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「天空のパイナップル(仮)」の謎に迫る

見上げるとオゾン層の向こうが透けて見えるんじゃないか?と思うほど
沖縄は本日、雲一つない綺麗な青空が広がるいい天気だった。

こんな日でも、元気に引きこもってゲームをするのが私。
なのだが、息子が朝6時半に目を覚ました瞬間から、
「あー公園いきたーい。晴れてるのになー。あー公園」
と言うもんだから、土日の晴れた日は公園に行くのが日課になっている。

大げさな表現でもなく、息子は本当に目を覚ました瞬間に目をこすりながら「公園行きたい」と言いながら、カーテンを開けて天気を確かめるのだ。
そこまでの強い意志と情熱を目の当たりにすると、いくら前世がナマケモノだったであろう私も重い腰をあげざるを得ない。

ナマケモノではあっても、鬼ではないからだ。

そうして出かけたおなじみの公園だったのだが、
「お母さん、パイナップルが落ちてた!」
と言って息子がこれを持ってきた。

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あー、はいはい。
海岸の砂と陸地の間くらいに、パイナップルに似た実をつける背の高い木がある。

それ自体の存在と、それがパイナップルではない、
ということはオキナワンキッズは皆知っているが
じゃあ、その木と実の名前は何というのか、…それは誰も知らない。

そこまで込みで、オキナワンキッズあるある。

なんとなく、今まで知らないほうが面白いと思って調べなかったが、
長年海岸で見かけては空を仰ぐようにして見上げていた、

「天空のパイナップル(仮)」の真実を知るべき日がきた!
私はそう直感した。

そして「これ、なーにー?」とも聞かれて、答えられなかった!

まずは公園を見渡してみると、この木がずっとここに生えていることをその時初めて意識する。

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おお、ソテツもあった!
…そういえばずっとあった。見ていたのに見えてなかったのかぁ。

木の下まで行って、例によって見上げてみる。

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いやー、やっぱりパイナップルに激似ですわ。
生き別れのキョウダイでしょ。ん~、トロピカル~
落ちてきたら痛そう。

という具合に様々な考察をし終えたところで、ついに私は真相に迫る。

「沖縄 パイナップル 似ている」
検索ポチー

アダン(阿檀、Pandanus odoratissimus)は、タコノキ科タコノキ属の常緑小高木。
亜熱帯から熱帯の海岸近くに生育し、非常に密集した群落を作る。時にマングローブに混生して成育する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アダン!

君、アダンさんだったのねーーー
カッコええ名前やねーー

アダンの実を食べてみた方がいるらしい。
この記事によると、味がしないとのこと。
へぇ~~~~知らなんだ。勇気あるなぁ。

そして私はしれっとした顔で、息子に伝えた。
「それはアダン、っていう名前なんだよ~、食べても味がないんだって!」

青空の下、きっとこの公園内でそのとき私だけが
知識を一つ得たと同時に、なんだか浪漫を一つ失った悲しさも少し含んだような、ビターな気持ちになっていたのだろう。(どうでもよいことで)

ブラックコーヒーでも買って、感傷に浸ろうかしら。
自販機の前で財布を開けると、5千円札と7円しか無い。

あら困った。
…アダンで喉を潤…す?

などと0.1秒にも満たないくらいは考えたのでした。


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