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トラウマケアにおけるカウンセラーとの関係性

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingoです。
今回は私自身も含めカウンセラーとクライアントとの関係性について考えてみたいと思います。
トラウマケアに限った話では無いですが、しんしん心理研究所ではトラウマケアに特化したカウンセリングを行なっているので、特にトラウマケアに取り組む際に着目して書いていきたいと思います。

トラウマケアにおけるカウンセラーとの関係性は、クライアントの回復にとって極めて重要です。この関係は、クライアントが安全で支持され、理解され、尊重されることで築かれます。以下では、トラウマケアにおける良好なカウンセラーとクライアントの関係性に焦点を当てて解説します。

信頼と安全性の構築

トラウマケアの第一歩は、クライアントが安全であると感じられる環境を提供することです。カウンセラーはクライアントとの信頼関係を築き、クライアントが自分の感情や経験を安心して表現できるようサポートします。これには、カウンセラーが積極的に傾聴し、クライアントの感情を尊重することが含まれます。

共感と理解

カウンセラーはクライアントの感情や経験に共感し、理解することが重要です。トラウマ経験を持つクライアントは、他者が自分を理解しようとしていることを感じることで、回復のプロセスを進めやすくなります。共感を示すことで、クライアントは孤立感や孤独感から解放され、自分自身を受け入れることができます。

受容と非審判

トラウマを経験した人々はしばしば自己否定感や罪悪感を抱えています。カウンセラーはクライアントを非審判的に受け入れ、自己の経験をジャッジすることなく支援します。この受容の姿勢は、クライアントが自己を受け入れ、自己価値感を回復するのに役立ちます。

権威と専門性

クライアントはカウンセラーに対し、専門的で安全なガイダンスを期待しています。カウンセラーはトラウマケアにおいて、適切な知識やスキルを持ち、クライアントのニーズに対応できるように努める必要があります。また、カウンセラーは自らの限界を認識し、必要に応じて他の専門家への紹介を行います。これはクライアントのことを第一に考えカウンセラーの都合で対応できないことを安請け合いしない姿勢を貫くことを意味します。

安定性と一貫性

トラウマを経験したクライアントは、安定性と一貫性のある関係が重要だと感じます。カウンセラーはクライアントの感情やニーズに対し、安定したサポートを提供することで、クライアントが安心感を持ちながら回復を進めることができます。

クライアント中心のアプローチ

最も重要なのは、トラウマケアにおいてクライアントが中心に置かれることです。カウンセラーはクライアントのペースに合わせ、彼らのニーズや目標に合わせてケアを提供します。クライアントが自分自身の回復プロセスをコントロールし、自己決定権を持つことができるようサポートすることが求められます
トラウマケアにおけるカウンセラーとの関係性は、クライアントの回復にとって不可欠な要素です。安全性、共感、受容、専門性、安定性、そしてクライアント中心のアプローチが、良好な関係を築くための鍵となります。カウンセラーとクライアントが共に働き、信頼できる関係を築くことで、トラウマの回復プロセスがより効果的に進むことが期待されます。

クライアントとカウンセラーはトラウマに立ち向かうためのパートナーであり戦友のような関係性だと言えます。お互いに信頼できる関係性が構築できなければ安心して自分の全てをさらけだすことは難しいでしょう。
とは言えどちらも人間である以上、相性の問題もありますのでご自身で本当に信頼できるカウンセラーを選ぶことも大切なことだと思います。

しんしん心理研究所では実際にトラウマケアに取り組む前に、必ず無料相談でお話しを聞かせていただいています。事前に話をした上で納得してからトラウマケアをスタートすることができますので、安心して相談していただけると幸いです。

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