見出し画像

シネリーブルでアレサフランクリンを観た!

コレも、結構ギリギリだったので、休みの日の私は、上手くスケジュール調整して、何とか間に合わせる事が出来ました。

聖と俗は、矛盾を抱えた人間にとってはスケールが大きければ、大きいほど、そうらしく、有名なプリーチャーであった、C .L .フランクリン。

彼はウォードシンガーズの看板歌手であった、クララウォード(この作品の翌年に死亡)という夫人でない恋人を連れて、ゴスペルライブを二晩行い、それをレコード録音、映画撮影をしたのです。

監督は、今は俳優を引退したロバートレッドフォードとバーブラストライザンド(奇しくもアレサと同い年で一月後の生まれ)の美しくも悲しい物語、名作「追憶」の人でもあります。

彼は一つ、撮影の際、間違いを起こしました、リップシンク(音と映像を合わせる作業)を考慮して撮ってなかったのです。

その為に、膨大な時間を要する事がわかり、一旦棚上げし、あの「追憶」を作ったのでした。

この作品は、そのお蔵入りになりそうな映像を、大分後輩のプロデューサー、アランエリオットが、当時のスタッフであった、シドニーポラックなどの助けを経て、又音質の経年劣化から、リマスタリングを経て、やっと日の目を見たのです。

私は、大学時代の同級生から、彼女の歌を知ったのですが、彼女の代表作の一つ、小さな願い(I say a little prayer)のインパクトが強すぎて、そのオリジナルのディオンヌワーウィックのそれに慣れるのに、多大な時間を要しました。

彼女の歌声って、何なんだろう。って色々と考えましたが、彼女にとっての歌唱が、父の説教の代わりであり、同時に会話であり、主への捧げ物でもあった訳です。

今、気兼ねなく大声で歌えなくなった、変な世の中ですが、まだ公民権運動後の、ブラックパワーを信じていた頃の、魂の叫びを、画面越しかながら、うっすらと感じることは出来るはずです。

後で調べてみたら、どうやら近日中に、後数年で解体されることになる、渋谷のBunkamuraでアンコール上映があるらしいので、そちらをご覧になって下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?