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葉化症ってバズってたけど

文月になってまだ紫陽花の話

紫陽花が緑色になっているのをたまに見かける。珍しいなぁと思っていたら、病気なんだよって話がツイッターでバズっていた。切なくなった。

紫陽花は本当は花びらじゃなくてガクの部分なんだって聞いていたから、緑色になっても、『そんなこともあるんだろうな』と軽くとらえていたからだ。感染した紫陽花を挿し木することで拡大すると考えられていて、それ以外の感染経路は分かってないんだとか。

葉化した花の中央から新しい芽が出てきて、葉も変色して、最終的には株が丸々衰弱してしまう。花だった場所が葉っぱになってしまっても、新しい芽が出てきたら、なんか安心してしまうかもしれない。でも病気なんだ。

バズっていたツイートと、農林水産省の解説を見て、そう思った。

アジサイの葉化病について(農林水産省)

植物とはいえ病気なんだから、とても不謹慎なことだとは思っているんだけど、でも頑張ってガクから花になったのに。季節の花になったのに。葉になる病気を抱えた紫陽花って、切なくて何かの物語みたいだなって思った。

爪の先から緑色に変色していくのを切なく思うのだろうか。

隣の花はまだ、色づいてる大丈夫…って思うんだろうか。

僕だけ先に…って思う? それとも、みんなで一緒に逝きたいだろうか? そんな妄想にかられる病気だなぁと思ってから、もともと紫陽花をみかけると撮影しがちだけど、葉化症かな? というものも、注目するようになってしまった。

病気なのにこんな擬人化して妄想してと罪悪感ばかり感じていたけど、

「花」を「葉」に変える病気の謎を解く - 原因遺伝子の発見と発症メカニズムの解明 -(東京大学大学院農学生命科学研究科)

こちらの2014年の記事に、

ファイトプラズマに感染させることなくファイロジェンだけを植物に発現させれば、生育が旺盛で花を緑色にした新たな園芸品種が開発できる(ことが期待される)

とあったので、もしかしてもう実用化している??? と思い、もうちょっとネットサーフィン。

緑色のアジサイは危険? 葉化病は人体や他の植物に悪影響?

という2017年のブログ記事。

あれ、似た話が一昨年もバズってたのかしら。人に害がないよーってことや、「アナベル」という緑色の時期がある品種があることが書いてありましたん。このブログ記事の写真がアナベルなら、私も見つけたことあるわ…! もっとそっくりなのも。なんだ病気じゃなかったのね。と、今度はアナベルを調べる。

ガーデニングの図鑑「アジサイ【アナベル】の育て方」

よかったぁ。私のおいた画像の花も、白いお花なのできっとアナベルなんでしょうね。切なくなったり嬉しくなったり、ついつい情報に振り回されて調べまわって、感情がゆれるそんな話。

絵までかいちゃったしね。

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