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3年ぶりの興奮と熱狂!F1日本グランプリ2022 感想とまとめ

10/7~10/9に開催された、F1日本グランプリ。
3年ぶりに、鈴鹿にF1が帰ってきました!

新しいグラウンドエフェクトカーが、いよいよ鈴鹿にお目見え。
そして、角田にとって初めての母国GP。遂に凱旋です。

私は家庭の都合で遠出は難しいため、サーキットへは行かず家で観戦しました。
連休も含む昼間の開催なので、FPから決勝までまでゆっくり楽しむ事ができました。

今年の日本GPはSNSでもずっと盛り上がりっぱなし。
熱狂のグランプリウィークを振り返ってみようと思います。

ドライバー達が日本へ集結!

東京をエンジョイするドライバーたち

シンガポールGPが終わると、ドライバー達はすぐに日本入り。
日本をエンジョイする姿をSNSで見せてくれました。
ドライバーがSNSで発信してくれることは、ファンの楽しみの一つでもありますね。

マクラーレンのノリスは秋葉原、渋谷へ。


アルピーヌのオコンは何故かパチンコ屋へ。


他のドライバーも主に東京をエンジョイする姿をSNSで見せてくれました。
皇居を走ってたら、急にハミルトンが走ってたらそりゃビビりますよね…。

例年、東京に寄ってから鈴鹿へ入るドライバーが多いのは、羽田、成田発着の国際線が多いという事もありますが、スポンサー関連のイベントが開催されることが多いからでもあります。

我らがレッドブル、アルファタウリのドライバーも渋谷近辺に登場!

ガスリーと角田は竹下通りへ。

朝から仲良くカラオケで盛り上がる姿も見せてくれました。まさかカラオケとは…。
夜には新宿の伊勢丹で開催されたアルファタウリのイベントに揃って登場したようです。

DAZNの「Wednesday F1 Time」へのゲスト出演回も見ました。
反射神経を鍛えるゲームを楽しんだり、リフティング勝負をしたり。
二人そろってサッカーについて話す姿も新鮮でしたね。
ガスリーはPSG(パリサンジェルマン)のファンで、11月にはカタールW杯へフランス代表を応援しに行くのだとか。
そして、角田があの久保建英選手と同じ高校だったというエピソードにびっくり!
バルセロナの育成組織「カンテラ」から戻り、FC東京へ入団してプレーし始める頃でしょうか?
今や、共に世界で活躍するプレイヤーになるなんてすごい。

レッドブルコンビも渋谷へ。

どうやら、この動画の撮影のためだったようですね。


フェルスタッペンとホンダの「縁」

レッドブルの二人はその後、揃って青山のホンダ本社へ。
ここで心温まるイベントがありました。


オールドファンなら「おおっ!」と声を上げたでしょうし、最近ファンになった方もこのマシンについて調べられた方も多いでしょう。

この白いホンダのマシンは、RA099。
第3期F1へ参戦を計画していたホンダが作ったテストマシン。
デザイナーはハーベイ・ポストレスウェイト。
中嶋悟さんもドライブした「ティレル019」でハイノーズ、アンヘドラルウィングを世に送り出した、あのハーベイ博士を中心にデザインされたマシンです。

このマシンをテストしていたのが、マックスのお父さんであるヨス・フェルスタッペン。
いつもマックスと一緒にサーキットに現れるお父さんですが、実は代役ながら当時のトップチームであるベネトンからデビューを果たした、元F1ドライバー。
チームメイトはミハエル・シューマッハです。

目立った成績こそあげられませんでしたが、オールドファンならどうしてもあのホッケンハイムの大炎上が記憶に残っていると思います。
当時F1は再給油が認められていて、少しでも早く給油できるようにとチームが給油リグに改良を加えたためにガソリンが飛び散り、高熱のパーツにかかって炎上してしまった、という事件でした。もちろん、耐火スーツを着たヨスは無事でした。

