見出し画像

定禅寺ストリートジャズフェスティバル

2023.9.9午後 宮城県庁前の会場から見上げた青空

 仙台市中心部で9月9日、10日の二日間にわたり開催された「定禅寺ストリートジャズフェスティバル2023」に行ってきた。

 2021年に宮城に移住してきた私にとっては、初めて見る通常開催の定禅寺ストリートジャズフェス。
 台風の影響が心配だったけれど、二日間ともなんとか無事開催。
 良かった。

宮城県庁 本庁舎

 初日は、夫の友人が参加しているバンドの演奏を聴きに、県庁前の会場へ。
 県庁の正面出入口前に設置されたステージは、風が心地よく通り抜ける上に県庁の建物と向かいの木々のおかげで日差しが程よく遮られているのもありがたい。セッティングを待つ間、ふと見上げると、県庁の窓には今も「仙台育英 祝 甲子園準優勝」の文字が掲げられていた。

 ジャグバンドっぽい編成。リズムセクションの安定した音が気持ちいい。クラリネットとトランペットの伸びやかな響きとバンジョーの音色が心地良く、久しぶりに聴くチューバの音も嬉しい。選曲も、嬉しくなるようなおなじみの曲が次々と。
 賑やかなジャズの演奏をたっぷり楽しんだ後は、市内中心部のあちこちに設置されたステージで奏でられる様々な音楽を、散策がてら楽しんだ。
 久しぶりに聴く様々な管楽器の生音が嬉しい。お馴染みのアニメの主題歌や歌謡曲も、ジャズアレンジになるとぐっと雰囲気が変わる。あちらこちらから聴こえてくる音楽のアレンジの妙を聴き比べるのも楽しく、歩いているだけで刺激を受ける。
 見たいバンドは多々あったのだけれど、二日目に備えて体力を温存するため、この日は日が暮れる前に早めに帰宅した。

 二日目。この日は昼過ぎにバスで市内中心部へ。西公園会場では、久しぶりに吹奏楽の演奏を楽しませていただく。その後は、今年一番聴きたかったジャズカルテットの演奏を聴きに、せんだいメディアテーク会場へ。
 どちらの会場の演奏も楽しく、そして素晴らしかった。

素晴らしい演奏でした

 このイベントに参加・出演されている方々の多くは、音楽で生計を立てているプロミュージシャンではなく、他に仕事を持ちながら音楽活動を続けている方々だという。
 (なので、顔の分かるような写真はネットへの掲載を自主的に控えさせていただきます。ご了承ください。)

 それでも、本当に素晴らしい演奏をたくさん聴いた。
 演奏だけではなく、聴衆を楽しませる選曲やMC、ステージ進行にも、感じ入るものが多々あった。

 何より、老若男女問わず、この定禅寺ストリートジャズフェスティバルを「街のお祭り」として本当に楽しんできた歴史が、たくさんのお客さん達の表情から感じられた。
 そのことに、大げさでは無く、感動を覚えた。

 一部の人による、一部の人のための
「イベント」
ではなく
「フェスティバル」

 本当に、大切なおまつりなんだ。
 実際に足を運んでみて、そう実感した。

 通常開催出来て、本当に良かった。
 出演された方々、開催に尽力された全ての方々に、心からの敬意を表したい。
 そして、心からの感謝を。

 良い音楽をたっぷり聴いて、リフレッシュ出来た。
 さあ今週からまた頑張ろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?