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無職ルギアと仙台に行く【宮城CL感想戦】

「真剣勝負は技量にかかわらずいいものだ 決する瞬間 互いの道程が花火のように咲いて散る」

幽遊白書の軀氏のセリフであるが、昨日の「ポケモンカード チャンピオンズリーグ2023 宮城」の会場であった夢メッセみやぎでも数千の花火が咲いては散っていった。

私自身もその無数の花火の中のOne of Themではあったのだが、先述のセリフにもある様にそれなりの道程を踏んでその場に向かったので備忘録も兼ねて言語化にチャレンジすることとする。

このnoteを書く動機づけの一つに、多くの有名プレイヤーの環境考察や大会振り返りの記事を読んで感じていた一種のあこがれがあるのは否定できない。

お前は誰?

社会人おじさんポケカプレイヤーの一人である。

ポケカの歴としてはGX時代にカプ・テテフを5000円で買って初めて1年で離脱。その後ゲンガーVmaxのスターターデッキで復帰した程度の浅瀬パチャパチャ勢である。(故にこのあとの内容もめちゃくちゃためになる、というよりは初心者がどうもがいたかを楽しんで頂く程度のものであることを最初にお断りしておく)

今回チャンピオンズリーグ(以下、「CL」とする)に始めて当選したのでDAY2進出を目標にして少し頑張ってみた。ちなみに結果は6−3で初日の最終戦で負けて敗退した。最終戦勝ち筋があったのに見落としたので非常に悔やまれるし落ち込んでいるがこの内容は後述することとする。

デッキ選択について

多くの方がそうするのに倣い最初にデッキ選択について考えを巡らせた。
ちなみにそれまでのシティリーグや自主大会では「ロストギラティナ」と呼ばれるデッキを握ることが多かった。押しも押されぬTier1だ。

ただ正直考えることが多く、シティリーグで6戦しただけで頭痛が止まなくなるので、筆者の脳のスペック及び練習量にマッチしていない気がしていた。
また相手の手札に干渉できるカードが後半のツツジしかないので、そこまでを100点のプロセスで進行することが求められるという性質があり、初出場の緊張の中でそれを行える自信が正直なかった。

今回のCLの目標をDay2進出(1日目を7勝2敗で走り切る)と置いていたのだが、自分よりも上手の選手とあたったときに実力だけで殴り合うと分が悪いため相手を事故らせるというルートを持っているデッキ、というのが一つの条件になった。

この条件で候補に上がったのは頂への雪道入りのアルセウスギラティナ(通称「アルギラ」)だった。

アルギラデッキのイメージ

友人であるオパシ氏がカードラッシュCSという大会で同タイプのデッキを握ってチーム戦準優勝、個人でも7−3という成績を残しており、確かな実績があるデッキであった。ギラティナの打点が高くサーナイトを置くことでワンパンされづらくなるため殴り合いにも強いことに加えて、序盤から雪道を貼ってジャッジマンを連打していくことで自分より上手の相手を事故らせて勝つというストーリーを持っているので今回の条件にマッチしているように思えた。

但し弱点もあった、①初手に「アルセウスを置く」「エネルギーを貼る」ができないとかなり苦戦するため、初ターンに事故ったときのストレスが大きいこと、②小回りがあまり効かず環境に多いと思われるロスト系のデッキに対して不利を強いられる懸念がある(ジャッジマンが連打できるから実際不利ではないと思うがイマイチ信じきれてなかった自分がいる)、という2点である。

10日前くらいまで最有力候補として検討していたが上記2点故に確定させるに至らなかった。

そうして悩んでいるところ、ちょうど1週間くらい前にオパシ氏がチムアチャ産の無色ルギアを練習に持ってきて、対戦したところアルギラでもロスギラでも全然勝てずにかなりのデッキパワーを感じた。
序盤に形ができてしまえばジャッジマンを打つ余裕もあるので条件にも適しておりCLでの最有力候補となった。

チムアチャ産無色ルギア

ここから当日の環境についての仮説立てとカードの取捨選択に入った。勿論ポケカ星人の方々が作ったデッキを素人の私がいじるのはおこがましくはあるのだが、優勝を目指すデッキとDay2進出を目指すデッキはコンセプトも異なるのでその点は大目に見てほしい。

カードの入替
① ルギアVstar → カビゴン
② スーパーボール → ネストボール
③ ラッキーエネルギー → ギフトエネルギー
④ やまびこホーン → チェレンの気配り

まず前提として、当日はロスト系のデッキが多いと想定した。具体的には4−5割はロストではないか?くらいの想定をした。
その場合、カビゴンを押しつけるのがかなり強い動きであり、カビゴンに2パンさせるだけでアドを取れると考えた。そのためカビゴンは最低1回、できれば2回使いたく2枚の採用とした。(①)
枠を作るためにVstarを1枚削った、安定感の低下につながる懸念はあったが結果としてVstarになれない事はほぼなかったので悪くない選択だった気がしている。

②と③の差し替えは主に①に紐づく、
②ロスバレ意外のデッキでもカビゴンで相手を倒してターンを返す動きは強いのでカビゴンをサーチできる可能性を上げたかった(合わせて、ロスバレ・Fミュウは後攻1ターン目で前のルギアが倒される懸念があるため確実に2体おきたく、おける可能性を優先した)。
③カビゴンで2回殴るときにギフトエネをつけておきたかったのでラッキーエネを1枚削った。しかし実践でギフトで引くケースが少なく、これは正直ラッキーでも良かったのではないかという気がしている。