1999年にホンダにテストドライバーとして迎えられ、あの白いマシンをドライブ。開発に携わっていました。
その時、幼少だったマックスをサーキットに連れていき、コクピットへ座らせたようです。
かわいいマックスくんがコクピットに収まる姿もちゃんと写真が残っていたんですね。

それから20数年が経ち、あの幼いマックスくんがF1のワールドチャンピオンになって同じマシンに再び対面。当時と同じくコクピットへも。


このエピソードは私も知りませんでしたし、ものすごい「縁」を感じますね。
素敵な縁を作り、マックスをワールドチャンピオンにまでしてくれたホンダ。
このまま良好な関係が続くといいのですが…。

ホンダとレッドブルとの関係強化へ

と思っていたら、鈴鹿に向けてビッグな発表が。
ホンダとレッドブルとの協力体制を強化する、というのです。

まず、鈴鹿でレッドブル、アルファタウリのマシンに「HONDA」のロゴが復活。
そしてペレスが次世代のホンダドライバーを育成するHRS(Honda Racingschool SUZUKA)のアンバサダーに就任。
そしてそして、11月に開催されるホンダ・レーシングサンクスデーにドライバー4人が来てくれる、というのです。

鈴鹿を前にレッドブルの首脳陣がホンダを訪問。何らかの話し合いの場が持たれた、と報道がありました。
今回の発表は、今後のレッドブルとホンダとの関係性の継続を示唆する大きな発表だと思います。

前回F1について書いた記事で、レッドブルとポルシェとの提携について書きましたが、その直後にこの話が破談に。
ポルシェはレッドブルの株の半分を取得したかったようですが、レッドブル側がそれを拒否した格好となったようです。

2026年まであと4年ありますが、早くパワーユニットの問題を解決し、マシン開発に注力したいレッドブル側は、当然ホンダを頼るでしょう。

ドイツを中心としたヨーロッパの各メーカーもEVシフトからカーボンニュートラル燃料を使ったエンジンの開発、そしてモータースポーツ参戦に興味を示しているようで、F1にはアウディが、WEC(世界耐久選手権)にはフェラーリをはじめポルシェ、BMWが参戦を表明。
ホンダもこの流れに乗らない手はないと思います。

エンジン、MGU-Kのノウハウがあるのですから、2026年から採用される新しいパワーユニットも高いレベルで開発できるでしょうし、ネックとなっている開発費も制限が設けられるので以前ほどかかりません。

そしてマーケティングの分野。
DAZNの中継が終わった後に流れた、フェルスタッペンがCIVIC TypeRをドライブするCMを見ました。

カッコイイ!!
ヨーロッパ市場へ大きなアピールができるCMだと思います。だってワールドチャンピオンがドライブしているんですから。
レッドブルとの関係が続けば、今後もこういったCMやアピールができる。
ホンダにとっては決して悪い話ではない筈です!

舞台は鈴鹿サーキットへ

土曜日に届いたビッグニュース

F1御一行様は新幹線で一路鈴鹿へ。
メディアセッションの木曜日を経て、金曜日からいよいよセッションが始まります。

しかし、コンディションはあいにくの雨。
せっかく来年用のタイヤテストのため長く取られたFP2も、あまりマシンが走る姿を見ることができませんでした。

土曜日。
セッションを前にしてビッグニュースが飛び込んできました。
アルファタウリのガスリーが来年からアルピーヌへ移籍。
それに伴い空いたアルファタウリのシートには、モンツァでの活躍が記憶に新しい、ニック・デ・フリースの加入が発表されました。

ガスリーの移籍は大方の予想通りでしたね。
Wednesday F1 Timeでは「ずっとユウキと一緒だよ。移籍するときはユウキも一緒だ」なんて冗談も言っていましたが、今後レッドブルへの「昇格」の望みは薄いとなれば、他のチームへ活路を見出すのもありだと思います。
多くのドライバーがレッドブルジュニアチームから巣立っていった事を思えば当然のこと。

