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【ネタバレ】ゴジラvsコング

奇跡的にほとんどネタバレを食らわない状態で鑑賞できました!



いやーまさかメカゴジラが出るとは。デザインは初代のが圧倒的に良いなーと再認識したけど、このシリーズのゴジラにこれ以上火力をぶつけても勝てないので、うねうねした肉弾戦仕様にしたのも頷ける。なので合理的なデザイン。まぁ、首が取れても動けまっせ!はやってほしかったけど。

今回のゴジラ、平成以降のリアルゴジラではなく、昭和ゴジラの雰囲気を踏襲した娯楽作品として作られている節があり、シンゴジラや平成ガメラといった最近のリアル系怪獣映画に慣れてしまった観客には、話の大味さと幼稚さに不満を覚えたかもしれません。逆に、単に怪獣が生き生きプロレスしてればなんでもええんや勢や、昭和ゴジラ懐古厨には割と受けが良かったのではないでしょうか。
現に昭和ゴジラワクチンを幼少期に接種済みの昭和ゴジラ懐古厨の私は、今回の映画はそういうもんとして楽しめました。(それ以上の何かや、全く別の新しい何かではなかったという不満はあれど。。)平成以降の怪獣映画で流行ったくそリアル系、あるいはドキュメンタリー系志向に、そろそろ飽きてしまっていたこともあります。その極地ともいえるシンゴジラの後半で、結局リアルをかなぐり捨てたしな。。
そもそもここはゴジラとコングいうリアルの底をぶちぬいた生き物が存在する世界、そしてモナークとかいう超組織が(一体何人の現場作業員を投入したのか不明の)数年で地球の空洞にそれなりの施設を建設しちゃえる世界。そんな世界で、吹っ切って少年少女探偵団路線に舵をきる方針は悪くなかったと思います。
電波系陰謀論者と子供2人がAPEXに乗り込んで謎のシューターで香港までいっちゃう展開は、少年探偵団やジュブナイル系SF小説の古き良き冒険活劇を思い起こさせ、年甲斐もなくワクワクしました。

そんなわけであまり不満点はないのですが、逆にキレイにまとまりすぎたことが不満といえば不満かもしれない・・・
例えば、ときどきゴジラが「ゴジラによく似た恐竜」に見えたり。Yahoo!映画レビューで「これはゴジラじゃないイグアナだ!」と怒ってる人がいましたが、確かにぬるぬる動くCGのせいでこう生き物感が強く出すぎて、岩のような恐竜のような幽霊のようなゴジラの個性というものは失われていましたね。もちろんメッセージ性的なものも。それも結局昭和エンタメゴジラ準拠だからええんや、といってしまえばそれまでですが。。

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