見出し画像

【感想文】「現実入門」はプロの妄想職人の終始ふにゃふにゃした闘いの記録だ

 せんじつ、京都の「下鴨納涼古本まつり」に行ってきた。


 そこで買った本のひとつ。『現実入門』。

現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4334745482/ref=cm_sw_r_cp_api_i_WA9ADb0HT85RG

 最近、仕事の合間に読んでて、ほむほむ(著者:穂村弘さん)のあまりにぽやーんとした思考に、職務の緊張感が適度に融解し、締めるとこは締めぽやーんとするとこはぽやーんと出来た。
バイオリズムが平定だった。わーい。ありがとう。

 えーと、これは、なんかすごい世間がフツウ経験してそなことを出来うる限り避けてきた著者ほむほむが、敏腕美人編集者サクマさんと共に体験してゆき得た知見をしたためたエッセイだ。

 ほむらさんは、終始あわあわしており、隙あらば妄想に逃げこみ、ときおり妄想が溢れ出して「ひひひひ」とかヘンな笑い方してるとサクマさんに「だ、大丈夫ですか?」と心配される。
 あるいは、取材中に妄想に入り込みすぎてるとこにサクマさんに「ほむらさん?」と訝しがられ「え、う」「聴いてましたか?」「あ」とか、すごく全然ちゃんと会話できてなかったりする。

 弛緩する。肩のちから抜ける。
 あー、おもしろかった。

 たしかけっこうエッセイ本出してる方なので、いろいろ読んでみよー。

#現実入門 #穂村弘 #下鴨納涼古本まつり

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

読書感想文

読んでいただきありがとうございます!!サポートいただければ、爆発するモチベーションで打鍵する指がソニックブームを生み出しますし、娘のおもちゃと笑顔が増えてしあわせに過ごすことができます。