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1割と1割引を理解する

 昨日はメンタルの定期受診の日でした。医師に減薬をしようとしたが睡眠の質が悪くなってうまくいかないと話をしたら、「別に薬を減らす必要なんてないでしょう」と一蹴されてしまいました。現状の症状を見て処方しているのだから、飲み過ぎというわけではないということのようです。もし減らすのであれば、入眠剤より抗うつ薬の服用を減らすように指示がありました。
 自分の頭の中では、薬を服用する=正常でないという認知の歪みが根付いています。ただこれは、自分のありのままの状態が正常であるということを前提に考えたもので、ある意味、大病もせず薬にも頼らずに長年生活してきたこと自分だからこそ、そうした前提が成り立ってきたわけであり、年齢を重ね、メンテナンスが必要になっていることを自覚し、適切な投薬が自分の生活の質を維持するという現実を受け止めたいと思います。

 話は変わりまして、小学6年生にとって、〇値引き、〇〇パーセント引きといった概念は、意外と難しいのだと思いました。百分率は授業で習っており、100に対する割合とかは答えられるんですが、100でない数になると、まずは、もとの数字の1割とか、10パーセントに該当する数字を答えることができない。
 一度、100に対する割合に引き戻して、そこから250なり400といった数字に対する割合の数字を出す、そうした作業が必要なようです。
 そのうえで、割引とかパーセント引きの数字の出し方を考える、そこで、たとえば、2割引き後の数字が、2割とどうして違うのかとか、基礎ができていないとすぐ間違えてしまいます。
 親としては、こうした考え方は、学校の勉強で自然と身についているように高をくくってしまいがちですが、意外と上滑りしていて、そこから滑っているから、上に積み上げたものもすべて落ちてしまっている、それが子どもの現状だと思います。
 正直、中学受験どころではないような気もしますが、受験勉強がなければ、こうした問題演習を通じて、過去の学習履歴を振り返り、躓きポイントがわからないまま、中学生になっていた可能性が高いです。
 結果的に、そうした基礎固めの先にしか、光明はなく、また、今後、いかなる道から学びのステージをのぼる場合でも、基礎的な考え方ができていないと、小さな躓きが雪だるまのように膨らんで、次第に手に負えなくなってしまいます。
 人生の長丁場において、不得手なところで戦うのは、賢明ではないものの、基礎力は武器や防具を揃え、その取扱いについて訓練をするようなものであり、武器についても、一通り取り扱ってみないと、自分の得手不得手さえわかりません。
 まあ、大人になっても、結果を急ぐ際には、こうした一見回り道に見える基礎固めは、嫌になるものであり、自戒も込めて、子どもの基礎固めに付き合っていきたいと思います。
 

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