しかもアルピーヌは元々ルノーチーム。
チームメイトのオコンもフランス人ですから、オールフレンチの体制を整えたいと思うチーム側の思惑とも合致した移籍だったと思います。

この写真がなんだか微笑ましいですね。
幼少のころからカートでしのぎを削った仲間がチームメイトに。
二人でどんな活躍を見せてくれるのか、今から楽しみです。

アルファタウリと契約したデ・フリースは2019年のF2チャンピオン。
しかし、F1のシートは得られず。年跨ぎのシリーズとなるフォーミュラEにその年よりメルセデスから参戦。2020〜2021シーズンのチャンピオンを獲得しました。

アルボンの代役として出場したイタリアGPでの活躍は、来期のシートを得るには十分すぎるほどのインパクトでした。
F2でチャンピオンを獲り、フォーミュラEまで制したとなると、マシンの特性を理解するのも、レース運びも上手いドライバーなんだと思います。

来季からチームメイトになる角田とは同時期にF2を戦った仲間。
ガスリーのようにラブラブになるかはわかりませんが、デ・フリースともいい関係を築いてほしいですね。
ただし、F1は角田の方が先輩。これからチームメイトと比べられる機会が多くなると思うので、角田にとっても来年からは正念場になるでしょう。

ドライで迎えた予選

土曜日は打って変わってドライコンディション。
FP3では全車短い時間で走りこみ、セッティングを進めます。

そして予選。

アルファタウリはブレーキに問題を抱えている模様。
角田も無線で訴えかけるも、打つ手なし。
結局ガスリーがQ1落ち。角田だけQ2へ。

母国GPだけに少しでも順位を上げてほしい角田。
しかし、必ずしもマシンがサーキットにマッチするかはわかりません。
かつてはホンダも「鈴鹿スペシャルエンジン」を用意した時代もありましたが、マシンとのトータルバランスがないと速く走ることはできません。

そんな中でも、角田はQ2のラストアタックで全セクターで自己ベスト。
「ベストを尽くしたよ」「我々にとってはいいラップだった」
この無線のやりとりがすべてを物語っていると思います。

そして鈴鹿ラストランのベッテルがQ3進出。
「鈴鹿は神が作ったコース」と称えるほど鈴鹿が好きなベッテル。
最後はどの位置で予選を終えるのでしょうか?

Q3はレッドブルとフェラーリの一騎打ち。
その中にアルピーヌの二人がどう絡んでくるか?という状況。

タイムも徐々に上がっていき、両チームとも29秒台を叩き出します。
そんな中でもフェルスタッペンが一歩リード。貫禄のラップ。

9台がアタックを終えると、クリアなコースへベッテルが入る。
車の実力差があるので、よりクリアな状況で1アタックのみ走る作戦。
長年鈴鹿を走り、PPや優勝経験もあるベッテル。次々と自己ベストを更新。
6位まで順位を上げたのです。

アタック後のインラップではスタンドへ手を振ってくれました。
ドイツ国旗を持って応援するファンもこれがラストアタックだとわかっていて、歓声を送ります。

「ありがとうございます、鈴鹿。」
なんと日本語で無線越しにファンへ向けてメッセージを残してくれた!
感動的な演出を作り出してくれて、結果9位で予選を終えたのでした。


その直後の2回目のアタックでは各車苦戦し、思うようにタイムが伸びず。
フェルスタッペンはS字で縁石に乗り上げ、パーツを飛ばしてしまいました。

結局最初のアタックに誰も敵わず、フェルスタッペンがポール奪取。
名前こそ変わったものの、ホンダのPUがポールを獲った!
ファンにとっては嬉しい展開でした。

何より、ドライで予選が行われたことにホッとしました。
決勝は雨予報。どんなレース展開になるのか?

