東京から見た高崎経済大学の特徴
初めまして、東京から群馬に通っていた大学生しのたむと申します。
2023年3月、5年在籍した高崎経済大学をようやく卒業いたしますので、母校への感謝の気持ちを込めて、これから入学・受験される方、また在学生にも向けて私なりの思うところを共有したいと思います。
この記事を読んで分かること
・高崎経済大学とはどんな大学か
・どんな学生生活が送れるか
・経済的メリット
・国際的メリット
・東京の大学生活との違い
・学歴コンプレックスの解消法
・卒業後の進路のあれこれ
目次
1.高崎経済大学の概要
高崎経済大学(TCUE)
経済学部(経済学科・経営学科・国際学科)
地域政策部(地域政策学科・地域づくり学科・観光政策学科)
1957年に高崎市立の大学として創立され、2011年の公立大学法人化を経て、2017年に 創立60周年 を迎えました。その際にはグローバルな時代を視野に国際学科も設置され、現在の2学部6学科、2研究科体制となっています。
経済学部では前期日程・中期日程、地域政策学部では前期・後期、全国に何か所か受験会場があり、非常に受験アクセスが良いです。
(※2022年度の受験会場:本学、札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、岡山、高松、福岡)
そのような背景から、全国各地から、また国外からも多彩な学生が集まっています。実際在校生の7割ほどが県外出身者です。
学費は半期260,400円、年間520,800円です。
公立なので私大に比べればかなりお得です。
(さらに驚きなのは高崎市民だと半額になるのです!)
後述しますが、海外留学にもかなり手厚い助成金などがあり、費用対効果の高い大学だと思います。
2.自己紹介
それぞれ突っ込みたいこともあるんですが、内容がずれそうなので大学について述べる際に適宜盛り込みます。
自己紹介からお伝えしたいのは、
やろうと思えば何でもできる大学だということです!!!!
自分の行動はどうにでもできるけど、どんな環境に身を置くかというのが大きな選択事項だと思います。どんな環境なのかってことも含めてお伝えしていきたいと思います。
3・特徴(高経あるある)
以前Tiktokでバズったこともあるのですが…
順不同で思いついた順に述べます。
ちなみに本学のことは、高経、経大、などと呼び呼ばれます。
慶大と紛らわしいですね♡
・大学周辺に住んでいる人が多い
私も大学から徒歩3分のアパートに住んでいましたが、県外出身で大学の周辺に住んでいる人が多いです。そのため終電などを基本気にせずに、夜中まで語りつくすことができます。(笑)
都会だとそれぞれ沿線とかバラバラの駅に住むこともあるかと思うので、みんな近くに住んでいるって意外と面白い環境です。
・Fランク、私大だと思われる
大学名からそれっぽいと思われるようです(いじりなところもあるけど)。
偏差値は調べていただいて、就活的には現実的にはCランクとか(最近はDランクとか)言われるようですが、結局個人差が大きいです。
でも群馬では意外と名をはせていたり、大学院受験でも面接官に「経済学では歴史あるいい大学だよね!」と言われたりします。東大の院試も書類審査で通りました。あんまり関係ない。
・学歴コンプレックスの人もいる
これは受験成功した人しかいない大学なんてほぼないというか、どこの大学に行ってもさらに上を目指していた人と、その大学が第一志望だった人、いろんな人がいます。
けれど特に思うのは、経済学部の中期日程は、前期・後期とはさらに別で受験ができるので、公立の滑り止めとしては使いやすいのも事実。
経済的事情などで私大を滑り止めにできなかった方もいると思います。
浪人して親に負担かけたから、前期・後期は挑戦して、だめなら中期で高経というのも聞く話です。個人的な体感だと、北大・都立大・横国志望だった人などが多い気がします。
・経済的メリットが大きい
前述したように経済的メリットで進学する人もいます。
学費は公立なので私大に比べれば半分近い?
大学は高崎駅から徒歩1時間(バス20分)の場所にあるので家賃も安いです。私の頃は家賃相場3,5万円ほどだったと思います。4万円の部屋はとても綺麗なイメージでした。生活費も都会に比べるとかなり抑えられます。
・海外研修支援の助成金
2週間以上の語学留学には助成金が出ます。
たまに制度が変わりますが、現在だとアジア圏15万円、それ以外20万円の助成金が出ます(何度でも使える)。語学成績優秀者はもっと出たり、1回だけかなり出るものもあったりします。
(私の頃は必要経費の半額出してもらえました)
インターン先の慶應生に話してたら羨ましがられました。
・結構お酒を飲む?
