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THE IDOLM@STER SHINY COLORS "CANVAS" 04にまつわる雑記

『我儘なまま』が終わってライブもひと段落になるよね~とか思っていたら全然そんなことはありませんでした。こんにちは。蜷川です。

ライブで CANVAS 08 の正式発表もあり、この CANVAS 雑記シリーズも今回でちょうど前半が終わるということになります。

初期ユニットが 4 つに対し追加組が 4 つというのはなんというか時間の経過をこうひしひしと感じさせてきますね……。

そんな年月を積み重ねてきたアルストロメリアが CANVAS 04 でどのような場所へと歩みを進めているのかを振り返っていきます。

なお、本 CD においても、作詞は鈴木静那氏が全曲担当しているので、以下のクレジット情報では作詞担当については省略します。(シャニマスくんの鈴木静那⇔鈴木羽那紛らわしい問題)

M1. メッセージ

クレジット情報

作曲・編曲:amazuti、 Guitar、Piano、All Other Instruments & Programming:宮崎諒

現時点でストレイの CANVAS 05 の M3「Stant up Stand up」でも楽曲提供することを後悔されているクリエイター集団 amazuti。今回はその amazuti から宮崎諒さんがメインクリエイターとしてギター・ピアノも含めて参加をしています。

男性アイドルに少し寄った楽曲提供をされていますが、アニソン・女性声優ユニット界隈にも楽曲提供をしています。

ザ・王道アイドルソング

こんな王道アイドルポップスソングをアルストがね~~~~~~~という納得感。

アルストロメリアって楽曲面では実はシャニマスの中で一番 JPOP の音楽を汲んでいるユニットで、さらに言うとかなり男性アイドルの楽曲文化を意識して作られているように感じています。(THE IDOLM@STER SHINY COLORS FR@GMENT WING 05 とか特にね)

大崎甜花のことを稲垣吾郎だと思っている異常男性もいます。

A メロとか嵐の Love so sweet などを彷彿とさせる王道感。いいね(バウアー)。歌詞もそれにつられてか普段のアルストと比べてもびっくりするほどわかりやすいラブソングになってます。

ポップス特有のみんな大好き Iaug/#VI

間奏後の D メロのお話になるんですが、ここにも王道ポップスの流れを汲んでいる箇所を感じて気持ち良くなれます。

臆病な私にだって 譲れないものがあるよ

「メッセージ」 D メロより

の「よ」で伸ばしているところの後ろでなっている音なんですが、ここがいわゆる Blackadder Chord と呼ばれる音です。

使われ方といいますか、どのような経緯でこのコードが使われるのかという分類があるのですが、今回は上の解説における偶成和音型と呼ばれる形で出てきています(全然気にしなくていいです)。

上の解説で言及されているように槇原敬之の「どんなときも。」や他には平成 JPOP の歴史に燦然と輝く平井堅の「POP STAR」のサビ頭などでも有名です。

なんか一瞬違和感があってふわっと地に足のつかないような雰囲気がする瞬間があるけれど、着地はすごく気持ちいいという感じがあるのではないでしょうか。

アニソン界隈では結構名前が独り歩きしているコードなので調べると色々出てくると思うのでぜひそちらも参考にしてください。

最近だとひろがるスカイ!プリキュアの前期 ED「ヒロガリズム」でも使われていて、作曲を担当されているハマダコウキさんも自身の配信でその効果と背景について話されていました。

もちろんこのことだけではないですが、曲作りに関しても王道の文化を意識して作り上げられている王道アイドルソングでした。何回聴いても楽しいね。

M2. Love Letter

クレジット情報

作曲・編曲:栁沼廉、編曲:ヤナガワタカオ、All Other Instruments & Programming:ヤナガワタカオ

栁沼廉さんはかなり新生の抜擢というところで今後が楽しみな一方で、ヤナガワタカオさんは個人的にはキャラソンの人という印象がありました。

アルストの挑戦枠・Future Bass 編

リリースカットピアノから始まるいかにも"イマ"っぽい「Love Letter」。タイトルだけ公開されている段階では「Your/My love letter」を想起させて一体何をしに来るんだ……と思ったら M1 と合わせて衣装意識の歌詞と Future Bass サウンドという意外性のある曲がお出しされました。