降りしきる雨の中のセレモニー

決勝の見どころは、条件は限られるものの、フェルスタッペンのワールドチャンピオンがここで決まるかどうか?
優勝+ファステストラップで文句なしの決定。ファステストラップが取れなくても、ルクレールが3位以下であればこの鈴鹿でタイトルが決まります。

かつて、鈴鹿はタイトル決定の地でした。
グランプリの最終戦前に鈴鹿に来てくれるので、タイトル争い天王山の場面を多く見ることが出来たし、さまざまなドラマが生まれました。
最近は鈴鹿の後に4〜5レースが控えているので、鈴鹿でのタイトル決定は見られなくなったのが寂しいところ。

ただ、今回はタイトル決定が見られるかもしれない。

スタート前のドライバーズパレード。
この日のために、各地からクラシックカーのオーナーが集まり、ドライバーひとりひとりを乗せてコースを1周します。
毎年恒例ですが、世界でも珍しい取り組み。


この時は、まだ空模様も落ち着き、路面も乾いていました。
しかし、パレードが終わった後から予報通り雨が降り始め、路面はみるみるウェットに。

レコノサンスラップ(グリッドに着くまでのテスト走行)が始まったころにはまだ雨量も少なく、各車インターミディエイトタイヤでコースイン。

会場には岸田首相も来場。
現役首相がF1を視察に来るのは珍しいことです。
表彰台スペースで来場者へコメントしたり、セレモニーの時間にはコース上へ。
セレモニー後はメインスタンドで観戦しているようでした。
後ろには解説として山本左近衆議院議員の姿も。

スターティンググリッドには各車雨除けのテントが立てられ、オープニングセレモニーが始まります。

以前よりアナウンスされていた通り、国歌斉唱は声優でアーティストの水樹奈々さん。
これは嬉しい発表でした。
なんせ私、かつてはファンクラブ「S.C. NANA NET」に入会し、ライブへ何度も足を運ぶほどファンなもので。

声優のみならず、アーティストとしても勢力的に活動している奈々さん。
ライブをすればドームクラスが満員になり、紅白歌合戦にも何度も出場しました。
先日も、彼女が掲げていた目標のひとつであった「47都道府県すべての県でライブ」を見事に達成されました。

奈々さん自身もモータースポーツファンであり、声優さん仲間とカートの耐久レースに出場するほど。
そう言えば、「LIVE FORMULA」というタイトルのツアーもありました。
オープニング映像にはFJ1600のマシンに乗り込む奈々さんの姿が。

中継でサッシャさんが言っていた通り、日本のアイコンであるアニメ文化の象徴として海外へもアピールできる人であり、歌唱力も申し分なし。
この大きなイベントのオープニングを飾るのに相応しい人選だったと思います。

ホームストレートの先頭に屋根付きのステージがセットされ、いよいよ国歌斉唱が始まります。
純白に赤いラインが入った、日の丸をイメージしたデザインのロングドレス。
白と赤の帯と、髪飾りも金色に輝く、和と洋をミックスしたような衣装。
歌声も力強い。

元々演歌歌手を目指して高校の頃に上京し、その後声優の道へ進んだ水樹さん。
こぶしの効いた、力強い「君が代」でした。
ファンとしても、この場で歌ってくれて嬉しかった!!

※水樹奈々さんのオフィシャルブログより。貴重な写真も!

大波乱のウェットレース

イベントが終わり、程なくしてフォーメーションラップへ。
スタート出来ないほどの雨量ではないため、セーフティカー先導ではなく、いつも通りのスタンディングスタートとなりました。
ほとんどのマシンがインターミディエイトタイヤでグリッドへ。

フォーメーションラップから帰ってきたマシンたち。
シグナルがブラックアウトとなり、いよいよスタート!
各車、1コーナーも波乱なく駆け抜けましたが、ウォータースクリーンがすごい。
オンボードカメラでも、前が見えないほど。

しかし、ヘアピンを過ぎたあたりでサインツが単独スピン!
アルボンもスピンして止まっている。
ガスリーもそのスピンで捲れたのか、サイドバリアのロレックスの看板を引き摺って走る姿が。
コースはすでに危険なレベルだったようです。

