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詩『中学生のようなピュアな恋愛』(2015年)

歳をいくつ重ねても中学生の頃のようなピュアな恋愛に憧れます。

手を繋ぐ事なんて、とてもとてもハードルが高くて。意識が高まり過ぎて喋る言葉を選び過ぎて無言になって。

無言はダメだと思い適切な話題を必死に脳を働かせて探すのだけども、少しでも好かれたい、いや…、せめて嫌われたくない。意識がより高まり、無言がより強まり、頭の中が大混乱。

話題が出ても話を膨らます事に脳が働かず、せっかくのコミュニケーションの機会が度々閉ざされ高まる緊張感、もどかしさ。

経験も、知識も、語彙も、タイミングも、全てが未開であって。溢れる想いは僕の心の中で、ぐるぐると回りながら増大し、それでも君への想いを悟られないようにと必死に平静を装う。

一挙手一投足が気になって、君の言葉や行動に一喜一憂して、ちょっとしたアクシデントで触れ合って、混乱と喜びと温もりと…。その日は1日中、その事だけが頭を巡り。

君が存在するだけで幸せだった日々は、いつしか歳を重ね。慣れていく事で向上した恋愛スキル、失われた純粋さ。

歳を重ねるほど見切りが早くなり、男女の仲の進展も早くなり、現実的な生活の引力に心を奪われ、機械の性能を品定めするように人間を見ていく。

子供の頃の心を忘れてしまった、どこかに置いてきてしまった、捨て去ってしまった人が、子供を育てていくのだろうか?

暗くなったらバイバイね♪


2015年12月22日 詩

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