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【詩】道

今日は、高校1年生になったばかりの私が書いた詩を、載せてみようと思う。この頃の私は、夢に見ていた音楽高校に入学してキラキラしていた。この選択が将来の私を豊かにすると信じきっていたし、私は音楽家として成功すると思い込んでいた。地獄のような家庭環境も、私の努力次第で変わると思っていた頃だ。それでも、やはり不安はあったのだろう。この道は正しいのか、といつもどこかで思っていた。拙い詩だが、あの頃の私が必死に自分を慰めた言葉たちを見守っていただけると嬉しいです。

あ、だんごむし
あ、ありがご飯を運んでいるよ
たくさんたくさん寄り道したら、
疲れて歩けなくなっちゃった

それじゃぁここでひなたぼっこ
シートを引いて
目をつぶって
歩けるまで眠ってしまおう

目が覚めたら走ったよ
走って走って
思いっきり転んで
大きな穴に落ちちゃった

目の前に道はない
まっくらやみだ

でもね、目をこらしてごらん
ほら、ジャンプしたら見えたでしょう
キラキラ光っている新しい道
さぁその道を行ってみようよ
さっきの道には存在しない何かが
あるかもよ

あ、新しいものみーつけた


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