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見えざるもの、聞こえざるもの、形なき雲、池の底

この絵は最近描いていた心象画を少し加工しました。
画材は日本画の画材(岩絵具など)を使っています。
加工したらなんだか禍々しさが増して面白い絵になりました笑

心象画は心の中を描く。
心の景色を描く。
ふと浮かんでくる感情も描く。
無意識の世界を描く。

ユングの本に「創造する無意識」無意識の世界は芸術的創造性にどう関わっているのか
論文?がいくつかのっていた気がする。

その中でうっすらとした記憶だが
描いた絵に対してファンタジーや幻想的だみたいに言われたシャガールが、私の絵は心の中の現実を描いているのだ。と怒った話があった。

まさにそうである。
私のようなものが描く絵もユングがいう「自己」心の全体性を描いている。
意識、無意識が全て含んでいる。

私の母は日本画の先生をしており
母の恩師である方が残した絵の精神に

見えざるもの、
聞こえざるもの、かたちなき雲、池の底、
柔らかいものと固いものを画面に描こうとされていたらしい

人の心は深淵だ。

芸術も心理学などの学問も思想も哲学も信仰も
全て深い部分で繋がり合っている。

最近は雨でなかなかお寺まで行けないが、毎日20分ほど家の窓の側で日の光を感じながら、坐禅をしている。

どの世界を覗いても、深く覗いていると必ず自分が見えてくる。

なんだか深淵を覗き込んでいるようでもある。

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