「学生はもっと語るべきだ」という主張と「学生の相互教育の可能性」について

 私は、 #学生LT を開催する時などによく「学生はもっと語るべきだ」という趣旨のことを言います。誰かに語ることによってその知識が自分のものになりますし、何より学生が何かを自由に語れる社会からは色々なものが生まれると考えています。「イノベーションってそういうところから生まれるじゃん?」などと考えています。

 何かを学んでいる人は同時に何かを考えるべきですし、それは誰かに共有すべきものだと思います。東洋の偉い人も「学びて思わざるは~」などと言っていますし、「三人寄れば~」ともよく聞きます。学びて思い、みんなで考えることは東洋人の美徳のはずです。私はこれに共感して、推進する立場を取っています。

 副産物として、「学生の相互教育」ということも言えるような気がしています。エンジニアを志す学生は学校以外でも色んなことを学んでいるので、それをシェアすることで全員が強くなるということです。場所さえつくれば良いので、本質的にローコストです。

 日本語に限ったとしても、教育的なコンテンツはネット上に沢山あります。#学生LT は、これを活用するために定期的に集まって刺激を与え会う場を作っている捉え方もできます。「持って帰るのは知識ではなく新しい分野への興味とモチベーションだ」ということもよく言っています。

 「これを応用したプログラミング教育システムを作ったら面白いだろうな~」などとぼんやり考えています。

 問題意識として一点あるのが「授業でプログラミングは身に付かない」ことです。義務教育にプログラミング教育が含まれるんだとすれば、この問題は非常に大きな問題になるでしょう。「間違った教育システムで学び始めることで、プログラミングを嫌いになる人が続出するのでは?」という声はよく聞きます。

#学生LT のような「語る場」を遍在させることで、この問題に立ち向かえるかどうか検討していきたいと思います。

Web制作やライターをやっているフリーランス。豊田高専を二度中退し、放送大学生兼フリーランスを始める。Pythonが好き。Vue.js、Nuxt.jsを使う。