あおい時間。
仕事を終えるなり、コンビニで夜ご飯を買い、家に帰る。
2日ぶりに会ったのに何故か久しぶりだねって
彼の顔を見ながらこそっと思う。
明日は休みだから、GWの予定早めに決めないとね、と胃を満たした体を布団に運びながら言う。
「じゃあ今決めよう。」
旅行はなるだけ安くするのが肝。
お互いに幾つかのサイトを比較しながら、より安い方、レビューがいい方、シャワー室がついてる方…を選んでゆく。
さあ、予約と言ったところで、
新幹線の座席はこんな深夜に取れないみたいで、
とりあえず放念。
布団に2人のびる。
5勤明けで疲れ果てている彼は、赤ちゃんのようにわたしの体にしがみつき、瞳を伏せている。
綺麗に生え揃ったまつ毛と、瞳を開けた時の水晶の輝きと、きれいなふたえの線がなんとも美しく、
天使のようだ。
彼の手がわたしの脇のところにある。
欲求を察したわたしは、胸へ誘導する。
ふわふわと触って、癒されるって、言ってくれる君。
…予約まで時間があるから
触れるだけで愛おしい身体を触り合う。
愛おしさが溢れて、キスをする。
今日は多分、ふかふかな胎内を用意できてる時期で
そのせいか、彼のものが中に入ってくるだけで、
全身にびりっと、やさしい快楽が走る。
快楽に溺れる、
2人の時間。
快楽を求め腰を振る彼が愛おしい。
突かれるたびに身体中が、愛に溢れるような、彼に満たされるような、たまらない感覚が襲う。
自分の下腹部に、彼の身体が入り込み、
少し抜けては、強く押されて、を繰り返す。
自分の愛液の音が聞こえる。
彼のものが、彼が、私を突いて、満たして、満たすのを象徴するように。
大人の漫画とかでしか聞かないような音に、興奮する。気持ちいい。
イきそうになる彼は、さらにはやく、つよく腰を振り、少し乱暴になる。
痛い気がするけど、乱暴なあなたが愛おしいから、その乱暴ささえ、心地よくなる。
天使のような顔は、頬を赤くし、瞳を細め、この時間に、一緒に溺れているようだ。
達した彼は、息を切らしながら、私を抱きしめる。
心臓のおとが、よくきこえた。
そんな、暇つぶし。
結局、予約しようとして、ネットワークがうまくいかなくて、一度寝てから予約した。
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