Sim-X@運転を紐解くエンジニア

某自動車メーカーエンジニア。 業務の傍ら、運転好きが講じて、テストドライバーを育成する…

Sim-X@運転を紐解くエンジニア

某自動車メーカーエンジニア。 業務の傍ら、運転好きが講じて、テストドライバーを育成するインストラクターをやっています。 誰もが事故なく、安心・快適にクルマに乗れる事を夢見て、自分が技量向上する中で得た経験/知識やクルマの能力を引き出すコツを簡単な言葉で書いてみたいと思います。

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Sim-X自己紹介

運転大好きSim-Xの自己紹介をさせていただきます。 まずはハンドルネームSim-Xについてです。 Sim:本名の一部、シミュレーション(Simulation)から借用 X:Experience(経験)、未知との出会い、相乗効果、掛け算(何かとコラボ) をくっつけてみました。 その想いは ➀SimのExperienceを伝える:私が運転技量を上げてきた経験を人様のお役に立つ形で表現したい。 ②Simulationを使った運転技術向上の場を提供し、Realでの運転技術向上に貢

    • 【GT7】 サーキットエクスペリエンス オールゴールド達成に向けて#2

      今回はGrand Valley Highway × Nissan GT-R NISMO GT3です。 3つに分けられたセクションと1LAPタイムアタックを行いました。 まずはセクション1 目標タイム ゴールド:35.0 (シルバー:35.7 ブロンズ:38.2) ここは橋の前の右コーナーで車速を落とさずに曲がり切れることとゴール前の右のヘアピンでしっかりと向きを変えることが重要だと思います。 続いてセクション2 目標タイム ゴールド:37.3(シルバー:38.0 ブロンズ

      • ハンドルを握らない

        前回はこういう記事を書きました。 正しい姿勢、足の位置・動かし方を説明してきましたので、次は手の位置や動かし方について書いてみたいと思います。 さて、みなさんはハンドルのどの位置に手を置いていますか? ➀10時10分 ②9時15分 ③8時20分 ④片手ハンドル含めたそれ以外 私が推奨したいのは②の9時15分もしくは③の8時20分となります。 個人的にはその中間ぐらいがおすすめです。 なんとなく➀の10時10分の位置に手を置いていませんか? 教習所で「10時10分を握り

        • 【GT7】 サーキットエクスペリエンス オールゴールド達成に向けて#1

          普段、実車でのインストラクションをやっていますが、基本的にはクルマの動かし方のトレーニング主体ですので、高速走行はそれほど行いません。 そのため、海外のサーキットや他メーカーのクルマに乗れる機会は限られていますので、バーチャルの世界でサーキット走行や他メーカーの車両挙動を理解したいと思ってGran Turismo7をはじめ、本格的に走りこんでいます。 ゲームに取り組む上での目標として、以下を掲げています。 ライセンス:オールゴールド ※ サーキットエクスペリエンス:オールゴ

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        • 安心・快適な運転を目指して
          5本

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          運転で大切なのは「とまる」こと

          前々回はこんなことを書きました。(少し加筆しています) さて、今回は運転で大切なのは「とまる」ことという題名でペダル操作や考え方について書いてみます。 題名の通り、「はしる」「まがる」「とまる」がクルマの基本の動きですが、特に大切なのは「とまる」ことだと考えています。 事故が起きるのはたいてい動いている時(とまっていない時)です。 極端に言うとちゃんととまれれば事故は起きないはずです。 また、クルマの運転で一番難しく、技術の差が出るのがブレーキ操作です。 ということで「

          運転で大切なのは「とまる」こと

          シミュレータードライビングレッスンを受けてみた

          前回はこんな記事を書きました。 今日は番外編という感じで、シミュレータードライビングレッスンを受けてみた話を書いてみたいと思います。 レッスンの正式名称は「Bridgestone eMotorsport Institute」というもので、 ブリジストン グローバル研修センターという場所で開催されています。 こういう記事を拝見し、興味を持っていたところ、都内にでかける用事ができたので、予約していってきたという感じです。 基本的には土日のみの開催だそうです。 今回の講師は

