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今は幻?東京都区内→東京都区内

 昨日は一日、本を集中して読んだり、引っ越しで運んできた段ボールからものを取り出し、整理していました。

 引っ越してから明日で1ヵ月になりますが、それでも開けなくて支障なかったものが入っているということで、カードを作成したときの利用案内の封筒や、過去の銀行の通帳、年賀状、友達の結婚式の招待状、東急ハンズの給水栓の修理方法がわかる小冊子のようなものまで出てきました。

そういえば、東急ハンズ華やかなりしころは、スマホ片手にキッチンやトイレで、説明動画や個人のまとめサイトを見ながら、給水栓を修理をするようなことはできなかったので、当時、ハンズにひと揃えあった、ノウハウものの小冊子は、非常に重宝しましたね。

 いずれにしても、何となく勿体なくて連れてきた面々ですが、この先、過去の通帳見たり、ハンズの小冊子を見るようなこともないでしょうから、このへんは処分してしまいました。

 そうしたものに紛れて、非常に貴重なきっぷが出てきました。

 写真にある、東京都区内→東京都区内の乗車券がそれで、経由が東北→高崎→上越→信越→北陸→東京→名古屋→新幹線とあります。

 このときは、急行能登で北陸に向かい、金沢に泊まり、帰りは米原経由でしらさぎ、ただ名古屋まで乗車して、そこから新幹線だったと思います。
 実はこの東京都区内→東京都区内の循環きっぷ、何度か購入したことがあり、行きは基本、急行能登、帰りについては、しらさぎ→新幹線はあんまりなくて、大垣まで行って「ムーンライトながら」に乗車し、東京に早朝到着といったパターンが多かったように思います。

 往復別々に乗車券を買うより、通しの運賃計算となるため、割安なので、この買い方をしたのですが、みどりの窓口の駅員の方によっては、どうやって経路をすると発見できるのか迷うケースもあったので、「前に購入したこの経由指定でお願いします」と、無効印が押されたきっぷを持って、この通りに入力してもらいました。

 今は、信越、北陸の大半の区間が途中、三セクになっており、今度、敦賀まで開業すると、そもそも北陸を18きっぷで移動するようなことが難しくなります。

 確か、数年前に北陸の三セクを乗り継いだとき、3社乗り継ぎのきっぷは買うことができず、途中で買い直す手間がかかったぐらいなので、おそらく在来線、三セク通しのきっぷなど、とても買うことができないのでしょう。

 そもそも、北陸新幹線ができたのに、在来線と並行三セクを乗り継いで東京から行くような人間は、物好き以外の何物でもなく、人レスが進んでいる今、日高屋でギョーザとラーメンを席に持ってくるタイミングを店員に指示する客なみに、レアで歓迎すべからざる存在、このきっぷも「昔はこんな買い方もできたんだよ」的な、過去の遺物に近いかもしれません。
 


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