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二人でいる場所。

ずっと見上げてきた枝。いつもいたオジロワシ。
年老いたせいだろうか、一羽の目の下に、
大きな腫瘍か傷のようなものができた。
その後、ワシは一羽になり、やがていなくなった。
数年後、一羽戻ってきた。さらに数年後、二羽になった。
目の下に傷はない。
きっと若い二羽が、老いた二羽の遺産を受け継いだのだろう。
この枝は、僕にとって、二羽でいてほしい場所だ。
あの鷲はもういない。しかし番の鷲が戻ってきて、とても嬉しかった。
僕は遠巻きに、世代交代を見たのだった。


Shiretoko, Hokkaido Japan / Jun.2018


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