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そろそろチャンネル登録者が1万人行きそうなので、自らの創作遍歴を振り返りつつ、『ゆっくりシグ』が成功した理由を考察する。

 2023年8月29日現在、我が『ゆっくりシグ』チャンネルの登録者はおよそ9530人と、1万人の大台まで残り500人を切っている。むろん、こんな大勢の人に注目されたことはリアルはもちろんのこと、2019年にネットで創作を始めてからもこれまでなかったし、今後こうなれるものを作れるかと言われると難しいと答えざるをえない。何せYouTubeでチャンネル登録者数が1万人を超えているチャンネルは全体の中でわずか3%しかないのだ。
 よって『ゆっくりシグ』は紛れもない大成功である。しかし、ここまで成功した理由を言語化しておかなければ再現性など持たせられるわけもない。そこで、今回は自分が今までの活動から考えた成功の秘訣を皆さんに共有しようと思う。
 と、ここまで書いてみたがいかんせん胡散臭すぎるし、この記事自体自分の自己満足であり、備忘録的な役割の方が大きいので、皆さんはこれを話半分に読みあくまでも一意見と見なしてくれれば嬉しい。


 しかし、思えば自分はあまりこれまでしっかりとした自己紹介をしていなかった。せっかくの機会なので、本題に入る前に、創作遍歴とともに軽く自己紹介をしておこう。
 私ゆっくりシグは2019年にカクヨムにて多喜川亮磨名義でWeb作家として活動を開始した。ペンネームの由来は滝川一益と坂本龍馬である。当時は日記やエッセー、純文学モドキを投稿していたが、一向に芽が出なかった。そもそも小説を書き始めた理由が「ラブレターで女の子を落としまくりたい」だったので(まあ書く相手がほとんどいないのだが)、なぜ芽が出ないのかを考えてみた。そしてその結果「文章力が足りないせいで自分が思い浮かんでいる絵を上手く表現出来ない」という結論に至り、小説を書くのはやめた。
 それからはより自分の考える絵をダイレクトに表現出来る動画を作ろうと思い、YouTubeを始めることにしたのだ。初めはゆっくり実況を上げていたが、これも上手く行かない。そんな時に友達の菱屋炬燵(もちろんペンネーム)からゆっくり茶番劇の存在を教えられ、ゆっくり茶番劇への転向をしたところ、半年でめちゃくちゃ伸び、当時最も勢いのあった茶番劇チャンネルになった(自称)。
 しかしその後は迷走して振るわず、後進にも抜かれながら自分が作った茶番劇者のグループである神輿繭の運営をやっていたが、メンバーの1人の炎上をきっかけに神輿繭は崩壊。その後、自分も炎上事件を起こしてしまったので、モチベーションがなくなって引退を決意。亡命用のゆっくり実況チャンネルを作り、そっちではHoi4なんかの実況をやっていたが、やがて復活して今に至る……。と言った感じだろうか。私がこういった遍歴を持っているということを踏まえて本題を読んで欲しい。


 では本題に入るが、先に結論から言えば、自分がここまで成功できた理由は「自分の見たいものを作り続けた」からだと思ってる。
『何だ。成功の秘訣と聞いて見てみれば、至極真っ当なことであり、そんなのは他の人も言っている。結局自分の好きな(あるいは作りたい)物が受け入れられた"勝ち組"の自慢話だろ?』
 そう言う人も居るかもしれない。しかし、考えても見てほしい。"好きな物"や"作りたい物"と"見たい物"は必ずしもイコールではない。例えば、野球が好きで、野球部で主将をやっている様な猛者も家に帰ればYouTubeでは息抜きにゲーム実況を見ているかもしれないのだ。まあこれはあくまで例え話に過ぎないが、このように作り手としての欲求と受け手としての欲求は往々にして乖離している。しかし、YouTubeで動画を作る時に必要なのは作り手としての目線ではなく、むしろ受け手としての目線である。『視聴者は何を求めているかを考えろ』とはよく聞く言葉だが、多数の視聴者のニーズを大雑把にでも考えるというのは、プロのYouTuberならともかく、僕らのようなペーペーには土台無理な話だ。ビジネス用語に『ペルソナ』という言葉がある。これは簡単に言うと、架空で作った顧客の代表者を作り、人格を細かく決めたものであり、それに向けた商品を開発していく時に使う。これをゆっくり茶番劇に当てはめると、見てほしい視聴者の人格を細かく決め、それが見たいと思う動画を作るといいということになる。しかし、ペルソナを使うというのはとかく難しい。開発する時に、そのペルソナの気持ちになって考えなければならないからだ。そこで、ペルソナを自分自身に設定する。すると、自分の見たい動画を作れば自分に似た人間が沢山見に来る。と、こういう訳なのだ。実際、僕のチャンネルで再生回数の3分の1を占めている『シグレイム』シリーズは、僕の見たい要素をてんこ盛りにしたシリーズであり、その結果あのシリーズはあそこまで成長したのだ。


 以上が『ゆっくりシグ』の成功した理由だと考える。皆さんもこれをひとつの意見として参考にしてもらえば嬉しい。では、かしこ。

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