すぐにセーフティカーが導入されるも、結局赤旗が提示され、レースは3周でストップ。
それから次第に雨が強くなり、レース再開の目処が経たない状況に。

レギュレーションでは、レーススタートから最大3時間までがリミット。
3時間経っても雨足が弱まらず、再開の目途が立たなかったらその場で終了。終了した時点の走行距離によってポイントが与えられます。

時間だけが過ぎていく中、カウントダウンが始まりました。
それでもレース再開の目処は立たず、セーフティカーがテストランを繰り返します。

ただ、お客さんは帰ろうとせず、レース再開をずっと待っています。
ドライバーもそんなファンのためにピットウォールに出てきて手を振ってくれます。


レーススタートから2時間強。
ようやく、16:15にレース再開のアナウンスがありました。
レースはセーフティーカー先導からのローリングスタート。
規定時間いっぱいになったところでゴールです。

全車フルウェットタイヤでピットレーンからマシンが動き出す。
セーフティカー先導で走るマシンを見るに、明らかにスタート時よりも路面の状態はよくなっています。

残り41分の状態でセーフティカーがピットに入り、遂にレース再開。
トップからフェルスタッペン、ルクレール、ペレスの順。

スタート直前にベッテルとラティフィがインターミディエイトへ交換。
次の周には次々とマシンがピットインし、インターに替える。
明らかにインターの方がタイムが良くなってきている模様。

上位勢も次々にインターへ交換するためにピットへ。
フェルスタッペンに呼応するようにルクレールも続く。
ペレスも続き、レッドブルは2台を捌く。
ステイアウトするマシンもありましたが、今回は早めに動いた方が吉と出たようです。

その後も雨が強くなる事はなく、オコンとハミルトンがずっとバトルを続ける。
無線の声を聞くと、どうも各車タイヤが厳しいらしい。
ピットインして新しいインターに替えるマシンも出てきました。

タイヤでずっと苦しんだのはルクレール。
タイトル争いをするフェルスタッペンを追うどころか、後ろからじわじわペレスが近づく。
SCでも入らない限り、ピットインしてしまうと順位を下げる格好になり、フェルスタッペンにタイトルを献上してしまう。

残り10分を切り、遂にルクレールのバックミラーにペレスの姿が映る距離に。
そこからファイナルラップまでバトルが続く。
国際映像もその姿をずっと追い続ける。
タイトルがかかったバトル!

規定時間が過ぎ、ファイナルラップへ。
フェルスタッペンは危なげなくトップでチェッカー。
ゴールの姿がようやく映る程に、ルクレールとペレスのバトルが熱い!

ファイナルラップまで緊迫のバトル。
ヘアピンではルクレールのインを伺う。
もうどこでも抜けそうな勢い。スプーンでもプレッシャーをかけるペレス。
130Rを過ぎ、最後のシケイン。
たまらず、ルクレールがオーバーラン!
グリーンを走りペレスの前に出るが、これはペナルティ必至。
結局そのままチェッカー。

マシンがパルクフェルメに戻り、元F1ドライバーのジョニー・ハーバートがトップ3にインタビュー。
彼は日本のF3000などにも長く走っていた経歴を持つ方。

その途中で、シケインをショートカットしたルクレールに5秒加算のペナルティが課され、順位逆転。
しかも、雨天中断を挟んでレースが再開、ゴールまで走ったため、フルポイントが与えられることに。


レースが成立する条件は、全周回の75%以上の消化すること。
ただしこれはレースが赤旗中断となり、そのまま終了した時のルールのようです。
中継でもずっとこの話題に触れていましたが、今までの経験上私も「75%以上で成立」と意識していました。
いつもはポイント獲得条件はあまり意識しませんが、今日はタイトルがかかる重要なレースでしたから無理もありません。

