【宮古島帰省日記】Vol.7 | 暑い、モヤモヤ、煙。
今日も暑い。
外の空気はじめじめとして、カンカン照りの太陽の下で呑気にホットコーヒーを飲みながら汗をかいて歩いた。
とある理由でやめていたタバコも吸った。
タバコを止める前から歩きタバコをする人に嫌悪感があったが、今日はよくないことをたくさんしたい。そんな日だ。
暑いのにコーヒーはホットを飲んで残してみたり、道路を横断してみたり、吸ったタバコをホットコーヒーに入れて捨ててみたり。
誰にとって良くないことなのか、これを知ったら誰が苦しむのか、想像したらわかることも想像したくない。そんな日だ。
迷惑がかからなければ
目に見えなければ
気づかなければ
その先に何があるのか、想像すればたやすくその感情に至ることを人は知っているのに、知ろうとせず、面倒もかけず、ただ楽な方に自分を誘い、そして自己満足の範疇で生きる。
そういうものなのかなとも思いつつ、自分の自己満足の範疇に、他者を入れるなどという愚行を犯したくない。いくら考えても、愚行にしか思えない。
自分の中にある満足感を他者に共有してはいけない。
自分の中にある正解を常に疑わないといけない。
他者を疑うのではなく、自分の正解を疑う。
それをしなければ、いつの間にか自分の中の正解という自己満足の世界に他者を引き込み、傷つけ、気付けば離れていくからだ。
そして、引き込まれている他者は、きっかけがなければそれに気づかない。
気づいた時には傷を負う。その傷はなかなか治らず、後遺症も残り、何を信じて良いか分からなくなり、また自分も自己満足の範疇に他人を入れようとする。
その方が、楽だからだ。
学生時代にインターンで入っていた企業がこんな理念を持っていた。
「正直者がバカを見ない世界を創る」
当時はなんとなく良い理念だなぁとくらいしか思っていなかったけど、実際馬鹿正直の方が生きづらいことに気づいた。
嘘をつく方が、都合よく周りの人を使っている人が、生きやすいんだろうなと。
でも、俺はそっちでは生きたくないし、正直者でバカを見てもそれを笑い飛ばせる強さが今は欲しい。それでも人を信じる勇気と強さが俺は欲しい。
俺は善人でもなんでもない。だけど今までしてきたことに後悔は全くない生き方を選んできたつもり。
生き方云々の話は嫌い。
結局口だけで結果も行動も伴わなかった過去があったから、そんな自分を変えたくて死に物狂いで自分を叩き上げてきた。
それを他者に崩される、または邪魔される感覚に陥ると、やるせなくなるし、1人の方が楽だと思い、また孤独を選ぶ。
なんで俺が、って。
それでも自分の軸からはズレた生き方はしたくない。
本当はこんな愚痴っぽい自分が一番嫌い。
どんな結果であれさっさと次に向かいたい。
愚痴なんて意味ない。
生産性ない、進展がない、その場しのぎのビッチが快感を得るのと一緒。
その時だけ楽できればという考え方が死ぬほど嫌い。
楽だから愚痴を吐く、一緒にいて都合の良い人のところへ行く、環境を変える、自分で考えて答えを出さない、それは全部その時のしんどいから逃げているだけの逃避行為。
それをしたらダメというわけじゃない、俺が嫌いなだけ。
その時楽をするだけで幸せを得るようなしょうもない生き方は、とっくの昔に置いてきた。
だけどそれを今ちょっとだけ拾いに戻っている。
それだけの話。だから俺は今の自分が嫌い。
久しぶりのハイライトのメンソール。
好きなYouTuberも吸っていた銘柄で、一緒のものを吸っているのを知った時に嬉しくなった。
そしてやっぱり、こういう時のモクモクは最高だな。
我慢していたタバコと一緒にアイスコーヒーを流し込んだ。
さっき買った残したホットコーヒーには申し訳ないな。
というより、ホットコーヒーを作ってくれた工場やその缶を1つ創るのにもデザインからフォルムから材料集めからしてくれた無限の人たちを感じる。感謝だな。そしてさっきの俺の行動はそういう人たちを裏切る行為だったんだなとそんな気持ちになる。
今日はそれでも少し裏切りたい。
その罪悪感に酔いながら、少しだけ悪いことを、誰にもバレずに。
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