヨコ」という少女が「いる」。たとえば愛用しているゲーミングチェアが視界に入ると、身長157cmの彼女が、そこにちょこんと座っている。玄関。彼女は黒いスニーカーの靴紐を結び、立ち上がってつま先をトントンしてから、「じゃあ行ってくるね」とこちらに顔を向けて言った後、ドアを開ける。  冷蔵庫を開ける。今日はカレーうどんを食べることにした。昨夜余ったカレーに冷凍う

          最推し(鬼方カヨコ)のASMRに狂わされるまでの記録【ブルーアーカイブ】

          "友達が家に遊びに来た"の質感が良すぎるRPG――DLC番外編感想【ポケモンSV】

           あけおめです。新年早々、無線イヤホンの片方がぽろっと落ちて、下水道に流れされました。この記事を読んでいる方におかれましては、ちゃんと耳穴にキュッてして日頃から大切にしてあげてください。どれだけ悔いても一緒にいたあの日々に戻ることはできないから……(この記事は残った片方を付けながら書いてます)  そんな憂鬱な気分を吹き飛ばす冒険が幕を開ける。ということで、『ポケットモンスター スカーレット/バイオレット』DLC番外編をプレイしました。後編配信開始からわずか数日後、Pokém

          "友達が家に遊びに来た"の質感が良すぎるRPG――DLC番外編感想【ポケモンSV】

          田舎のショタと殴り合うRPG――DLC後編『藍の円盤』感想【ポケモンSV】

           深呼吸をすると、潮風の香りが鼻を抜けた。不思議と心が落ち着く。  ……ああ、そうか。緊張ばかりで海の風情に全然浸れていなかったんだ。自嘲気味に笑みを作る。きっと口の中がやたらと乾いているのは、塩気を含んだ風を吸い込んでいるから。身体が火照るのは、強い日差しに肌を焼かれているから。そう自分に言い聞かせながら、じっとりとした汗を拭って歩を進める。  そうして見た目以上に長く感じられる連絡橋を渡り歩いていると、目的地であるその校舎にようやく辿り着いた――  ブルーベリー学園

          田舎のショタと殴り合うRPG――DLC後編『藍の円盤』感想【ポケモンSV】

          結局クッパが一番かわいい――Switch版『スーパーマリオRPG』感想

           Switch版『スーパーマリオRPG』をクリアしました。総プレイ時間は約15時間程度。寄り道しなければ金土日でサクッとエンディングまで到達できるくらいのボリュームか。やり込み要素や小ネタなどは社築さんの配信でチェックしています。「いやさすがにそれは初見で気づけなくない!?」と思えるほど細かいネタがびっしり詰まっていることを知り、毎配信驚きを味わってます。  まずネタバレしない範囲で感想を述べていくと――オリジナル版が名作RPGとして語り継がれていたことがとても納得できる、

          結局クッパが一番かわいい――Switch版『スーパーマリオRPG』感想

          言の葉に染まる心――百花繚乱編1章・感想【ブルーアーカイブ】

           「言霊」。古代日本において、言葉には霊力が宿っており、声に発すると現実に影響を及ぼすとされていた。『暮らしのことば 語源辞典』(山口佳紀編)によれば「言」(言葉)と「事」(出来事)は同じ語源。その信仰の強さが窺える。  言葉は道具ではない。生き物だ。私たちは言葉が作り上げた「虚構」の中に生きている――穿った読み方かもしれないが、百花繚乱編1章「いつかの芽吹きを待ち侘びて」はそんな話であるように思えた。以下、私なりの解釈や感想をまとめてみます。 (※イベントシナリオ『不忍

          言の葉に染まる心――百花繚乱編1章・感想【ブルーアーカイブ】

          何者でもない僕らの歌――卯月コウ『何者』感想【にじさんじ】

           私たちはSNSを通じてさまざまな人々と繋がったり、特定のコミュニティに属することで同好の士と語らったりすることができる。そして、この広大なインターネットにはいわゆる職人や有名人がいる。SNSのタイムラインにいる神絵師、著名人、インフルエンサー、名のあるクリエイター。エトセトラエトセトラ。  そんな彼らに続くように、私たちは創作活動などの情報発信を通じて、自分が「何者」であるかを表明することができる。無限大の可能性を感じられるこの空間で、真新しい地図を手に最初の一歩を踏み出

          何者でもない僕らの歌――卯月コウ『何者』感想【にじさんじ】