【蒸留日記vol.57】2月も再び柑橘蒸留!
今年は針葉樹系の蒸留大人しいですよね。
この時期多雪による折れ枝にあんまり遭遇してないんですよ。
というか全く遭遇せず。
今年は札幌圏でドカ雪というものがあまりない気がする…
なので針葉樹系の素材が「枝葉を切る」以外に調達する術がないので、とりあえず溜まってく柑橘類の蒸留はすすめてる感じでっす。
では、まいりまっしょう!
■蒸留素材の準備
今回もなかなか物量を感じるほどのボタニカル量です。
ただ保存場所1箇所の冷凍不具合で腐れ?みたいなのが出た素材もありましたが。。。
まぁそこはリモネン、シトロネンの抗菌力に期待しましょう。
はいまず1杯目1003グラム。
はい2杯目1000グラム。これで2003グラムですね。
でラスト3杯目は869グラム。
なので今回蒸留の素材・ボタニカル合計は2872グラム。
あらら3キロ行かなかったっすね。。。
■いざ蒸留!!
まぁこのへんに関してはなんらいつもと代わり映えありません、果皮を常温に戻してミキサーでスムージー状態にしてやり、それを茹で上げるいわゆるハイドロ蒸留ってやつを実施しています。
今回の2,8kgは沸騰するまで1時間20分でした。
やっぱり水分量とか充填量など考えて蒸留しないと蒸留水の滴下が始まるまでとんでもない時間を要することになりまっせ。。。
3キロ以上を釜にぶち込んで蒸留開始まで2時間以上かかってた前回記事⤴︎⤴︎
蒸留開始直後(蒸留水が200mL時点)でこの精油抽出量!
相変わらずすっごい量溜まってますな。。。
時間が経つとこの白濁が晴れて透明な精油に変わるはずです。
これなんでなんだろうね。
■蒸留結果は…!?
中央のやや色付き精油がいわゆる前回の3キロ越え蒸留での抽出できた柑橘精油。
で→サイドのが今回1時間半ほどの蒸留で得られた柑橘精油。
ギリギリ半分の25mLには届かず、23mLとかだろうか。
1.香りとか
あんまり嗅ぎ比べてないんですが、前回色付きのセスキテルペンを多く含めたのもあって、今回は実にフレッシュさをより感じられるようなんん〜〜っ!柑橘!というような甘い香りになっていると思う。
前回で蒸留スパンを2度に分けて知ったんですが、刺激的なアロマがある柑橘精油いえど、色がつくセスキテルペン主体の精油となると香りの強さが格段に落ちるんですよ。
これおもしろいですよね。
リモネンの香りなのかなぁ。。。とか想像が膨らみます。
2.収油率
ではラベンダーとかでもおなじみの収油率計算を下にざっと出してみます!
前回とほぼ同じ水準の0.8%で留まってしまいましたね。
というか率だけでみれば前回の方が0.034%ほど収率高かったんですよ。
ボタニカル量が多くなれど、ちゃんと蒸留時間与えればコンマ00の値まで同じ数値に迫れるってことがわかりました。
というか、柑橘果皮って0.8%止まりなんじゃねぇか疑惑もおまけに。笑
おもしろいことに、前々回も0.878%で同じく0.8%台なんですよ。
3.蒸留水
柑橘の良いアロマ、香りはほとんど精油に移動しちゃってるんですが、蒸留水もちゃんと柑橘の香りはします。
なのでシーシャの溜め水のフレーバーとかサウナロウリュとか加湿器に活用でけへんかなぁーと虎視眈々してる所存です。
なので大袋で保存しはじめましたよっと。
ということで!
おおよそ1ヶ月以上ぶりの柑橘蒸留回でした!
過去3タイトルにわたって、事前にボタニカルの重量を測っておいて抽出された精油の量と割合見比べてみるとおもろいことに0.8%台で揃うという良いデータが得られました!
なので柑橘果皮の蒸留(フラノクマリンフリー)は0.8%なんだ!と意識しておくと良いかもしれませんね!
ではでは!
8回目の柑橘蒸留回でした〜!
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。