見出し画像

クスリ

昨年のお正月に母に異変があった
それまでは妻が風呂からあがり母に
声をかけると風呂にはいってたのがはいらない
私が風呂はいってといってもはいらない
・・・というのが3日続いた

正月おせちの追加で煮豆や
なますなどをつくってたのにつくらない
朝ごはんを作っていたのにつくらない
毎日行ってたご近所さんとの
グランドゴルフにも行かなくなっていた

一昨年の10月に庭の飛び石に躓き
転んだ際にひざを骨折し入院した母
コロナ禍だったので病院も面会に厳しく
だれも見舞いにいけず
会話をすることがなかったので
認知症の症状がでてきたと思われた

昨年の10月に
これまで以上に同じことを何度も言う
不安からか何度も同じことを聞く
数時間前の事を忘れる、、等々の記憶障害が進み
もの忘れが多くなってきた
病院でしっかり検査をしてもらいたかったが
認知症かもしれないから行こうというと
拒みそうだったので ほんわりと年相応なのか
確かめに“もの忘れ外来”に行こうと提案すると
母は嫌がることもなく
脳神経内科の診断をうけてくれた

結果は血管性認知症だった

遠距離介護になりそうなので
これまでお世話になっていたケアマネさんに相談し
ヘルパーさんに来ていただく回数も増やしたく
介護認定を上げてもらえるよう母の現状を見てもらうため
市役所に連絡してもらい家にもきてもらい
数週間後に要支援1から要介護1に認定変更となった

定年退職後 物に溢れていた実家に
月に1回 4時間半かけて片付けに行ってたが
要介護1になって通院に連れて行くようになってから
月2回実家に行くようになった

食事は配食サービスを使い土日以外はお弁当
土日は温めた食べられるものを中心に買い置きし
それでも足らないときはヘルパーさんに
スーパーまで買い出しをお願いしているので
あまり心配してないのだが・・・薬の飲み忘れが心配

病院でもらった血液をサラサラにする薬と
脳の働きを活発にする薬が
朝夕パッケージングされてるものを
箱に入れ食卓の母の目の前に置き
意識して忘れず飲むようにしていたつもりだったが
どうも飲み忘れがあるようだったので
実家の近くに住んでいる従妹に電話をし
個包装された袋にマジックで日付を入れてもらった

その結果を2週間後に確認したら
まったく飲んでない・・・

私「くすり飲んでないじゃん」
母「飲んでるよ」
私「いやいや・・この日付見て!!」
母「飲んでるのにおかしいな?」
私「・・・」
母「今日って何日だっけ?」
そこで会話が途切れた

見当識障害も進みはじめた

「一人暮らしだけどまだここにいたい」という母
希望どおりに現状維持は無理でも認知の進度を
できるだけ遅らせるためにも
薬はちゃんと飲んでもらいたい

“カイゼン”の師匠の妻に相談した
開口一番「目の前にバーンと見えるようにしたら!」
そして「100均に行こう」っといい
磁石で薬をホワイトボードに留めるための
白と黄色の丸い磁石と
目の前にバーンと置くために
ちっちゃいイーゼルも併せて買い
2024年のお正月に実家でセット完了!

1月19日現在の状況

これが食卓の母の目の前に“バーン”とある

今のところ飲み忘れが無い

毎回,通院から帰り次第
日付と曜日を書いたシールを貼ったクスリの個包装を
朝夕それぞれ一週間ごとに輪ゴムでまとめ
ホワイトボード裏に置いた箱に入れる
ヘルパーさんがその箱から取り出して
飲み忘れがないかの確認も併せて
ホワイトボードにセットしてくれる

このままクスリの飲み忘れがないよう
上手くいってほしいけど
また時間が経つとこのホワイトボードが
“景色” に変わらないか不安だ

なんとか一日でも長く
母が希望通り自宅で過ごせられるように
周りの力を借りながらの
遠距離介護がつづく


私の日々の雑文を読んでいただいた皆さま
ありがとうございました。

今日もいい一日になりますように!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?