炊飯器を無くしても困らなかった話

私は1年前炊飯器を手放しました。それまでは普通に炊飯器を使っていました。

手放した理由は以下です。
・御釜のコーティングが剥がれてきており、常用に限界が生じた
・御釜のサイズが3合(最適2合)炊きであり、家族が増え常に3合炊きを行うには不都合であった

もともとは炊飯器の買い替えを検討したのですが、そもそも炊飯器が必要なのか?と考える余地がありました。
炊飯器は以下の機能を要しています。
・ご飯を簡単に、おいしく炊くことができる
・タイマーで指定した時間にご飯を炊くことができる
・炊いたご飯を保温することができる
・ローストビーフ、ローストポーク、とりハムなどの保温調理(低温調理、真空調理)ができる

このうち、我が家では「ご飯を簡単に、おいしく炊くことができる」機能しか必要としていないことがわかりました。
タイマーも保温も使っていないのです。
保温調理もすることはありますが、炊飯器を使っていません。

これだけの機能であれば、お鍋でも要しており、代替可能です。
また、代替できるだけではなく、「お鍋でご飯を炊くほうが美味しい」といった意見も根強く、もしお鍋でご飯を簡単に、おいしく炊くことができるのであれば、炊飯器は不要ではないか?と考えられました。

シンプルライフの取捨判断基準として「所持物全体の体積を減らすことができるか?」という判断基準があります。
物を保持管理する、ということは、その物に対する体積を管理し続けるということを意味します。
また、保持しているものは清掃やメンテナンスなどの管理コストが生じます。
なくてもよいものであれば、ないほうがよいという考えです。

我が家には『シャトルシェフ』という保温調理鍋があるのですが、調べたところこの鍋であれば簡単にご飯を炊くことができる、ということがわかりました。

この鍋を使った場合の、炊飯のオペレーションは以下です。
1. ご飯を洗う
2. 鍋に1合 * 220 cc の水を入れる
3. 鍋に水を入れた状態で20 分待つ
4. 強火で吹くまで加熱する
5. 吹いたら超弱火で 9 分加熱する
6. 加熱が終わったら 15 分保温調理鍋で保温する
7. 炊き上がったらタッパーに詰める

このうち、新たに生じたオペレーションは、浸水して待つことと、二回の火加減の調節です。
ボタンを押せば炊き上がる、という簡単さを失うことにはなりますが、炊飯で一番手間である「米を洗う」「鍋に水を入れる」手間は炊飯器でも、鍋で炊く場合も変わりません。

また、ご飯を炊くことにより『シャトフシェフ』は以下の機能を要することになります
・3合のご飯を簡単に、おいしく炊くことができる
・ローストビーフ、ローストポーク、とりハムなどの保温調理(低温調理、真空調理)ができる
・煮物や汁物を作ることができる

あとはこれらのメリットとデメリットをどう判断するか?ということになります。

『シャトルシェフ』は使う頻度が多く、こちらを減らす、という判断は今の所ありません。
そのため「買い替えのコストを払わずに済む」「所有物全体の体積を減らすことができる」手段として、炊飯器を手放す、という判断をしました。

その後、1年経ちましたが、まったく困ったことはありません。
炊飯器を置かなくて良い分、すっきりとしたキッチンがあるだけです。
さらに、炊飯器より鍋で炊いたご飯のほうが美味しい、といっても過言ではありません。

その炊飯器、本当に必要ですか?
一番最初に始めることのできるシンプルライフとして、炊飯器から鍋への移行をお勧めします。

なお、買い換えるという機会がなければ、炊飯器をなくす、ということを考えることもなかったと思います。物を減らすということに囚われる必要はありません。買い替えの機会に「本当に必要なのか?」を考えることから始めてみるとよいと思います。

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