M1 でも少し触れたの JPOP アイドル文化を踏襲する傾向もあるのですが、一方でアルストロメリアはもとよりキラキラポップユニットの側面もあります。

その中で今回はエレクトロポップスの方面の挑戦として Future Bass のジャンルを取り入れた楽曲となりました。

ただ、次の曲のようないわゆる Kawaii Future Bass に突っ込むようなゴリゴリのキュート感は出さないところがアルストの可愛さの演出としていい塩梅のように感じています。

歌詞の方もかなりストレートで、これも M1 と同様の傾向で案外ストレートに来てわかりやすくメッセージが伝わっています。なんだか 2 曲セットで 1 つの感じはありましたね。

M3. グラデーション

クレジット情報

作曲:YUU for YOU、Giz'Mo(Frm Jam9)、編曲:Giz'Mo(Frm Jam9)、Guitar、All Other Instruments & Programming:YUU for YOU

シャニマスに詳しい人だったらお二人とものお名前は見たことがあると思うので変に説明はせずに好きな曲をさがしてください。この布陣とアルストロメリアでいうと「パステルカラー パスカラカラー」以来の構成になります。

キラキラポップアイドルユニット「アルストロメリア」をありがとう……

いや~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~、NICE POPS……👍

先ほども少し言及した通りアルストロメリアってキラキラポップなアイドルユニットなんですよ。それをすべて回収する曲が来た……ありがとう……。


キラキラポップというとここら辺↓の雰囲気をイントロ・間奏で感じたり、

と思ったら B メロ以降、特にサビメロに関してはもう王道も王道のアイドルポップスがきちゃったからね……。印象としてはかなり ONIGAWARA がアイドルに提供する楽曲のメロみたいでまさに王道平成ポップスを感じます。(ここもかなり男性アイドルポップスっぽい要素を感じませんか?)

歌詞も比較的にわかりやすいところはあるのですが、しっかりとアルストロメリアらしいモチーフや概念の取り入れをしながら構成をしています。

キラキラのなかにお洒落さもあって、複雑な歌詞や表現の裏ではポップスという土壌の中でのすっと受け取りやすい可愛さももちろん取り入れている。

本当に楽曲を構成するものすべてがアルストロメリアで、まさしくアルストロメリアというユニットの集大成ともいえる楽曲になっているのではないでしょうか。

それが嬉しくてこの曲が本当に好きになってしまい、「グラデーション」ばっかり聴いていてこの記事を書き始めるのが遅くなりました。本当に良くて……。

おわりに

今回は全体的にふわっとしていましたが、とにかく「グラデーション」を聴いてください……。


で、アルストロメリアを紹介する際に最初にオススメするのはやはり「アルストロメリア」でしたが、今回の CD を受けてまずはこの CD から聴いていくこともアリかもしれません。

最初のわかりやすいアイドルソングから始まって、ちょっと挑戦的で今っぽい Future Bass があり、最後にアルストロメリアそのものが詰まった曲が待ち受けている。この構成は CD を貸すシーンを想定したときに貸す側のウキウキ感が一番強くできる形です。

やはり 3 曲になると盤としての流れがこれまでの 2 曲 CD の表と裏で表せないものを構築できるのが強いですね。CANVAS シリーズが 3 曲である良いところをひしひしと感じます。

アルストロメリアの集大成。皆さんも感じてみてください。

前:"CANVAS" 03 についての記事はこちら↓

後:"CANVAS" 05 についての記事はこちら↓


CDかシャニマスのフェザージュエルに濃縮還元されるサポート