もっと機会で満たしたい、全然足りないという話

 私はOutcome based educationの信奉者で、世界を(まずは日本を)Outcomeの機会で満たしたいと考えています。Outcomeは日本語では成果と訳される語で、Outcome based educationは「聞いたことがある」ではなく「やったことがある」ことを重視し、「理解している」ではなく「説明できる」ことを重視します。

 OBEはIndustrial ageからInformation ageへの教育の転換を意図して考案された背景があり、プログラミング教育が必修科される今後の日本と親和性が高いのではないかと思っています。

 具体的な話をすると、学生が参加するLT会をもっと全国に増やしたいと考えています。特に作ったものを紹介するLT会は上手く機能すればとても学習効果が高いと考えています。

 LT会は既に存在しますが、私はLTをする機会を学校でプログラミングの講義を聞くのと同じくらいありふれたものにすべきと考えています。現状ではその機会は東京などの大都市に集中していますし、絶対数も全然足りていないと感じます。サブ的な役割ではなく、もっとメインに据えられるようなシステムになるべきだと感じます。

 江戸時代の日本の教育システムに寺子屋というシステムがあるそうです。日本の江戸時代はIndustrious revolutionary(勤勉革命)と呼ばれるほど高い教育水準を誇った時代です。それを支えていたのが民間教育である寺子屋です。LT会が寺子屋のように立ち上がり、第二次勤勉革命が起これば日本のプログラミング教育は上手く行きIT産業はより盛り上がると思います。

Web制作やライターをやっているフリーランス。豊田高専を二度中退し、放送大学生兼フリーランスを始める。Pythonが好き。Vue.js、Nuxt.jsを使う。