放送大学アドベントカレンダー2日目「勤労学生増えろ」

 言わずと知れた放送大学は放送授業を中心とした学校法人ですが、最近ではWebの双方向性を利用した講義も多くあり。現在進化の途上です。

 アドベントカレンダーとは本来はクリスマスに向けたカウントダウンのためのカレンダーで、技術者の間などでは、12/1から12/25まで毎日みんなでブログ記事を公開し続けるというイベントになっています。この記事はその放送大学版の2日目の記事です。

タマコ

 言わずと知れたAR系のSFの金字塔、「電脳コイル」にはタマコというキャラクターが出てきます。このキャラクターは「勤労学生」を名乗っていて、ARデバイスを管理する市の職員をしながら、Web上の大学に通っています。

 自分も世に数多居るであろう電脳コイルの世界観に憧れを持った情報系学生の一人で、ここ10年弱で教育コンテンツがWebに溢れていく様を未来感を感じながら眺めていました。

 現在私は放送大学で、女性のキャリアデザインについての講義(女性のキャリアデザイン入門および女性のキャリアデザインの展開)を受けています。理由は様々ありますが、電脳コイルの世界観の、「タマコ」に象徴される多様な働き方が実現された社会に憧れがあったということは大きな理由の一つです。

学生かつ社会人かつ…

 もう2018年だというのに、学生かつ社会人という人が少なすぎます。また、社会人から学生というリカレント教育的なキャリアも少なく、多様なキャリアデザインが出来るような社会になっていません。そしてこのような固定的なキャリア観は多くのものを犠牲にしていることを、放送大学の女性のキャリアデザインについての講義で学びました。

 私は現在、学生かつ社会人かつ起業家をとりあえず目指しています。実験的なことは固定的な収入があった方がやりやすいですし、経営者が勉強し続けなければ話にならないので、学生もやり続けたいです。週3でエンジニアとして働いて、残りの4日で学生&起業家をやるのが現在思い描いているプランです。

この世界は再構築される必要がある

 このような固定的なキャリア観を打破するためには、変わったことやってる人が目立つ必要があるように感じます。もっと問題提起され、今の社会が変わらなきゃいけないことが広く知られれば、社会は変わるはずです。

 この社会を形作っているのは人間で、それ以外ではないので、その社会を構成している人間の意識が変われば、社会はどうとでも変わるはずだと思っています。問題は、人類は平等なので、一人が意識するだけではダメだということです。これを読んでくれた人と共に多様なキャリアが選べる社会を目指せることを祈ります。

Web制作やライターをやっているフリーランス。豊田高専を二度中退し、放送大学生兼フリーランスを始める。Pythonが好き。Vue.js、Nuxt.jsを使う。