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ネットで見つけた論客たち

※トップ画像はいらすと本舗掲載のイラストを使わせていただきました。


前回のノート(https://note.com/siketio/n/nf4d54ca85f8b)はなんど50を超えるスキをいただきました。多くの方に読んでいただけたようで、とても嬉しいです。
今回はそのノートを作る上でも大位に活用させていただいた情報源についてまとめてみたいと思います。信頼できる情報筋を探している、という人にとって一助にでもなれば幸いです。

「公式」はやはりすごい

まずは一次情報ですね。ということで、首相官邸と外務省を紹介します。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

一昔前に比べると、大分見やすくなった印象です。尚、どちらも「ご意見・ご感想」を送る機能はあります。さすがに返事が返ってくることはなさそうですが、情報を集めるだけでなく、こちらから発信することもできなくはありません。

Noteで見つけた素晴らしい論客

まず1人目は佐々木尚さんです。

この方はもともと毎日新聞の記者だったのですが、その後アスキーを経て、現在はフリーで様々なトピックを発信されています。この方のトピックの取り上げ方は大変幅広く、分析も非常に中立的で、非常に信頼できる情報源だと思います。

次に倉本圭造さんです。

この方はもともとマッキンゼーのコンサルタントだったのですが、その後一念発起し、ブラック職場や宗教団体などいろいろな社会の場を経験し、その経験をもとに新しい産業のあり方について、独自の立場からコンサル活動をされています。この方のトピックもとても幅広く参考になります。

私は岸田政権を支持する立場ですが、そのきっかけになったのは、このお二人の書いた記事をいろいろ読んでいる時でした。どういうわけか岸田政権の元ではいろいろな案件がひっそりとスムーズに進んでいることがわかったのが、支持するようになった理由です。

X(Twitter)に集う論客たち

その後、上記お二人がTwitterでも盛んに活動されていることから、Twitterでの情報収集がメインになってきました。優れたアカウントがたくさんありますが、特に参考にしているものを以下にリストします。

おっと、この方も忘れてはいけません。

実際、2024年1月の能登半島大地震の際、マスメディアが被害状況の切り取り報道に忙しく、復興や支援策の報道をろくにせずデマが蔓延っていた際に、他ならぬ首相自らのSNS発信がかなり効果を発揮した、ということがあります。

他にも非常に勉強になるアカウントはたくさんありますので、いずれまたご紹介できればと思います。

ネットに頼って大丈夫か?

さて、これらのネットに頼った情報の集め方に対しては、当然ながら批判の余地があります。恐らく以下の二点が、特に想定される懸念でしょう。

  1. マスメディアなどの情報に比べ信頼できるのか?

  2. 満遍なくきちんと世の中の情報を捉えることができるのか?

以下、各々について少し考えてみましょう。

信頼できる情報か? → ソースこそ全て

まず情報源の信頼性についてですが、実は今回私が挙げた上記のアカウントはいずれも、公的な一次発表ないしは社会的に知られているメディアの記事を引用する形で、各々の論考を展開しています。つまり情報源はある意味、マスメディアと同じと言う言い方ができるでしょう。

満遍なく世の中の情報を捉えることができるのか? →分かりません。 「疑い続ける」以外にない

確かにSNSやネットに頼る場合、間違った、あるいは偏った考え方を支持する人同士でお互いにお互いを承認し合っているうちに、そこから抜け出せなくなると言う危険性(エコーチェンバー)の危険性は、常に念頭に置いておかなければいけません。

しかしながらこのエコーチェンバー、最近はマスメディアをフォローしていても回避するのが難しくなりつつあります。

"Worlds of Journalism Study"という団体から、各国のジャーナリストに対して、重要と考えていることについてアンケートをとった結果が報告されています。

この分析結果をまとめたこちらの記事が大変興味深いです。

こちらの分析によれば、日本のジャーナリストは、傾向として他主要国に比べ

  • 事実ありのままに伝える」「人々が意見を表明できるようにする」を重要だと答えた人の割合が低い

  • 「政治リーダーを監視する」「政治的アジェンダを設定する」を重要と答えた人の割合が高い

という特徴があるようです。どうも、政治リーダーを敵視し、自分たちでアジェンダを設定したい傾向が強いようです。
果たしてこのような癖のあるバックグラウンドのメディアから、我々が知りたい・知るべき情報が満遍なく出てくるでしょうか?「出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない」くらいに思っておくほうが良いでしょう。マスメディアだけから情報を得ている限りにおいては、我々はマスメディアにおけるエコーチェンバーから逃げる事はできません。常にその可能性を念頭に置いておかなければなりません

結局どうするのが良いのか?

ネットでは、公的な情報に直接アクセスできますし、海外のメディアの情報をもとにした論考もあります。日本のメディアが重要だと思っていない・見落としていた・あるいは隠したい情報もあります。うまくいけば、マスメディアからは得られない情報・考え方を得られるでしょう。しかし、荒唐無稽な情報を掴んでしまう可能性も、念頭に置いておく必要があります。結局のところ

  • その情報のもとになるソースがしっかりしたものであるか

  • そのソースの元での論理展開は妥当か

  • 何か見落としているものはないか (この記事が正しければ当然起こるはずのことが実際に起こっているか)

を常に検証し続ける以外には無いようです。そしてこの事からは、マスメディアを情報源としていること場合でも逃げられないようです。

最後に

今この時代はVUCA (Volatirity, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)と呼ばれます。とても変化が早くまた曖昧性も大きな時代です。ある時点では正しかった事実・やり方も、わずかな期間で役に立たなくなる可能性があります。
このような時代に、特定のメディアないし個人が「自分は一切間違いをおかさないでいる」という事は現実的でしょうか?むしろ、「間違えるかもしれないが、その場合には速やかに方向転換を行い、誠実に原因を分析します」と言うスタンスの方が、よほど現実的で信頼できます。そこでなされた原因分析は、将来に向けた貴重な事例になるかもしれません。




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