記録 2021秋M3

CD出したんですが色々現段階で学びがあったのでそのメモです。とにかく書いて言語化しておこう。というメモ。精進します。

人に読ませる類のものではない。です。

成果物

CEVIO AI 結月ゆかり麗をボーカルに起用した、5曲入りのCDです。500円。

アセット 3

サンプルとしてはこんな感じのロック。

https://soundcloud.com/siita60/vhb5pr8kr9hf

苦労したこと

スケジュール。なぜ二か月で4曲作れると思ったのか。結局当日直前までミックス・マスタリング・CD焼き作業に追われることに。

増える機材。アレンジを考える度、やりたい演出や付与したい属性が増える。演出用に環境音ほしくなってshureのiphone用mic買う、ハウリングの音が機材的に出せないからE-Bowを買ってきて代用する、どうしてもグリッチ音が欲しくなってエフェクター買いに行く、など。

ジャケット作成。自分でやりきっちゃおう、と思いadobe illustratorを導入。この時当日の5日前。正気か?

ミックスとマスタリング。詳細は反省点へ。

できたと思うこと

とにかくCDにできたことは良かった。一通りの工程を一人で全部やるのは初めて。よくやった俺。

汎用素材を加工してジャケットを作る経験。フォントや素材の加工を学べたのは非常に良かった。今までGIMP使ってちょこっとしたことしかやれなかったのが一気に広がった。

お手製感あふれるギター。全体的に本当にアナログ感を炸裂させた。本当に良いギターたくさん弾いたと思う。ファズもいろんなのいっぱい使った。楽しい。

ミックスで納得したレベルまで一応はいけたこと。本当にわかんなくなる、という経験ができた。まじで何もわかんなくなって、しかも時間ないしCPU足りないし、プラグイン外したほうが音いいし、で迷子の迷子。今後はちゃんと世界観をブラッシュするための期間を設けたい。

属性を付与するアプローチを色々試せた。環境音加工したり、ローファイっぽくEQで色付けしてみたり、delay発振させたり、一人だからこそ試せるいろんなことができてよかった。自分の世界観と直結するところだし一番の個性だと思うので、もっと広げたい。

反省点

たくさんある。一番メモするべきところ。

反省点①:ミックス

ドラムのピークコントロールが甘すぎる。音量として出てなければいい、じゃあだめで、音源ではオンマイクで録音している=聞く人との間にある空気の層を考慮できていない。 

具体的にはスネアとキックが痛い。リバーブで余韻を作ってもそれだとアタック(一番に耳に入る部分)には影響しないので、結局聞き疲れてしまう。普段聞いている音楽のそういう部分もちゃんと聞き取りながら、自分のミックスに応用することを考えていきたい。

ドラムについてはポイントをいくつか聞いているのでメモを残す。

反省点ー>助言

・スネアは多段コンプで成形するやり方がある。アタック早めの一段目でたたきつつ、強い音は二段目でリリース残しつつ叩くと少しマイルドになるー>そのうえで、滞留した部分をカットするようにEQ入れればよさそう

・ピークを抑えること、と聞かせたい部分を成形することは別なので、役割をちゃんと切って抑えた後にEQする、というのがよさそう。

・キックの余韻はリリースで作る。ただし全量をそのリリースにしてしまうとどうしてもぬるい音になる。だから半分だけリリースを伸ばして後段のコンプで今一度まとめ直す、というようにやるとよい。アタックの質感を残しつつ、リリースで余韻を確保するということができる。まとめた後でsqlのトランジェントデザイナーとか挿しても有効。

・打楽器でなる音は基音がベース。なので、EQでもその基音と倍音、二倍音を立ててあげるとよく聞こえやすい。ピークコントロールした後の処理でやると効果的。

とのこと。参考になる・・・

反省点②:マスタリング

 今回、意識的にマスタリングという工程を分けずにやった。が、これはまずやるべきことではなかった。

意識したのは、混ぜ段階でクレストファクターを確保しながらLUFSを-14付近に落とし込む、ということ。要するに2mixの時点で十分な音量が稼げていれば、マキシマイズは不要になるという思想。

利点としては、ダイナミクスがちゃんと表現できること。特にドラムの音源でしっかりダイナミクスが出るものを利用していることもあり、生々しさがちゃんと残ってくれるのは自分の思っている形に近くて気分がいい。

反省点としては、そもそも混ぜを安定させるのが先で、ダイナミクスを殺すほうが最終的にクオリティが安定するということ。混ぜのレベルが甘いのにダイナミクスをそのまま残す、ということはある意味では潔くすべてのレベルが「ばれて」しまう。当然雑なピークコントロールは視聴者の耳に刺さるし、ノイズは脳を焼く。また、曲間の音量差も目立つ。この辺は工程を分けて改善の余地あり。聞く側のことを踏まえた制作をしていきたい。

反省点③:ジャケットやクレジット

歌声音声のクレジット入れ忘れました!!!!!!第二版から修正します。追記します。ボーマス(11/20)では修正されているはず。本当に申し訳ありませんでした。

また、グリッドを意識したデザインがやり切れてない。せっかくillustrator使っているので、グリッドにぴちっとそろえたデザインを学んでいきたい所存。うむ。

反省点④:結月ゆかり麗の歌わせ方

もう何もかも雑!!!

雰囲気でALP(ボカロで言うgender)のラインやボーカルトラックのオートメーションを書いていた、がこれが工夫するほど逆効果になっていた。

これを解消するにはそもそもフォルマントの大きさで何が変わるのか、その遷移は歌の表現の何とマッチするのか、そもそも歌の表現とはどういう物理現象で、それを再現するにはどういう設定をすればいいのか、を理解しなきゃ本質的な解決にはならない。

まず一歩目として普段聞いてるアーティストの歌声を分析する、ということからしたほうがいい気がしている。ボーカル抽出ソフトとかあるし。

反省点⑤:ベースの音作り

なんもかもわからん。とりあえずプレべでsans, api並列にしてドーン!したら余計にわからんなった。

そもそも街八分、という他人と組んでいるサークルではベースを弾かないこともあり、経験値と学習成果がない。録音をもっとやっていくしかないかな?

後純粋にプレイが下手。Cメジャーからちゃんと弾けるようにしましょう。

反省点⑥:ドラムフレーズ

T.K.D.-G1-という、ドラムソロを表現できるドラム音源を使っているのだけれど(そもそもこれ以外使ったことがないのだけれど)、自分の表現能力が全然追いついていなくて普通のエイトビートに収斂してしまっている。

小さなフィルから大きいフィル、細かいハット刻みやたむ回しなど、もっとうまく鮮やかに演奏してもらえるはずなのに、手が届いてないのが本当に悔しい。なのでここはもっとドラムそのものを学習したい。

幸い好きなバンドのドラマーさんが教則(?)を出しているので参考にしていきたい。とにかく学ばなければならない。

反省点⑦:モニター環境

fostex pm0.3を使ってるんですが、ベースの帯域が共鳴してしまうため、ミックスには到底使えません。。。

一応reference4を使ってならす、ということもしてるんですがあくまでバランスの参考にしかならないので、実際に聴感を確認するには書き出して、iphoneで確認するというステップを踏む必要があった。

これは正直投資するしかない。つらい。考える。

とにもかくにも

やることが多い!!

だから

学ぶべきものも多い!!!

地獄のような様相のラインナップですがまずは一歩目。引き続きやっていきます。

もしここまで読んでいる私以外のあなた、本当にありがとうございます。

今後も自分の言語化のためにメモを残していこうとは思っています。無軌道になるとは思いますが、気が向いたらよろしくお願いします。