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ドラえもん×GUCCIコラボ 財布の偽物の見分け方

(冗談抜きで)世界的に衝撃を与えたドラえもん×GUCCIのコラボ。GUCCIとしては割と買いやすい値段で不況にあえぐ多くの百貨店を救ったとも言われています。

高級ブランドとドラえもんという異色のコラボゆえのギャップにキュンキュンして購入した人が多数、即ち大人気を博したのですがそれ故ヤフオクやメルカリを始めとする多くの場所で偽物が出回っています

今回のこの記事は偽物と本物を写真で比較します。もしこれからフリマアプリ等で購入する際に偽物を掴まされないような参考になれば、この記事によってあなたが正規品を手にすることができたなら幸いです。
(注:本来品物の正規非正規を判断できるのは商標元であるGUCCIのみです。この情報が確実なものとは限りません。)

それでは早速比較していきましょう。

ただ、偽物にも種類があり必ずしもこの記事に乗っている偽物の特徴を全ての偽物が兼ね揃えているわけでは無いので、本物の写真をフリマアプリと比較する使い方のほうが懸命かと思われます。

また、私の財力の問題でロングウォレット限定です。金欲しい。

本体の違い

今回比較するのは中国東莞市よりやってきたパチモノドラえもんロングウォレット vs 横浜高島屋よりやってきたドラえもんロングウォレット!非正規と正規の世紀の大決戦です。

お値段はパチモノが本体108ドル、2021年4月7日時点で11,856.67 円です。15ドル追加で箱等付属品もつけようとしたら業者が「日本の税関は厳しいから嫌だ」と言ってきました。日本の税関は優秀だそうです。

正規品は税込価格94,600円。200万円オーバーもザラなGUCCIにしてはかなり安めで、どちらかというとアウトレットに近い値段ではありますが、それでも一般人にとっては高級品。なおさら偽物など掴みたくないと思います。

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並べてみました。片方が1万円パチドラ、もう片方が正規品10万パチドラです。どちらが偽物かわかるでしょうか。

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裏はそれぞれこのようになっています。


正解は

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右が正規品、左が非正規品でした。四角の大きさが違うだの枠線の色だの文字の位置だのはペイントに文句言ってください。

裏側の写真は、上が正規品、下が偽物となっています。

細かく見ていきましょう。

ドラえもんの印刷の精細度

まずこの時点で言えることとして、周りを取り囲んでいる赤い生地のテカリ具合です。この写真の光源の問題もあるでしょうが、実際に目にしてみると偽物はのっぺりした反射をする印象があります。

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こちらは正規品の印刷です。

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こちらは非正規品の印刷です。

非正規品も十分細かい印刷がなされていますが、非正規品は本物よりも主線が太いです。鼻の下に伸びている線や汗マーク、しっぽを見れば比較しやすいかと思われます。ポケットの線でも良いです。

また、非常に細かいですが本物には目にハイライトがあります。偽物は無いか、あっても潰れ気味です。

ドラえもんの色も、本物のほうが鮮やかで明るい水色をしています。偽物は濃いビビッドな水色ですが、フリマアプリの写真ではなかなか判断をつけづらいかもしれません。

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これは公式サイトの写真です。確かにドラえもんの目にハイライトが存在していることが伺えます。

このハイライトは拡大図よりもむしろ引いた写真のほうが分かりやすいかもしれません。

ファスナーの大きさ

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分かりやすい点では、チャックの大きさも顕著に違います。この写真では右側が偽物です。レーザー刻印の処理等綺麗になされていますが、偽物は技術力の問題かコストの問題か正規品ほど小さいチャックを使用していません。

フリマアプリ等で、チャックを接写した写真を要求すれば判断できると思います。

内部のロゴの刻印

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上が偽物の刻印、下が本物の刻印です。

上も十分繊細な刻印がなされているように見えますが、正規品と比べると®マークの処理や「made in italy」、「Fujiko-pro」の字にガタツキが見られます。文字の明るさは場所にもよりますが、基本偽物のほうが明るく見えます。

また、偽物は「©Fujiko-Pro」の「©」が上の「made in italy」 の「m」の下にありますが、本物は「m」の下は「F」で、「©」は「m」より左にあります。ロゴの刻印がキレイな偽物でもここで見分けることが出来ます。