ただ、レース中断時の獲得ポイントのルールは今年改定されたそうで、どうも皆が意図しないような内容だったとか。やはりレース走行距離に応じてポイントが付与される方が皆が納得できるのではないでしょうか。
今回の件を受けて来年のレギュレーションにも変更が加わるかもしれません。


そんなこんなで、晴れてフェルスタッペンが2022年ドライバーズチャンピオン確定。
混乱の中での戴冠でしたが、見事ホンダの母国でタイトルを決めてくれました!
鈴鹿でタイトルを決めてくれたのは本当に久しぶりですし、2年の開催中止の鬱憤を吹き飛ばしてくれて、ファンにとってもこんなに嬉しいことはありません。

※サーキットの表彰台前室にあった王座。
こんなものまで持ってきていたとは!
座る時にはタイトル獲得も半信半疑で、ちょっと躊躇してましたね。


母国凱旋で注目の角田は、スタートで順位を上げるもその後中盤にとどまるレース。
終盤にタイヤを替えたため順位を下げ、残念ながらポイント獲得はなリませんでした。
しかし、日本GP前に来年もアルファタウリで走ることを発表。来年も鈴鹿に帰ってきてくれます。
来年はドライの中、何台もマシンをオーバーテイクした上でポイントを獲る姿が見たいですね。

鈴鹿ラストランのベッテルは、最後アロンソとのバトルを繰り広げ、両車並んでゴール。6位でレースを終え、Drivers of the dayにも選ばれました。
最後の鈴鹿。素晴らしいファンの前で終始エンジョイしているようでした。
会見では、鈴鹿を走るためなら日本国内のレースにも参戦する気持ちがある、といったコメントも。それはそれで楽しみですね。

※前夜祭の模様。グリーンの光でベッテルを迎える日本のファン。
鈴鹿を好きになってくれて、ファンとしては本当にうれしい。
その感謝の気持ちを表現してくれました。
ベッテルにとって、今年の鈴鹿がいい思い出になるといいですね。

さいごに

やはり3年ぶりの開催とあって、待ち焦がれていたファンのエネルギーが爆発したような盛り上がりでした。
ここまで世間から注目されて盛り上がった日本GPは、90年代のF1ブームの頃以来ではないでしょうか。

そう感じるのはいつもテレビで観戦するだけだった、という事もあるかもしれませんが、今回は多くのファンがSNSで情報を発信してくれたおかげで、まるで街中でF1ドライバーに遭遇したような感覚や、実際にサーキットにいる感覚を味わえました。

実際にサーキットへ足を運ぶことを考えると、楽しい反面、大変な面も。
マシンがコースを走るのを見るだけでなく、GPスクエアのイベントを十二分に堪能し、帰る頃には大混雑…。
そんなところもイベントの臨場感としてSNSで間接的に味わいました。

関連動画から「伊勢鉄道」がどんな路線で、JRからの直通特急も走っているなんて初めて知りました。
鈴鹿サーキットへはてっきり近鉄で行くものと思ってましたが、違うルートもあるんですね。
ただでさえ本数が少ない路線にファンが殺到するツイートも見ました。
みなさん、その日はちゃんと帰れたんでしょうか…??

それでも、目の前でタイトル獲得を目の当たりにできるんですから、現地参加していたら貴重な経験が出来たと思います。
そのうち、サーキットにも足を運びたい。
金曜日からサーキット入りして、日曜日まで堪能、月曜日にゆっくり帰ってくる、なんてことができたら幸せでしょうね。
あ、でもグランプリ開催日ではない日に下見はしておいた方がよさそうですね。

本当に楽しい1週間でした。
長く書いてしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
タイトルは決まりましたが、F1は終盤戦。最後まで楽しみましょう。

タイトル画像は、F1公式Twitterより使用させていただきました。
フォーメーションラップへ臨む各マシン。
スタートの画像よりも、「HONDA」の看板も映っていて鈴鹿らしさが出ていたのでこちらをチョイスしました。

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