※注意
あくまで僕の母校の話です。もしかすると、他校は違うかもしれないです…

多くの方は高校野球に熱中し、高校球児の素晴らしいプレーに声援を送りますが、そんな方々は母校の高校生が抱く「高校野球に対する不満」を知らないでしょう。

では一体、なぜ母校の高校生は高校野球に対して不満を抱いているのでしょうか？

理由は簡単。

「高校野球の応援が強制参加」

だからです。

これは、まぁ…僕の高校がそういう高校だったからというのも理由かもしれません。僕の母校は特に野球に熱心で、大会でも常連校になるほど有名な高校でした。

そのため高校野球の応援にも一際力を入れてました。

で、自分たちの高校が勝ち上がっていくほど、当然ながら「母校を応援する学生」が動員されないと画面が映えないですよね。

で、せっかくの休みに、暑い中動員されるのです。

これが野球に興味があって、休みの日でも応援に行きたいと思う人たちからすれば嬉しいかもしれませんが、多くの学生にとって休みの日に興味もない野球の応援をされるのは辛くてたまりません。なのでズル休みする人も多数。

参加した高校生も暑い中応援をさせられるので、午前だけ応援して、午後は近くにある売店で食べ物買ったり涼んだり…それはそれで楽しかったかも。

で、試合がどんな調子か観に行くんですね。

あ、勝ってるなー、負けてるなーと少し観て、また戻って、少し観て、また戻って…を繰り返して、後半になると他校を心の中で応援します。え？なぜかって？この試合で勝ったら次も強制的に応援に行かせられるからだよ！！！

という感じで無事負けたら、野球に興味がない強制参加の高校生は無事に喜びます。もちろん、めちゃくちゃ熱心に応援してた高校生は泣きますが…

ただ、本当に熱心に応援しているのは一握りです。テレビや新聞で見られるあの応援してる学生の姿、あれは本当に熱心に応援してる学生の姿のみで、大部分は「早く終わらないかな…」と思ってます。そんな人たちばかり。少なくとも僕の母校はそうだった。スマホの中継で、必死に母校が負けるのを見守ってた。今考えると異常だけど…

ちなみに、つぶやきでも書いてますが、僕の高校は一度だけ甲子園に出場してます。その頃は中学生(中高一貫校だった)なので、僕はほとんど関係ありませんでしたが、夏休みなのに学校へ招集が来て、甲子園に勝ち上がった報告を集会で受けました。

そしてそこで、高校生は夏休みにも関わらず大阪へ行き、甲子園の応援に参加させられることが告げられます。もちろん強制。しかも夏休み中に。

その時は高校生悲運だな…と思いましたが、僕も高校生になったら強制的に甲子園の応援に行かせられるのか…と心の中で嘆いていたのを覚えてます。行ったのが中学生の時だけで本当によかった。

ここまで読むと、多くの方は
「こいつヤベェ奴だ」
「必死に野球頑張ってる高校球児に申し訳ないと思わないのか？」
「応援するくらいいいじゃないか」
「そう思ってるのお前だけじゃないのか？」
とか、色々と思いかもしれません。

弁解させていただくと、僕も自分の母校が勝ち上がって甲子園行くのは嬉しいと感じてます。でも「応援が強制参加」なら話が違います。そもそもなぜ無理矢理参加させられないといけないのか？しかも休みに？野球に一切興味もないのに？

考えてください。
あなたは興味もないイベントに、休みの日に強制参加させられたとしたら、どう思いますか？

嫌じゃないですか？？？

あと、そう思っていたのは少なくとも当時、僕だけではなかったはずです。

僕の母校が勝ち上がり、応援への強制参加が決まった時、クラスの半分以上は理由を付けてサボ…休みました。

僕のいた部活では、部員一同スマホの中継から、自分たちの母校が負けることを応援してました。

今思うと多少なりともどうかしてると思いますが、そもそも強制参加させられることがどうかしてない？？？

なので僕は、高校野球や甲子園の応援に来てる高校生を見ると「彼らは応援したくて応援してるのかな…」「無理矢理なのかな…」と思ってしまうのです。

綺麗ごとばかり映える高校野球ですが、裏はそんなに綺麗な事情がばかりで無いことを理解していただけると幸いです。