需要不足のこれからの日本社会

 これから先、日本では人手不足が慢性化するとされています。人口は既に減少に転じていて、しばらくは続くようです。

 こうなってしまった場合、人手は当然不足しますが、内需が細っていくということも言えそうです。国内の消費者が減少していくということは、国内向けにものを売っても売れなくなっていくということです。日本企業はこの先、外国の人の需要を掴む必要があるということです。

外国と比べて日本の良さってなんだろう

 他人を知らなければ、自分がどれほどのものなのかを知る術はありません。自分では当たり前だと思っているけど、他人には意外と難しいというようなものが武器になります。

 同じように、外国を知らなければ、日本がどれほどのものなのかを知ることは難しいでしょう。武器になるものは日本の中に閉じこもっていては見つかりづらいですし、日本しか知らなかったら日本が好きかどうかすら分からないはずです。

 バックグラウンドを比べてみることも有効なはずです。日本では仏教や儒教、神道の影響が大きく、すぐ近くのフィリピンではキリスト教の影響が大きいです。世界史を紐解けば、フィリピンはスペインやアメリカの植民地だった歴史があることがわかります。すぐ近くの国でもバックグラウンドには大きな違いがあります。当然国民性も違えば好みも違います。

 日本が内需に頼れなくなっていくこれからの社会で、こういった視点は非常に重要だと言えそうです。

世界で何が起こってるか知ろう

 今世界で何が問題とされているかを知らなければ、その問題に鮮やかに解決してみせるような発明は産まれません。日本人が外国にあるビジネスチャンスを掴むには、今世界で問題視されていることをしっておいた方が良いでしょう。

 例えば、SDGsという大きな話題があります。サステイナブル・デベロップメント・ゴールズの略で、このサステイナブル(持続可能な)という単語は世界的に話題となっている単語です。ゴールズと銘打たれてるように、様々なゴールが設定されています。これは国連が決めたものです。これらの目標のどれかについて、それを解決出来るビジネスを構築出来れば大きな需要を掴むはずです。例えば自分は、生涯学習というテーマに興味があります。

 また、何がどういう経緯でタブー視されているかということも同様に知っておいた方がいいはずです。失言一つで大きな損失を出しかねません。

多様性欲しい

 多様なバックグラウンドを持つ人たちが集まると生産性が上がるというのは、このようなことと関わっているはずです。単純に相手に出来る市場の候補が増えます。

 日本の優秀な人たちが世界中の多様なバックグラウンドを持つ人たちと世界が直面している課題について日常的に議論を深めることが出来る環境があるかということは、これからの日本を占う重要な指標となりそうです。

Web制作やライターをやっているフリーランス。豊田高専を二度中退し、放送大学生兼フリーランスを始める。Pythonが好き。Vue.js、Nuxt.jsを使う。