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🔈JBL PARAGON - 巨大スピーカーとの出会いから再会 -

大変なスピーカー

事務所の奥には、JBL PARAGON と言うスピーカーを置いています。幅が263cmに重さが320kg近くあり、鎮座と表現するのがあっているのかも知れません。

当初は3階の自宅リビングに置いており、その後1階の事務所に移動したのですが、3階に入れるのも1階へ移すのもピアノ運送業者に頼み、クレーン車を使っての作業と大変なスピーカーです。

きっかけ

購入のきっかけですが、夏休みにバイトしてオーディオを少しずつ揃えていた高校時代を経て、大学1,2回生(1970年後半)の頃でしょうか、ある時、友人と四条畷駅の今はなきナワテシネマに入る道沿いにあった、マリーと言う喫茶店へ入りました。そこは間口が狭く奥行のある店で、入口扉には上から下まで何個も鍵がつけられていました。それを見ただけで、高級なアンプが置いているのは想像できました。狭い店内に入ると、相当な圧で大きなスピーカーが客席を見つめていました。それが PARAGON だったのです。席について音を聞くなり、いつかこのスピーカーを買うと決めました。

それから購入に至るまでに年齢は30歳終わり頃になっていたでしょうか、30年程かかりました。

曲を選ぶ癖のきついスピーカーですが、このスピーカーが主に作られていた頃と同じ1960年前後に録音されたジャズは、その時代の空気まで伝えてくれます。

30数年ぶりの再会

ここで話は終わらず、先に書いた喫茶店が門真市内で営業しているのを知り、足を運びました。過去のブログを調べますと、2012年6月4日のことです。

店の名前は「Jazz in Mari」で、当時と同じシステムでPARAGONが鳴っていました(画像は2012年当時の店内)。オーナーの話では、300万円で購入し、その金額があれば家が買えたとのことでした。横で奥さんが「音も何もわからないのに形が好きでどうしても欲しかったの」そんな話をしていたと記憶しています。

今は門真市の店も閉めてJR四条畷駅東側で Live House Café をされています(現在、その店も違う店舗に)。その新しい店へそのことを知らずに入ると奥さんがカウンターにおられ、話を聞くと、「PARAGONを売ったお金でこのスピーカーを買ったの」店内はデジタル音源を気持ちよく鳴らすスピーカーに変わっていました。

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カタログより

PARAGON の詳細について知りたい方は、ネットで調べて頂ければと思います。詳しく正確な内容が沢山アップされています。

ただ、それで終わるのは失礼ですので、手元にあるJBLのカタログの一部をアップします。ちなみに、カタログの発行は日本総代理店である山水電気株式会社です。

’73年11月1日現在(カタログ表記のまま)
1973年当時で ¥1,552,700- です、結構な金額ですね。調べますと、大学初任給の32ヶ月分だそうです。しかし、端数の2,700円の意味がわかりません(笑)

PARAGONスキャン

’81.1.10作成(カタログ表記のまま)
先のカタログの8年後には¥2,200,000-まで高騰していますが、端数はさすがにありません(笑)

PARAGONスキャン1

<了>

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