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ブラックホールとインスタグラム

放置していたインスタグラムを、最近、少し活用してみようと実験的に弄っているのですが、なかなか厳しいです。
縦長の特徴を生かして、ひとまずは野球関連で撮影した人物を上げていこうと10枚ほどアップしてみました。
人物写真には縦長が合いやすい。
ところがですね、いつまで経っても反映されないのです。
設定したハッシュタグで検索してみても、自分がアップした写真は全く出てこない。

まぁ最初だからしばらく時間がかかるのかな?なんて思って、三日後くらいにもう一度やってみるのですが、やっぱり全く出てこない。

ん!?なんかへんだぞ。

そう思って見てみると、ハッシュタグ検索で出てくる写真は毎回決まっていて、しかも三日前と全く同じではないか。
なんじゃこりゃ。

さっそくネットで調べてみると、一年ほど前にシステム変更があり、それ以来ずっとこんな感じなのだそう。
つまり出てくる写真は人気のある写真だけで、人気のある写真だけしか出てこないから、見られるのも人気のある写真で、だから結局出てくる写真はいつも同じ人気のある写真で、しかも三日どころか半年経っても同じ写真が出てくるだけなのだ。

普通の神経なら一般ユーザーのように「ブチ切れる」ところなのかもしれませんが、私は「おもしろ~!!」と思ってしまいました。

私は現代アートが大好きなのですが、これってまるで現代アートのように、とってもシュール!!
だってSNSっていうのは時間とともに変化して、投稿された写真などをリアルタイムに表示することで成り立っているシステムでしょ?
それが完全固定(のように見える)で、どれだけ投稿しようが何の変化もない(ように見える)SNSって、なんてアーティスティックなんだろうと感動したわけです。

決して嫌味で言っているわけではなく、ガチでおもしろいと感じました。
「時が止まったSNS」。なんとキャッチ―。

特に面白いと思ったのは、みんな「バズりたい、バズりたい、バズりたい!!」と怨念のごとく念仏を唱えながら、全力で投稿しているわけですが、当然のごとくSNSは全く反応しない(ように見える※以下略します)わけです。
バズるために人生を賭けて必死で撮影して
「よっし!いいの撮れたぁ!!すげえ神!」ってやつを、片っ端から全力でシュレッダーへぶち込んでいるような、なんともシュールな構図が素晴らしくアートしているんじゃないかと、どきどきするほどの興奮を味わえるSNSだと思いました。

そしてふと思ったのです。
これってブラックホールと同じじゃないのかな。

ブラックホールにはいろいろな解釈があるのですが、その一つとして吸い込まれた物質はブラックホールの事象面に、全ての情報がそのまま永遠に蓄積され続けているというものがあります。
しかし光すら脱出できない猛烈なブラックホールの重力波によって、決してその事象面を外部から見ることは出来ず、常に何の変化もないかのように見えるというものです。
でもその間も物質は吸い込まれ続けて、事象面へありとあらゆる情報が蓄積されるわけです。
私はこれらの推論から、ブラックホールは全宇宙の情報を集める書庫のような意味があるのではないかと、論じたことがあります。
人間よりも遥かに高次元の存在、いわゆる神々のようなものが実在し、何らかの理由で宇宙の情報を集積、蓄積させ、それこそ人間社会のネットやSNSのように彼らの間でその情報を利用しているのではないのか、ということです。

そうして見ると現時点でのインスタグラムは、そのブラックホールに酷似しており、人類が初めて作ったブラックホールと考えて良いのではないかと思ったのです。
どれほど情報を流し込んでも、確かに情報は蓄積されているはずだけど、ハッシュタグ検索を行っても全く自分の投稿が見えてこないインスタグラム。
これぞブラックホールのプロトタイプなのではないでしょうか。
いや、人類初のブラックホールに認定します。

私が投稿した写真は、ひょっとすると10年後くらいに突然発見されたりするかもしれません。
これってタイムワープですよね?
いやぁどきどきするなぁ。

ちょっと頑張って投稿してみようかなと思います。

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