          シミュレータードライビングレッスンを受けてみた

          運転がうまくなる運転姿勢

          前回はこんな記事を書きました。 読んでいただいた方の反応から察するに「ちんぷんかんぷん」だったかもしれませんね。 これは論文で発表されている運転行動理論だったりします。 伝えたかったことは深い階層まで意識を張り巡らせることによって、ようやくクルマと対話できるようになる(=運転がうまくなる)ということです。 こりずに続けていきたいと思います。 運転がうまくなるためには「考えること」が大切だと何度か書きました。 今回は自分の思い通りにクルマを動かすための運転姿勢について考えて

          運転がうまくなる運転姿勢

          クルマを運転しながら考えていること

          前回は運転中に小さなPDCAをいっぱい回すという話を書きました。 PDCAには目的地、走行経路、速度などいくつかの意識の階層があると考えられます。 ①手段選定:何で移動するか ②目的地 :どこに向かうか ③走行経路:どこを通るか ④速度  :どのような速さで走るか ⑤加速度 :どのような勢いで走るか ⑥力   :どのような力を加えるか ⑦力の変化:どのように力を変化させるか ⑧圧力変化:どのように圧力を変化させるか おそらく、一般的には③〜④くらいの階層までは考えながら

          クルマを運転しながら考えていること

          運転する前に大事なこと 続き

          先日、こちらの記事を書きました。 これはPDCAを回すとも言えます。 Plan:計画 Do:行動 Check:比較 Action:次の計画に反映する となります。 また、PDCAには大きなものと小さなものがあります。 例えば大きなPDCAは Plan:目的地までこのルートで行こう Do:目的地に到着はしたが、予定より時間がかかった Check:このルートでは目的地までスムーズに行けない Action:次回は別のルートを通ってみる のような感じです。 小さなPDCAは P

          運転する前に大事なこと 続き

          運転する前に大事なこと

          自己紹介記事に多くの反響をいただきありがとうございます。 運転について書き始める前に運転に対する基本的な考え方について大事だと思うことを書いてみます。 みなさんは車を運転しているときにどのようなことに基づいてペダルやハンドルの操作をしていますか? 一般には運転行動は上記のような「認知→判断→操作」というプロセスで運転します。と教習所で習ったかと思います。 事故が起こる原因は主にこの3要素と言われており、以下のような事例が該当します。  認知ミス→信号の見落とし・2輪車見

          運転する前に大事なこと

          上手な運転とは

          上手な運転とは単にハンドル操作が巧いということではありません。 多くの車が行き交う交通環境においては以下のようなことを配慮できることが大切です。 滑らかな加減速: 急ブレーキや急発進は避け、滑らかな加減速を心掛けましょう。それを実現するためにはできるだけ遠くの状況を把握することが大切です。発進時にすぐ先で停止することが分かっている状況であればそれほど強い加速は必要ありませんし、進んで行く先で信号待ち等で減速が必要と判断したら早めにアクセルを緩めてエンジンブレーキで速度を抑え

          安全運転とは何か…Bing Chatに聞いてみた。

          最近話題のAIに「安全運転とは何か」を聞いてみました。 安全運転は、事故を起こす確率をできる限り減らす運転のことです。交通事故の可能性を完全にゼロにすることは難しいかもしれませんが、我々は交通事故のリスクを大幅に低減できるのです。 具体的な安全運転の基準として、以下のポイントがあります。 安全運転5則: 安全速度を必ず守る カーブの前でスピードを落とす 交差点では必ず安全を確かめる 一時停止で横断歩行者の安全を守る 飲酒運転は絶対にしない 高速運転安全5則:

          安全運転とは何か…Bing Chatに聞いてみた。