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【エミューを飼っているITエンジニアのエミューの飼い方入門】:#5 エミューのごはんは?その量は?いくらかかる?

みなさんこんにちは。島根県出雲市でエミュー飼育しているITエンジニア、松田と申します。このnoteでは最近話題のペット、エミューの飼育方法を解説いたします。なお、本記事は素人である筆者の経験によるもので他の飼育者さんや専門家によっては違う方法、ご意見もあるかもしれません。予めご了承頂ければ幸いです。

本記事はシリーズの第5話となります。過去記事は以下にありますのでまだの方は先にご覧ください。

【エミューを飼っているITエンジニアのエミューの飼い方入門】
#1 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(前編)
#2 話題のペット、自宅で孵化させる方法とは?(後編)
#3 エミュー牧場を作ろう
#4 牧場へGO!

エミューは雑食性

エミューは穀物、草花、果物、虫等なんでも食べる雑食性です。歯が無いため小石などを飲み込んですりつぶして消化(砂嚢)しているようです。

成長時期による餌の切り替え

雑食性ですが成長期によって与える餌を変更すると良いようです。
それぞれの時期の実際の飼料と理由をまとめます。

1)孵化~4日目くらい

餌は食べません。孵化して慌てて餌を置いてしまいがちですが散らかすだけですので保温に注意して観察しましょう。

2)4日目~3か月くらい

最初はあまり食べませんが少しずつ食べる量が増えていきます。市販の養鶏用の配合飼料と野菜くずを混ぜて与えます。生まれたての雛でも頑張って野菜くずは、食べてくれますが力が弱いので柔らかいところしか食べてくれません。

キャベツや白菜の芯は残してしまうのでこの時期はフードプロセッサー等で細かくして与えると完食してくれます。また、与える量は私の方では特に計量せずになくなったら補充しておりました。

配合飼料と野菜くずの比率は、細かく計量しておりませんでしたが、大体50:50前後だったと思われます。野菜くずが入手できなかったら配合飼料だけの事もあるし、野菜沢山もらったら野菜だけの日もあり、このあたりはあまり神経質にならなくても大丈夫です。

高エネルギーの方が成長は早く、大きくなりやすいので配合飼料のほうを多めに与えると成長は早いようですが、極端だと肥満になったり栄養バランスも良くなく、費用もかさむので観察しながら調整するのが良いと思います。

雛の頃の給餌の様子(白菜をそのまま与えています)

3)3か月~1年くらい

野菜を刻まなくても上手に食べられるようになってきますのでトレーニングもかねてカットせずにそのまま色々与えてみましょう。見たことのない食べ物は最初(食べ物と知らないので)無視していますがいろいろ与えていくうちに学習して食べれるようになっていきます。

このころ、外気温も上がってきて飼育場を外に移すことになり、飼育場の雑草なども食べ始めます。成長期なので高たんぱくな配合飼料も与えます。

4)1年目以降

身体が大きくなることで食べる量も増えますが、成長期が終わり身体を維持できればいいので無料、または安価に入手できる餌をメインに切り替えます。筆者の方では飼育場近くの農家の方や野菜加工業者さんから廃棄する野菜等を分けて頂いています。

配合飼料について

「エミュー専用」の餌も販売されていた筈なのですが現在見つけることができませんでした。しかし全国のホームセンター等で入手できる養鶏用の餌であれば容易に入手できますのでこちらで大丈夫です。

エミューは沢山食べますのでなるべく安い物を探されるのが良いと思います。特におススメというわけではないですが筆者が実際に購入していたものをご紹介いたします。

重量物のためか通販だと送料が別途かかったり少量だったりしますので近くの店頭で購入したほうがコスパが良いかもしれません。沢山食べるので配合飼料ばかり与えていると破産しますので後述する野菜くずなどと組み合わせて行きましょう。

野菜くずについて

エミューはとても沢山食べますので食用野菜をわざわざ購入するのは危険です。色々なところから廃棄野菜が入手できますので調べてみましょう。いくつか例を挙げます。

料理の際に発生する野菜くず(雛の頃はこれでOK)
スーパーの野菜売り場のキャベツコーナー(要らない葉を捨てるところ)
農家で出荷できずに廃棄する農産物(出荷できない例:サイズ・形状・色・糖度・風味)

 日本の農産物はとても美味しい物ばかりですがその裏では大量の廃棄農産物が発生しています。そして、廃棄の際には労力や費用が発生しているので引き取ると喜ばれるかもしれません。飼育場近くに農産物生産者さんがいらっしゃるようであれば声をかけてみましょう。お米の生産者さんであればくず米や古米、糠など分けて頂けることもあります。

廃棄野菜など食べている様子

・ダイコンをそのまま


・カブを切った物(漬物に出来ずに廃棄されたもの)


・ニンジン廃棄部分


・糖度が上がらず出荷できなかった葡萄


・根菜いろいろ


・白菜の食用にしない部分


・キュウリそのまま与えてもOK


・出荷できないキャベツをそのまま


食べられる雑草など

休耕地を借りた際、もともと生産していた野菜が自生していたり食べられる雑草が生えていたらラッキーです。沢山あれば当分給餌しなくてよくなります。敷地が潤沢にあれば区画を分けて牧草エリアと飼育エリアを交互に切り替えることで放牧と同じく永遠に給餌不要となりそうです。

給餌の量・回数・時間帯について

前述したように筆者の方では特に計量して給餌しておりませんが、参考までにおおよそで記載します。(飼料の種類によって栄養価が異なるため、重量だけを見ても意味がないかもしれません。)

・1羽当たりの1日の給餌量:1kg~2kg
・飼料の内容:配合飼料と野菜くずのミックス
・一日当たりの給餌回数:1回(夕方/筆者の場合)

給餌の時間帯ですが、本当は朝が良いと思います。朝に与えてその日に食べきるようなサイクル。ただ、筆者の方では野菜くずが手に入るタイミングが夕方であるため晩御飯のみのサイクルになっています。

小石について

エミューは歯が無いため小石を一緒に食べてすり潰して消化しますので飼育場に小石をばらまいておくといいです。筆者の方では当初丁寧に餌に小石を混ぜていたのですが、ある日見たら飼育場の小石置き場で勝手にパクパク食べていましたので、小石は目の届くところにあれば必要に応じて自分で摂取するようです。

あと、胃袋の大きさで丁度いい小石のサイズが違うようなので砂、砂利、小石とかいろいろなサイズを撒いておきましょう。貝殻なども食べますが鳥類は胃酸が強くすぐ溶けてしまうので消化石の代わりにはならないようです。

気になる飼料にかかるコストは?

1羽あたり1kg~2kgの餌を全て購入していたらとんでもない費用となりますが、配合飼料の代わりに無料や安価で入手できるものを駆使することで、筆者のところで購入している飼料は年間通じて1羽あたり1万円程度です。ペットにかかる餌代としてこの程度なら現実的ではないでしょうか。たぶん。


今回はここまで。ご清覧いただきありがとうございました。


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