槙伸二

どこにも所属できない仲間はずれな文字達をなんと呼べばいいのか、ただ 文章 では愛想…

槙伸二

どこにも所属できない仲間はずれな文字達をなんと呼べばいいのか、ただ 文章 では愛想がなさすぎるし、エッセイと呼ぶにはたいそうすぎる。村八文とでも言ってみようか。そんなとりとめもない文字たちをつらつらと書いていきます。目的なんぞはございません。クスッとひと笑いあればこれ幸い。

最近の記事

私ですらわかることがある

 男か女か     肌の色は何色か  生まれた土地は何処か  信仰するもはなんなのか  プライドを置く場所はどこにあるのか  人生を何にかけるのか  人それぞれ、何もかも違う  しかし、我々は皆等しく人間なんだ  

    • 三十路男のエトセトラ #5

       私は関西人である。  生まれも、育ちも現在の在住も関西だ。    日本で最も有名、有名というかよく耳にする方言は関西弁であろう。  言わずもがなテレビやYouTube、あらゆるメディアのバラエティコンテンツで関西弁を使う芸人が多いからだ。  おそらくその影響であろう、仕事柄、ちょこちょこと北海道から九州まで行くのだが、「関西人は口達者で面白い人が多い」 という認識が割と全国的に持たれている。  はっきり言おう、この認識は 合っている 。  間違っていると言いたいところ

      • White Riot 

         今日も俺は怒っている。オコッテイル ではなく イカッテイル。  暴動でも起こしたいくらいに怒っている。 イカッテイル。  何をしてもつまらないから怒っているんだ、何事も楽しむ姿勢が大切だよ と諭されたところで、つまらないものはつまらないんだから仕方がない。  酒を飲もうが、女を買おうが、仕事を熱心にしてみようが、美味いものを食おうが、つまらない!!  暴動でも起こしたらアドレナリンは出るだろうから、興奮はするのだろうが、それが面白いかどうかはわからないし、万が一つまら

        • おっさんがスナックで歌うべき曲 PART1

           とあるnoteのユーザーが、おっさんがスナックやカラオケバーで歌う曲について実に的を得た面白い記事を書いていた。  聴き覚えのない昔の洋楽、若者に寄り添った流行りのPOPS、さては感情の入りすぎたエレファントカシマシ 等々  全てノーグッドだと。  おっしゃる通り、全くの同感である。  会社の飲み会の2次会、ホステスとのアフター、後輩と一杯やっている時、カラオケボックスでなくてもマイクを握る機会は季節に一度や二度はあるだろう。  そんな時のおっさんの選曲は非常にセン

        私ですらわかることがある

          三十路男のエトセトラ #4

           苦境は、友を敵に変える 〜ユリウス・カエサル〜  誰しも、一つや二つ嗜好するものがあるだろう。アルコール、甘味、カメラ、筆記具、人それぞれだが、私の場合はまずもってタバコである。  もし何かの間違いで、私にこの十数年間を自伝にしてくれという依頼がきたとしたらなんの迷いもなく、『私はタバコを吸っていました』と勢いよくタイプしiPadの電源を切るだろう。  そんな私の人生の大半を占めている喫煙という行為が昨今、苦境を迎えている。    そう、タバコを吸える場

          三十路男のエトセトラ #4

          Paradise City

           俺は今日もクソみたいな気分でキーボードを叩き始めている。  どうやら俺は気分がいい時と最高に気分が悪い時に何かを書きたくなるようだ。  「気分が悪い時」、これも色んな気分の悪さがある。昨日は晩飯を食べすぎて気分が悪かったが、そんな時に何かを書きたくはならないし、博打に負けて財布の中身が軽くなった時も別段そんな気分にはならない。  何かを書きたくなる気分の悪さは「怒り」で気分が悪い時だ。  たちが悪いのはその「怒り」の矛先がわからず、何か漠然と怒りが込み上げているってこと

          Paradise City

          三十路男のエトセトラ #3

           チャットGPTが世間を賑わせている。AIは賢くなっていく一方だが、その賢さに果た して我々人間は追いついているのか? そもそも我々が必要としているものはそういった無機質な賢さなのか?    爽やかな風に頬を撫でられ、小鳥の鳴き声とレースのカーテンの隙間から差し込む陽光によって目覚める。『おはよう』と隣で眠る愛しいワイフに声をかけ、額にキスをする。  もちろん、そんな朝の目覚めなぞは映画の中のお話で、今日も腰と首の痛みに耐え兼ね得て私は目が覚めた。30歳からいくつか数えた

          三十路男のエトセトラ #3

          三十路男のエトセトラ #2

          「漢」 という字を 「オトコ」 と読む、女性に財布はあけさせない程度には男でありたいと思い三十数年生きてきた。 ちょっとした用事を済ませようと、道を歩いているとボーイスカウトであろうか、小学生から高校生の少年少女たちが街頭募金を募っていた。ユニセフかユニチャームかなんだかよくわからないが、そんなことはどうだっていい、無垢な少年少女達がせっかくの休日を費やし、街頭で一所懸命に声を張り上げているのを見て見ぬふりするほど私は狭量な人間ではない。 リアリスト達はきっと

          三十路男のエトセトラ #2

          三十路男のエトセトラ #1

          喫茶店で、電車の中で、肘がぶつかり合う赤提灯の立ち飲み屋なら尚更で、別段聞き耳を立てているわけでもないが、お隣さんの会話が聴こえてくるのはよくある話。 今日も馴染みの喫茶店でたいしてい美味くもない、いや美味いか不味いかでいうと不味いに分類されるであろうサンドイッチを頬張っていると、隣のテーブルに歳の頃は20歳かそこらであろうか、2人の男子が腰をおろした。  普段私が足繁く通うこの喫茶店には20歳やそこらのお客などはこない。なぜなら、ナポリタンもカレーもオムライスも特筆す

          三十路男のエトセトラ #1

          Gimme Shelter

          現在の時刻は深夜の2時を回ったところ。そろそろベッドに入ってもいい時間だが何故か俺はこのどうしようもない文章を書こうとしている。  動機は何かと自問してみてもよくわからない。承認欲求が芽生えたのか、はたまた寂しさを紛らわそうとしているのか。  大人の男には色んな夜がある。疲れ果てて眠る夜もあれば、酒で得体の知れない何かを紛らわす夜、人肌恋しくなって2万円ほどのお金を払って見ず知らずの女と肌を重ねる夜、まあなにせ人それぞれ色々ある。  今夜、たまたま俺は Gimme Shelt

          Gimme Shelter