④についてはリーサルで220以下のポケモンを呼び出してボスで決着というシナリオ、及びジュラルドン対策の1枚だと思うが現環境のリーサル直前は高確率でツツジが飛んでくるのでそもそもリーサル用に使うのはあまり現実的ではないと考えた。代わりに入れたチェレンはネオラントからサーチ可能で寝ているカビゴンも起こせるのでシナジーがあると考えた。
また、ジュラルドン対策として考えたときに使用率は5%以下であろうと想定して、踏んだら潔く負けようと決めた。ここが優勝を狙う場合とDay2進出を狙う場合の考え方の違いだとは思う。ちなみに当日ちゃんとジュラルドンにあたって泣いた。

最終的なデッキリストはこちら

「ラッキーニート るぎあ君」と名付けた(無色→無職→ニート)

各対面の対応について

各対面の動きについてオパシ氏と同僚のまえまん氏に壁になっていただき整理した。多大なる協力を頂いた両名には本当に感謝しかない。(二人は当日もLINEでずっと応援し続けてくれた、いいヤツだ。。)

各対面の動きの整理についてはすべて画像化し、スライドにまとめた。
このやり方もオパシ氏の受け売りだが盤面のイメージなどが視覚的にインプットされるのでかなりおすすめである。内容が拙いのは広い心で許してほしい。

まさか見る人がいるとは思わないが一応リンクを張っておくこととする。
https://docs.google.com/presentation/d/1q0Wd2eoZAdh6-m9fK68iYYCVKoCYkub9VjPn99_tUuw/edit#slide=id.g2129ff8ead6_0_58

ちなみに資料におけるパチンコとは「有利不利というより運の要素が強い対面」という意味である。パチンコ多すぎワロタだけは禁句でお願いしたい。

当日は最初に握っていた未練を消すためにもギラティナだけは滅すると決めて臨んだ。

当日の成績

結果を言うと6-3でDAY1最終戦で敗退した。
正直上振れだと思うし、運に救われたシーンが多かったが結果としてとてもCLを楽しめた。

一応各対面と簡単な感想戦を置いておく

オムスター ○
ドラピオンからスタートして目眩がしたが相手もネオラントスタートで事故ってたのでことなきを得た。手張りでデオキシスで殴られたドラピオンをボタンで返してなんとか整えて勝ちを拾う。
ちなみに序盤のテーブルシティでお互いに2回ずつ裏を出して居た堪れない空気になった。

ロストギラティナ ○
相手がかなり事故ってアクロマを撃たれないまま3枚取れ、そのままおしきれた。運が良かった。

アルジュラ ×
マリガンで一撃エネとカリンが見えて死を予感。スタートポケモンがジュラルドンなのでほぼ死刑宣告。一縷の望みをかけてジャッジマンを打つも普通に博士の研究を使われてジュラルドン乗られて死亡。

アルセウスギラティナ ○
序盤にしっかり展開でき、裏のギラティナをボスで呼び出しつつけて勝ち。雪道ジャッジマン後に普通に復帰できたのが運が良かった。

ギラティナ ○
想定通りの展開になってギラティナを先殴りできて勝ち。これは整理が活きた。

白ルギア  ×
この試合もお互い事故っていたが1ターン早く復帰した僕の200ダメージをリゲインエネ2枚でなかったことにされて無事死亡。早めにサーナイトをボスで取っておけばアヤシシを倒せて、、などとたらればはあるがその場合ネオラントがルギアに倒されるので結局負けてた説が濃厚。

ロスバレ  ○
こちらも事前整理が活きて最後アーケオスで殴ってターンを返したことで相手が要求を満たせずに勝ち。

一撃ルギア ○
これも整理通りサーナイトを置きVガードを貼ったルギアで突っ張ってバンギラスに1パンされない状態を作り出せた。仕方なく280点で殴ってきた返しでチェレンでルギアのダメージを無かったことにしたことでほぼ勝ちが決まった感があった。

Vロスバレ ×
最終ターンに山にエネが2枚しか無い状態だったので逃げエネ確保(エネついてないルギアを呼び出されてロストマインで乗せられ続けるを恐れた)してルギアで前を殴り倒したら、返しでライコウ、空の封印石が飛んできて無事死亡。
ツツジを打ったあとだったのでまさか飛んでこないだろうとたかを括っていたら、最後のライコウのしゅんそくでミラージュゲートを引かれた。
悔やまれる点は冷静にボスの枚数を数えていればアヤシシで殴る選択肢もあったかも、と思うと。。。悔しい。。(確かボスを1枚ロストしていた、あやふやだが)

次こそはDAY2だ!!

今回DAY2に進出できなかったことで次回の出場を確定させることはできなかったが、また次も戦いたいと思っているのが今の正直な気持ちである。

刃牙の以下シーンの気持ちが痛いほどわかる。

ここまで書いておいて思ったがポケモンカードって趣味は本当に最高だなぁ。

次回は実力で走り切れるデッキを握れるように練習頑張ろう、という決意を胸にこの駄文を絞めることとする。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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