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温もりのタネ見つけた!

都会は無駄で溢れ、その無駄で食う人々の数が増え、
全ては金で買え、人は己の為すべき事まで他人に金を払いそして依頼する。
他愛ない知識と情報が横溢おういつし、
それらを最も多く知る人間が偉い人間だと評価され、
人はみなそこへあこがれ向かい、
その裏で人類が営々とたくわえて来た生きるための知恵、
作る能力は知らず知らずに退化している。
それが果たして文明なのだろうか。

『北の国から』黒板五郎の言葉


『北の国から』はここから発想された。

吉岡秀隆演じる主人公の黒板 純くんは僕と同じ歳。だから、この『北の国から』は僕の成長と並行して記憶に残る。

第1回目の放送が始まったのは1981年10月9日であり、確か金曜日の夜だったはずです。親父は別のチャンネルで放送されていた『新 必殺仕事人』に夢中になっており、母は寝室で妹を寝かしつけながら別番組の『思い出づくり』を観ていた。

当時の僕の家にはテレビが2台しかなかった。そして夜10時という時間は、5年生の僕にとっては禁断の時間であり、起きているだけで「さっさと寝ろ」と叱られたものです。だから、母が寝入った頃にそっとチャンネルを回す。これが毎週金曜日の小さな冒険でした。

田中邦衛さん演じる黒板五郎は、どことなく親父に似ており、いつも重ねて見てしまう。厳格な割にはだらしなく、酒に酔うたびに饒舌になり、金や人に頼らず何でも自分で作ってしまう。DIYと言えばカッコよくも聞こえるが、当時の子供の目からしたらケチとしか写らなかった。まさにドラマの純くんと共感できた部分です。


数年前、親父も他界し、一昨年は田中邦衛さんもこの世を去りました。だから、富良野を旅する度に毎回故郷に戻って来たような錯覚に陥り、それを楽しみ、懐かしい匂いを追い続けているのです。

今週末もふらっと富良野を旅します。
『北の国から』聖地巡礼の旅なんですが、懐かしい親父の姿と五郎さんを重ねる機会でもあるのです。

1ヶ月ぶりの富良野。
そろそろ雪が溶けて春が覗きはじめてる頃だね。




最後まで読み続けてくださりありがとうございました。



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