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【蒸留日記vol.58】3月の柑橘蒸留!


さてさてさて。
こんにちは、エフゲニーマエダです。

いよいよ桜前線が東京・北関東エリアに差し掛かっているところでもなおまだ柑橘の蒸留シーズンをやっております。

さて上が前回の記事!
そして今回で数えること、実に9本目の柑橘蒸留noteになります!

あと1回で柑橘類も10回目ですね!
なにかSDGs的なのやりたいなぁ。。。

🍊蒸留素材の準備!

今回の蒸留材料たち

さて。

今回もドッシリと冷凍皮が集まっております。
見た目それなりのボリュームとなったので、蒸留やってってみよう。という運びになりましたとです。

じゃ重さ測っていってみましょう。

1杯目1,001g
2杯目949g

今回は見た目に反してボウル2杯で収まる物量でした!
ギリギリ2キログラムに届かず1,950gという素材量!

🟠今回の使用素材はデコポン

お気づきの人いるかと思いますが、使用柑橘果皮の品種を細かく述べると、デコポンになります。

ヘタ部分の大きな凸が特徴的なデコポン≠不知火

とは言っても、デコポンというのは熊本県での発祥地域で作られ、かつ糖度が13度以上のグレードのシラヌイ(Citrus reticulata 'Shiranui')を、実はデコポンと呼ぶ商標みたいなんですよ。

なので学名表記上では種小名が’Shiranui’となっていて、実質シラヌイ(不知火)です。

遺伝学的には、温州みかん(Citrus Unshiu)の品種である「清見」と、ポンカン(Citrus reticulata)との交配品種であるシラヌイという事になっているようでっす。

シラヌイもといデコポンの精油ははたしてどんなアロマ的特徴があるのか、香り味わってみるのが楽しみですね!

🍊いざ蒸留!

いつにも習って例の如くハイドロ蒸留になります。
今回は素材量が1950グラムなので、精油の抽出開始までそんな時間はかからないハズです。

ちゃちゃっとやっちゃいましょう!

でこんな感じに釜をグルグル巻きの保温処理して、エンジンスタート。加熱開始。

🍊蒸留結果は…⁉︎

美しいですね。デコポン精油が抽出されました。

あ、抽出までのハイドロ素材が沸騰するまでにかかった所要時間はだいたい1時間弱くらいでした!ハイドロ蒸留は意外とかかる(笑)

精油の滴下開始からの蒸留時間はおよそ1h30minほどです。

50ml保存バイアルにて。
抽出量を横から見やすく。

ぱっと見の推測値が、50mlの1/3強といったところなので、17〜19mlといったところでしょうか。

1.香りとか

過去のみかん果皮精油、八朔果皮精油、グレフルメイン果皮精油なんかと比べてみると、わりとというかしっかり酸味?フレッシュさが立っていた気がします。
みかん精油は対照的に、ただ甘いんですよ…!

ここのところ、後にまた詳しく書き直したいですね。

2.収油率

ではいつものお楽しみである収油率を計算してみましょうか。

抽出量[ 18ml ]÷ 素材重量[ 1,950g ]x 100 = 0.923%
ギリ1%に及ばず!!

といった感じでした!!

今回おもしろいのが、いつも柑橘果皮蒸留の抽出率は0.8%台に落ち着くのですが、今回は珍しく0.9%台に入ってます。

デコポンの性質(油分多い?)なのか、素材が新鮮なうちに蒸留できたからなのか、そもそも計測ミスだったのかなど理由がこれら思い浮かびますね…!


ではでは!
3月の柑橘蒸留はデコポン果皮の蒸留回でした〜!

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。