見出し画像

仕事用のカメラをマイクロフォーサーズにした・・・ってコト?!

突然ですが、仕事で使っているカメラをCanon EOS 7D markIIからOLYMPUS OM-D E-M1Xに入れ替えました。
あれだけ7Dが最高のカメラと言っておりましたが掌を返してしまいました。お詫びします。
理由としては3つあります。

  1. 重かった
    7D IIは一眼レフとしてはバッテリーの持ちがあまり良くなく(ファインダー使用時で800枚、80Dは約1400枚)、特にスクールフォトの現場では撮影中のバッテリー切れが心配でバッテリーグリップをつけて撮影していました。
    しかしただでさえ重い7D IIにバッテリーグリップをつけることで、ボディ+グリップの重量が1.4kgほどになってしまいました。ここに700g前後のレンズが加わると総重量は2キロを超える時もあり、非力な私には体力的になかなかしんどい時もありました。
    E-M1XはM4/3のボディとしては驚愕の997g(バッテリー込み)という重量ですが、それでもバッテリーグリップをつけた7D IIと比べると400gほど軽いです。レンズもM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROであれば約560gと、F4通しの高倍率ズームレンズとしては比較的軽量なので、トータルでの重量も軽くなります。

  2. 高感度ノイズの多さ
    これはもう10年近く前のAPS-C機なのでどうしようもないといえばそうなのですが、7D IIはAPS-Cサイズのセンサーにしては高感度ノイズが目立ちました。これは室内を撮る時になかなか厄介で、DxO PureRAWを買ってノイズを除去したりしてみたもののやはり工程がひとつ増えるというのは手間でした。
    OM-1シリーズが登場し、E-M1Xは旧世代の機種となりましたが、それでも世代的には7D IIよセンサーも画像処理エンジンもずっと新しいので、センサーサイズ的には劣るはずのE-M1Xとノイズの乗り具合がさほど変わらない、むしろ少なく見えるサンプル写真も多く見られました(これは個人の主観です)。
    また、撮影した写真を見る環境もほとんどがスマホ画面上、もしくはL版のプリントのため、仮にノイズが乗ったとしてもあまり目立ちません。したがって軽量化のためにセンサーサイズをダウンさせても問題ないと判断しました。

  3. 撮影する被写体とマイクロフォーサーズとの相性の良さ
    私が主に撮影するのはスクールフォトや物撮り(主にフード)なので、基本的にボケよりもピントがしっかり合っているかが重視されます。特に集合写真ではいかに手前から奥までピントが合っているかが重要になります。つまり被写界深度の深いM4/3は私の仕事と本質的に相性が良いと考えました。


ではなぜあえてE-M1Xを選択したか?それは単純に見た目とコスパです。
スクールフォトの現場では大きなカメラを持っていると「あ、カメラマンがいる」と(スキルは別として)心理的に安心してもらえるんです。M4/3のメリットであるコンパクトさは時と場合によってはメリットにならない場合があります。E-M1Xはそのデカさゆえ人気がなく、中古価格もお財布に優しい。そう、単純にデカい割に安いんです。M4/3だけどデカくてプロっぽく見える。E-M1Xは孤高の機種なのです。お金貯まったら予備でもう1台買おうかな。

多くの著名な写真家の方も発言されていますが、カメラのフォーマットはフルフレームだけが唯一解ではないと考えています。私のようにフットワークと被写界深度を重視する撮影を行っている場合、大きくて重い(そしてお値段も高い)フルフレーム機よりも、中古価格がお手頃で軽量なM4/3を選択するというのはごく自然な選択だったように思えます(E-M1Xはフルフレーム機並みに重いじゃないか、というツッコミは甘んじて受けます。バッテリーグリップ込みなんだよと言い訳させてください)。

いろいろと御託を並べましたが、写真は結果が全てです。
まずは1日も早く慣れて、クライアントに喜んでいただける写真を撮れるよう精進したいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?