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基本的には考えない。【不登校】

笑っていれば。

わたしと中学自主休校の息子。
アホみたいに笑って過ごしてる。
お互い心の中にいろんな思いがあるのは分かってる。
でも、笑ってる。

手のかからない子。

子どもって何をするか、どんな嘘をつくか分からない。
わたしは、わたし自身が親にコントロールされていて、
嘘を付けなかったから、息子が大ウソをつく度に、
驚きと怒りで怒鳴り散らしたものだった。

しかし息子は手がかからない方だった。
ノロウィルス1回、熱性痙攣3回、不整脈の疑い2回、派手に頭を打って検査1回、インフルエンザ1回、コロナ1回の既往歴。
溶連菌もプール熱も、大けがも大病もなく、小学校は1度も行き渋りなく、起こすのも簡単。
宿題も、着ていく服も、持ち物も自分で用意して。
(低学年の頃は、何度も忘れ物を届けに行ったけどそれは当たり前のこと)

成績も、細かくチェックしたことはなかったけど、特に問題なく。
友だちもいるし、いじめもないし。
高齢でメンタル弱い母はとても助かっていた。

思えば、2歳のイヤイヤ期もなかったなぁ。
高学年になっても、反抗期がやって来ている感じもない。

なぜなんだろう。

それが今は、不登校の中学生。
どこでどう掛け違えてしまったのか。
理由を見つけようとしたけれど、ほんとうの理由は分からない。
真実は息子の心の中だけにあり、それを息子が解明できるようになるのか、
解明しないまま成長していくのか、まったく分からない。

ただひとつ、息子が不登校になった原因がわたしだけにあるとしたら、
それは『過干渉』ということになる。
勉強に関しては、特にうるさくしたということはないし、
割と自立していた子なので、手をかけていた感覚はないんだけど、
わたし自身、人生で色々と経験してきたことがあるので、
それを元に、息子が転ばないように、先に杖を渡していたのではないか、
息子が自分で考え、行動していくチャンスを奪っていたのではないか。

反抗期がないのは、決していいことではない。
わたしの反抗期は、父親にだけ向けられていたのだけど、
母親に反抗できなかったのには、大きな理由があり、
それが後々、私を苦しめることになった。
息子は、わたしや夫に対して自分の考えや思いを、
ちゃんと伝えることが出来ていたのだろうか。

息子の生き方。

1つだけ、息子に関して思い当たることがあるのが、
息子の、外界に対する怒りの強さ。
小学校のころから息子は、先生から受ける仕打ち、
決まりを守らず騒ぐ友だちなどに、怒りを強く感じるようになった。
特に、6年時の先生が親から見ても大変問題のある人で、
息子の中に、許せない気持ちが蓄積し、教師への不信感となった。

さらに、中学校はまるで監獄のように決められたことを強要してくる、
それが辛くて、腹が立って仕方がないと話してくれたことがある。
大人数の中で決められたルールに従い、納得いかないことであっても、
守らなければ教師から怒られるという、わたしたちの時代には、
ごく当たり前に行われていた教育の形が、息子には合っていないのだ。

そういう子どもが増えているから、不登校の子も増えている。
だとしたら、学校の仕組みに問題があるのではないか、
学校が今の時代に合っていないのではないかと、
スクールカウンセラーさんが自身の見解を話してくれた。

そして今は…。

自己紹介から前回の記事にかけて、息子が不登校になった経緯、
それによって起こる、わたし自身のストレス、その発散法を書いてきた。
そして今、わたしは考えることをやめた。
もちろん、息子に関して自分に出来ることは何かと問いかけ、
実行はしているけど、ガッチガチにはならない。
わたしも息子も、自分自身にとって楽しいことをやっている。
息子の犠牲になって、という思いは持っていない。
息子も、相変わらず学校へ行けないことで、
心の中で自分を責めているのが分かるけど、
基本的に、わたしたちは明るい。

これからの中学生活のことや、高校のこととか、
勉強を全くしたくないと言っている息子に言っても意味はない。
息子が自分から動こうと思うまで、待つしかない。
将来を決めるのは息子だし、まったく勉強をしていないことで、
将来、困ることもあるかもしれない。
でも、それは息子の問題だし、わたしは息子が自分で何とか出来ると信じてる。
それでいいんじゃないかと思う。

きっかけになるかな。

もしこの先、息子が学校へ戻りたいと思った時、
高校へ行きたいと思った時、
今の勉強の遅れを取り戻すのは容易ではないと思ったので、
補習塾を探してみたところ、フリースクールも併設していた。
年末にわたしが見学に行き、いい印象を持って帰ってきた。

塾の方には、息子がいつ動き出すかは全く分からないのです、
ということも伝えて帰ってきたのだが、
なんと2ヶ月も経たないうちに、息子も見学に行くと言って、
先日お話を聞いてきた。
息子も、好印象を持ったようだった。
まだ勉強の体験は出来ていないけれど、3年生へ向けて、
学校よりもフリースクールの方に目が向いているようだ。
いつ行き始めるかは分からないけど、息子が決めればいい。

わたしが出来ることは、自分の人生をちゃんと生きること。
それがまだまだ出来ていないので、反省中。
そして、息子がヘルプを求めてきた時に、応援できる親でありたい。

明日もまた、わたしたちが好きなお笑い芸人さんの真似をして、
大笑いしている日々になる。

貧乏な歌うたいに、ちょっといいマイクを。 まだまだ子育てにお金がかかるし。自分のためにはなかなか使えない。 でもでも、歌うことは生きること。いい音で録音できたら嬉しい♪ ということで、サポートいただけたら音楽に使わせていただきます。