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グラレコの練習に、極端な描き方を色々試しました

グラフィックレコーディングの練習をしています。普段時間をかけたイラストやビジュアルノートは描いていますが、話を聞きながら描くのは、今回がほぼ初めてです。

ただ普通に描き続けても飽きるので、毎回ちょっと極端なテーマを決めて描きました。わりと楽しかったので、その過程をまとめます。

もくじ
・とりあえず普通に描く
・絵だけで描く
・スタイルを変えて描く
・もう一回普通に描く
・キーフレーズ3つだけを描く
・白黒だけで描く
・3段階の構図で描く
・まとめ

全ての画像はiPad+Apple Pencilで描いています。

とりあえず普通に描く

最初の題材は清水淳子さんの『グラフィックレコーディングの教科書』から、羽生善治さんのTEDxTokyoのトークです。

iPadで描いているので、最近流行ってる写真のトレスしてみたい、ということでやりました。

Take small risks and pay attention to coincidence │ Yoshiharu Habu │ TEDxTokyo

なんかノートみたいです。

わかったこと
・字ばっかりで、グラレコというよりただのノートみたい
・描いてる最中に少しでも考えてしまうと、置いていかれる

絵だけで描く

前回は絵が全然描けなかったので、同じ羽生さんのトークを、今度は絵だけで描きました。文字に頼らない表現を獲得したいからです。

Take small risks and pay attention to coincidence │ Yoshiharu Habu │ TEDxTokyo

わかったこと
・さすがに文字が多少ないと理解しづらい
・でも絵だけでもそこそこいける

このチャレンジは、トレーニングとしては面白く、良さそうなので、そのうちまたやりたいです。

スタイルを変える

もうすでに、黒いサインペン+色付きのペンという設定に飽きてきました。iPadで描いているので、他のスタイルでも描いてみることにします。黒を使わない+色面を使うというスタイルです。インスタで見かけてかっこよかったので、私も描いてみたくなりました。

また同じ羽生さんのトークです。

Take small risks and pay attention to coincidence │ Yoshiharu Habu │ TEDxTokyo

わかったこと
・同じ話を違う表現で描くと、描く方に集中できるので、新しい表現を模索しやすい
・前に描いたことのある図はスッと出てくる

もう一回普通に描く

前回描いたスタイルが気に入ったので、そのスタイルでもう一回普通に描いてみることにしました。絵も描けるようになったし、違うスタイルもやってみたし、もう理想のグラレコが描けちゃうのでは?という目論見です。

さすがに羽生さんのトークは話を覚えてしまったので、他の方のトークにします。

A significant role of religions ― a quest for world peace | Daiko Matsuyama | TEDxKyoto

これは、描いているうちに紙面が足りなくなり、後で全体的に縮小したりしてなんとかしてしまいました。

わかったこと
・聞こえた端からなんでもかんでも描こうとしてしまい、紙面が計画的に使えなかった
・焦ると雑になって見にくくなる
・話題がバラバラと描かれていて、構造化されていない

キーフレーズ3つだけを描く

前回は聞いたこと全部描こうとして雑になり、紙面もわかりにくくなったので、今回は描ける情報量を制限してみます。描く量を減らして、聞く方に集中する実験です。

地理と文化の新しい関係 : 宇野 常寛 at TEDxTokyo (日本語)

さっそくキーフレーズの選択を間違えました。
「地理と文化の新しい関係」というタイトルなのに、古い方の話を描いていないので、まとめとして不十分です。トークのタイトルから新旧の対立構造が予想できたので、それを踏まえてキーフレーズを拾うべきでした。
聞く力も予測の力も足りていないですね。

わかったこと
・話をよく聞いて、落ち着いて丁寧に描けたのはよかった
・タイトルから話の内容を予想する
・情報量を減らす方が、聞く力を要求されるので大変

白黒だけで描く

今まで何枚か描いてきた中で、紙面全体が似た感じになり、重要なトピックや結論が目立たずごちゃごちゃして見えがちだなと思いました。全体的にハイライトカラー使いまくって、ハイライトになっていなかったり、、、
ハイライトカラーを効果的に使うために、ベースカラーの使い方や要素のサイズなんかを工夫できるようになりたいです。

The value of movies: Naomi Kawase at TEDxTokyo

わかったこと
・ベースカラー1色で見やすい画面ができれば、ハイライトカラーがより効果的に使えそう
・話の流れや結論をもっと明確に表現したい

3段階の構図で描く

グラレコと一口に言っても色々な目的があり、それに応じてふさわしい構図や描き方があります。私が描きたいのは、こんなグラレコです。
・話の内容を知らない人でも、話の内容をおおよそ把握できる
・会場の温度感や話者の雰囲気が表現されている
・1枚にまとめる

そこで今回は、話の流れがわかりやすそうな構図を事前に作り、それに当てはめて描いてみることにしました。
開始する前に、ここまで描いてしまいます。

できたのがこれです。
Kesennuma sweaters: 御手洗 瑞子 at TEDxTokyo 2014

わかったこと
・話の内容はわりとわかりやすい。TEDみたいなシンプルで短いプレゼンテーションとは相性が良さそう
・話の雰囲気や温度感の表現は引き続き検討する
・事前に画面を区切りすぎると絵が描きにくい

まとめ

今回はここまでです。まだ課題は多いですが、最初と最後のグラレコを比べてみます。

紙面の使い方がダイナミックになった感はありますね。改めて1枚目を見ると、どう読めばいいか(視線の動かし方)と結論部分が明確なので、まとめとしては悪くないかもしれません。こういう「普通に見やすい感じ」は大切にしたいです。

また、こういう極端なやり方をする中で、たまに普通に描くと、成長が見えたり新しい課題が出たりするので良かったです。

変化したこと
・落ち着いて聞いて描けるようになってきた
・構図や図を用いて、視覚的に表現できるようになってきた

引き続きの課題
・聞く力を鍛える
・量を描いて、表現のストックを増やす

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