お金に働いてもらう

 僕は20年以上前から株や債券に投資をしています。以前は貯金は財形中心で、財形貯蓄も一般、年金、住宅と3種類やっていましたが、途中で限度額を超えて年金を解約し、一般財形もほとんどメリットがないので、一種の見えない預金のような感じで、何か想定外の急な支出があった時用に一定額を積み立てておき、時々取り崩すような感じです。
 住宅財形については、家を買うかもしれないということでずっと積み立ててきたのですが、数年前に限度額に近づいたことで、積立ペースはだいぶ落としています。ただ、このまま家を買うことはなさそうですし、財形にはカイシャの補助はなく、超低金利で近年はほとんど運用としては機能していないので、解約の手続きをすることにしました。目的外の解約なので、この場合、過去5年に遡って課税されるようで、それがいくらになるかはわかりませんが、今後も眠らせておくより、別な投資に資金を回した方がよさそうです。
 投資は20年近く経験してきて、リアルタイムで短期売買により利益を上げるような株取引とかFXは、少なくとも今の僕には無理だと思いました。FXは以前少し手を出して損をしたことがあり、個人が漕ぎ出すにはあまりに波が荒く、市場の大きなうねりに呑み込まれてしまいます。うまくいくこともあるのでしょうが、仕事をやりながら片手間では、到底無理でしょうし、資金と時間を没入しても、そこに成功が約束されていない、一攫千金の成功譚ばかり目立ちますが、それを信じて突っ込むには危う過ぎます。
 株は自分のお気に入りの企業とか、株主優待とかをつまんで最小単位でこまごま買うのは楽しいと思いますし、中には時々化ける銘柄があり、それで臨時収入を得ることもできるのですが、勝率は5分5分といったところでしょうか。
 やはり勝率が高いのは、手数料の低い、バランス型の積立投信ですね。物価連動とか債券以外は、それも大幅にプラスになっています。最近は少しずつ、投信にシフトしていますし、住宅財形も一定額は全世界投信に振り向けるつもりです。投信は手数料の差が大きく、僕はネット証券の手数料が最低ランクの積立投信を主に選好していますが、銀行の窓口とかで売られている投信はその10倍とか20倍の手数料を取られています。おそらく、それでもこの5年とかの運用益はプラスになっているでしょうが、こうした投資の仕組みを知らないと、社会人の入り口の部分から機会損失が累増する、今はそういう社会になっているような気もします。
 また、中長期的に国内に依存するリスクを軽減するにも、いきなり海外移住とか海外への事業展開は、多くの人にとってハードルが高く、海外市場のインデックス投信への資金シフトは、一番手っ取り早いリスク回避策であると思います。
 

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