ややや、けったいな

ゴーストバスターズ アフターライフを観てきました。

まあ中盤から泣いてクライマックスで声出そうになるほど号泣するくらい良い作品でした。もう続編として愛が溢れてて。

ただ、愛だけじゃなくてすごく計算され尽くした「科学的に」美しい続編でした。

オリジナル版を観た人は絶対観た方がいいです。

■思い出は地上波の中に

40代くらい以降の日本人でゴーストバスターズ知らないとか好きじゃないって人はほぼゼロだと思うんですが、ちなみにオリジナル、つまり84年版の第一作は俺はテレビの吹き替えで観た世代で、2は映画館で観ました。あんまり映画館行かない親父が連れてってくれたくらいゴーストバスターズは必見だったんですね知らんけど。

なので84年版は吹き替えでしか観てないかもしれない。当時はレンタルで借りるまでもなく何度となくテレビで放映されてたし。あれ?だとしたらテレビでカットしてるとこは観てないのかな?

結構好きなのがクライマックスのバトルでプロトンパックのスイッチ(あれメインのスイッチは後ろにあるから安全装置?)入れながらピーターが「ド〜♪」って言うとレイが自分の名前にひっかけて「レ〜♪」って言うのにイゴンは「イ〜ゴ〜ン〜♪」って言うちょっとずれた感じが現れるシーンなんすけど、そのシーンが大好きな俺はアフターライフを見終わった後(帰ったら懐中電灯のスイッチ入れながらイ〜ゴ〜ンっていうごっこやるしかねぇ!)って思いましたよね。あれも英語だとどうなってるのかそういや知らないわ。

■科学式のように美しいプロダクション

アフターライフの予告が出た時に最初に思ったのは「なんで田舎?」ってとこだったんですが、映画を観始めるとまず思ったのは

「なっつ」

っていう。84年版とともにDNAに刻まれたあの茶の間で観る映画感。80年代の映画の雰囲気ですね。

音楽とかがオリジナルを踏襲しているのはあるんですが映像の色彩とかの映像的な部分もそうだし、時代に取り残されたオクラホマ州のど田舎のダイナーとか街全体の雰囲気が「あー、だから田舎にしたのね」って納得。

あとキャスティングについてポリコレがつきまとう昨今ですが、主人公が女の子で友人がコリアン系っていうのは確かにポリコレに配慮してるとも言えるけど、俺みたいなおっさんがポッドキャストくんを見て思い出すのはグーニーズのデータくんだと思うんすよ。そこもまた80年代だなっていう。

そしてストーリーの組み立ても最初つらいけど途中から楽しくなって熱いバトルがあって最後に家族愛の感動で終わるっていう黄金の王道ストーリー。

しかも84年版であのマンションの設計が魔術的な〜みたいな設定を生かしてあの設計者が今度は街ごとそれように用意していたってことであの街とゴーストバスターズが関わる必然性を作るとかもすごいし、それによってまた同じゴーザを倒すことになり、ビームを交差させなきゃ!ってみんなが思うようになってるというね。

■ありがとう。それしか言う言葉が見つからない

主人公のお母さんはゴーストバスターズの誰かの娘であるけど誰かっていうのは映画の中で中盤くらいまで明かされなかったけど、主人公の女の子めっちゃ美少女だけど眼鏡といいくるくるの髪の毛といいイゴンそっくりすぎやろっていうのもすごいというか感動。

そして俺たちが大好きなプロトンパックやあの箱(名前しらんw)、そしてEcto-1を手に入れてはしゃいで遊び?倒す主人公たち見てると「わかる〜」って気持ちがシンクロしちゃうのもすごくよくできてるし、イゴンとママが疎遠だったせいでゴーストバスターズの活躍をウワサでしか知らない、Youtubedで観て知るってことで観客と同じ目線でゴーストバスターズを感じるっていうのも抜群の感情移入効果を生んでたのではないかと。

そこまで懐かしさと共感と愛情を感じさせた上でのあのクライマックスですよ。マジで嗚咽しそうになりましたよ。出てくるだろうとか予想してたってあれを映像として見せられたらもうほんとありがとうとしか言えません。ジェイソン・ライトマン監督はお父さんに誇れる素晴らしい続編を作ってくれたと思います。

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