コロナ後はかなり減ったのかもしれない(事実、経大生行きつけ居酒屋を知らないコロナ世代もかなりいるようです。)ですが、コロナ前の世代はよく飲んでいたと思います。
大学周辺にあまりレジャーがないので、お酒を飲んで親しくなるしかなかった…?また終電もないし、みんな近所だし、気兼ねなく飲んでいました。
個人的にはそのおかげで鍛えられたと思っています(笑)。
・車保有率は高めかも?
やはり群馬は車がないと大変なことも。学年が上がるにつれて車保有率は高まるかもです。自宅から車で通う人もいますしね。車があるとみんなから重宝されます。
4.Good
上記をまとめる形になると思いますが、良い点・メリットをお伝えします。
・学費や生活費が安い
・海外研修の助成金がある
・長期の交換留学に行っても4年で卒業できる
・県外からも多様な人が集まっている
(都内私大などと比べると、おそらく真面目・堅実な人が比較的多い印象)
・公務員試験に強いらしい
・Fランクではない
・大学周辺に住めば、勉強でも何でも自分のやりたいことに集中できる。(周りにハード的な誘惑が少ない)
・会計士や税理士などの資格を勉強している人もいる(現役合格も)
・就職先は悪くない(大企業や有名企業に行っている方も)
・友達との距離が近いから人生の友ができる(住んでるところが近いと必然的に絆も強くなるように思います)
・受験科目が少ない(3教科とかのはず)
Twitterより
・学割証を他大学よりたくさん発行できる
(乗車料金2割引になります)
授業の質等に関しては、他大学との比較ができないので割愛しますが、きちんと勉強できます。先生方もこちらが積極的にいけばきちんと対応していただけます。個人的に面白い授業もたくさんあります。
5.More
改善点などを考えたいと思います。
全ての人の要望を叶えるなんて無理なことで、当然本学にも足りない部分はあります。あくまで個人の意見です。
・陸の孤島
駅が遠く、バスの本数が多くないこともあり、車がないと出かけるハードルが高いです。車がないと自転車を使いますが、群馬はからっ風があり、冬は寒さが痛いです。都心部に比べれば圧倒的に何もないので涙、誘惑は少ないけど、刺激も少ないです。やりたいことがあって集中するには良いですね。
・コミュニティが狭い(かも)
部活やサークルにもよりますが他大学との関わりは少ないかもしれません(大学周辺だけで生活してるとあまり出会えないので。バイトなどでも出会えるかもしれませんが)。もちろん本人のスタンス次第もありますが。東京ほど多様な人もいないので、大学内で固まりがちかなと思います。
・意識の高いつながりが難しい(かも)
高経にも優秀な方、勉強に励んでいる方はいらっしゃるんですが、そうした方は一人でいることが多いように感じていて、そこにコミュニティやつながりができるともっと発展的で面白いだろうなと思います。
多くの学生はサークルなど馴染みの友達と、ある程度勉強して、それぞれの趣味を楽しんで、就活して卒業、というようなイメージです。(偏見もあります、もっとそれぞれ多様ではあると思います)
・2学部しかない
これはどうしようもないのですが、総合大学ほどの多様さはありません。
例えば経済学部でビジネスアイデアを考えて、理工学部のエンジニアにアプリ開発を依頼するとかそういうことはできなかったり。もちろん他大学で探せば良いのですけどね。逆に経済や地域政策に関心がある学生が多いという点は面白いかもしれません。
でもこのくらいしか感じません。
やろうと思えば本当になんでもできると思います。どこにいても。
友達でも後輩でも新たにサークルを立ち上げる人もいて、ないものは作ったり補ったり、なんでもできる、むしろないほうが自分で創り上げる良い経験ができるかもしれません。
6.高崎経済大学が向いている人
最後に本学が向いている人について。
正直入ってしまえばその環境で頑張るしかないと思いますが、志望校を迷っている受験生向けに書きたいと思います。
などです。もっとたくさんあると思いますが、とりあえず以上です。
ちなみに、私が本学を志望した理由は、中期日程があるかつ、高校の親友の志望校だったためです。それだけで受験して結果的に通うこととなりましたが、全くの後悔はありません。第一志望に行けなかったコンプレックスを抱えながらもやりたいことを色々やる大満足の学生生活でした。大学1年次にできた友達は今後も仲良くしていきたい人ばかりです。ただ4年間は東京で過ごしていたので、大学内部のことは分からないことも多くあります。
7.最後に
かなり私の経験に基づく偏った意見になってしまったかもしれません。
読まれた方は是非、気軽に質問でも意見でも反対意見でも、何でもお伝えいただけると幸いです。
どんな環境でどんな経験をしても、無駄なことはありません。
その選択で良かったと思えるような自分の行動が大切だと思います。
是非、みなさんが自分の納得のいく道を進めますように。
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