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粗大ごみを運び出して思う

 今朝、粗大ごみを回収に来るため、昨晩のうちに粗大ごみを外に運び出しました。

 背の高い食器棚や収納たんすの類は、妻と二人がかりでも大変で、僕は普段は力仕事をしていなかったため、筋肉痛になってしまいました。

 ただ、今だからまだできることで、あと10年、20年したら、こんなことはとてもできないと思いました。

 今後は、転倒リスクや、こうした処分時の手間を考え、自分一人で運搬できるキューブ型の収納棚を中心に揃えるつもりです。

 実家にも桐ダンスなどがありましたが、一人暮らしになると要らなくなってしまうし、収納されているのも冠婚葬祭用の和装類だったりして、親もほとんど使ってなかったんですよね。

 まあ、伝統と格式があり、人を招くような家は、相応の家具を揃えることは、見栄えとしても必要なのかもしれませんが、実用を旨とすると、こうした重厚な家具類は、個人的には不要な気がします。

 また、台風被害や集中豪雨、地震など、この国はどこに住んでいても災害リスクがあり、最近は大きな災害の頻度が高くなっているので、いつ直撃するかわかりません。

 一戸建ては木造である限りは、リスクを低減はできても回避は難しいでしょうし、免震構造のマンションなども、地震が連動して発生して長い期間揺れ続けると、倒壊はせずとも、家具転倒のリスクはあるようですので、大きな災害が発生すると、大量の廃棄物が発生することになります。

 粗大ごみでも、運んでもらうまでには、それなりの日数がかかりますので、都市部で災害廃棄物が大量発生した場合、処分場まで持ち込まれる仕組み自体が断ち切られ、いつまでも災害廃棄物が積みあがったままになってしまい、地方に比べれば廃棄物の仮置き場所なども確保できないでしょうから、道路ネットワークがあちこちで断線したままになり、救援や支援もままならないように思います。

 もちろん、家具を減らすことだけでは、こうした問題は解決しないでしょうし、都市部への人口密集も止めることはできないため、あとは各自の判断になり、住まいを選ぶ際には、密集地においては身動きが取れなくなる可能性が高いというリスクを考え、自助対策を徹底して利便性を取るか、ある程度、リスクの少ない郊外に住んで、農家などとの共助の仕組みが期待できるところに住まうか、といったことは、考える必要があるように思います。

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