フリマアプリ等で購入する際はここの写真をしつこく要求しましょう。よくインターネットで「GUCCI」の「U」の右側が細ければ本物という鑑定方法が書かれていますが、それは2千円ほどの粗悪な偽物の見分け方であって高級な偽物には通じません

シリアル番号

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私の手持ちの偽物は該当しなかったので偽物出品業者から拝借してきた画像ですが、このようにシリアル番号に金色がついているものは、偽物です。字体もこれより細長いです。

ただし、私の偽物はシリアル番号については正規品と何回見比べても違いが分からないほど字体も精巧で金色も勿論ついていなかったので、この部分に関しては特にモノによります。

内部ファスナーと緩衝材

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中身を開いてみます。

まず左側の緩衝材が目に付きますが、本物にこの白い緩衝材は入っていません。フリマアプリ等でこの緩衝材ごと写真を載せている人がいますが、その時点でパチ決定です。

また、内部のファスナーの金具の色が偽物は少し安っぽい小豆色なのに対し本物は外装と合った臙脂色です。偽の方はテカりづらいのでこの点でも判断が可能です。

微妙に財布の中自体の色味も違いますね。偽物のほうが明るい色をしています。

包袋の違い

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包袋も偽物と本物で大きく違います。上が正規品、下が偽物です。上の方が、より小さい面積で図柄が潰れず印刷されていることが把握できます。下は図柄こそ細かく印刷されていますが、全体的に大きく、且つ字体も正規品と異なります。これは実際に持っている人しかわからない違いとしては、正規品は滑らかな感触で、ロゴの上に指を走らせても特につっかかりがありませんが、偽物はザラザラした感触の上、ロゴの上で指が引っかかります。また、この袋を裏返しにすると偽物はたいてい縫製が雑なのでその点でも判断ができます

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適当にメルカリとヤフオクでドラえもんGUCCIで検索したものを集めてきましたが、これらは全て布袋の印刷の精度から偽物だと判断が付きます

ファスナーの包装

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自信満々にファスナーの写真を載せていますが、この水色のビニールに包まれている写真のものは全て偽物です。正規品は透明な袋もしくは何もついていないようです。ちなみにこの水色のファスナー包装はパチモノのファスナーによくついているもので、

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このように偽のヴィトン等にもくっついている、パチモノに携わっている者なら有名な存在です。

付属品

先程ポロッと言いましたが、日本の税関は大変厳しいという印象がパチモノ業者にあるようで、基本的に箱は送ってくれないか別料金がかかります。そのため、その別料金をケチった業者は箱無しで販売することが多いです。まだ発売されて間もないブランド物の箱を速攻で捨てて本体をフリマに流す、というのも少し考えづらいので参考になります。

ただ、箱は私が知っている業者の場合は追加15ドルで送るそうなので、箱あり=本物とも限りません。

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「購入の証はこのレシート!」と掲載されているこの写真ですが、よく見ると購入日付、顧客番号、購入店舗など全てが同じです。この店舗は実在する店舗ですが、このレシートはむしろ偽物の証となります。このレシートの写真が同時に掲載されていたら購入するのを止めましょう。

因みにこのレシート、パチモノ業者に聞いたところ「頼まれれば作る」だそうです。


…ここまで長々と書いてきましたが、出品者への対策用にわざと書いていない違いもあるので、もしそれも含めて購入する際の参考にしたい!という方は私のツイッターまで連絡をください

また、一番はじめにも言いましたがパチモノは各々業者が好き勝手に作るので個体差が大きいです。「これに適合しないから本物!」ではなく「これに適合したから偽物」という捉え方のほうが良い気がします。

基本的には、ドラえもんの印刷の接写、内部ロゴの接写、内部ファスナーの接写、布袋の写真を要求して精度を判断すればケリがつくと思います。

偽物は多くが75,000~90,000円で出品されているようです。

もしこれらの偽物の特徴を持つ物を購入してしまった人が居るならば、鑑定を済ませたあとに、最寄りの警察署に商品を持ち込むなりしてください。警察も行政ですので急かさないと仕事してくれなかったりするようですが、8万円は大金です… 生活課で権利侵害品の捜査の対象となれば、詐欺罪で相手を立件することも可能になります。

それでは、あなたが偽物を掴まされないように祈っています。

総額10万円超えの検証、これにて終了…

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