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トラウマケアにおける自己受容の重要性

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingoです。今回はトラウマケアにおいてとても大切な「自己受容」について書いてみようと思います。
自己受容はトラウマ体験を受け入れ、自らを理解し、回復のプロセスに進む上で極めて重要です。この記事では、トラウマケアにおける自己受容の重要性を具体的なアプローチとともに解説します。

なぜ自己受容が重要なのか?

  1. トラウマ体験の受容
    トラウマ体験を客観的に受け入れることは、その出来事が過去にあった事実であると認めることです。否定するのではなく、トラウマ体験があったこと自体を受け入れることで、トラウマ体験者はその出来事を過去のものとして認識し、初めて一歩前進することができます。

  2. 自己価値感の回復
    トラウマ体験は自己価値感を低下させることがあります。自己受容を通じて、ありのままの自分を受け入れ、今の自分自身に価値があると感じることができるようになります。これは、回復のプロセスにおいて非常に重要です。

  3. 自己成長の促進
    トラウマ体験を客観的に受け入れることで人は成長する機会を得ます。自己受容を通じて初めてトラウマを経験したことから学び、自分自身と向き合うことができるようになります。これにより、より強く、成熟した人間になることができます。

自己受容を促進するための具体的な方法

  1. マインドフルネス
    マインドフルネスは、「今この瞬間」の自分自身や周囲の状況に注意を払うことを行います。自分の感情や思考に注意を向け、それらを受け入れるトレーニングを行います。マインドフルネスの練習を通じて自己受容を促進し、トラウマ体験を受け入れる準備ができるのです。

  2. 自己肯定の言葉
    自分自身に対して自己肯定的な言葉を使うことをオススメします。自分に対して優しい言葉を使うことで、自己受容を促進し、自己価値感を向上させることができます。たとえば、「私は価値がある」「今のままの自分でいい」「自分のことが大好き」といった言葉を継続して毎日繰り返し唱えることが大切です。

  3. 感情の受け入れ
    自分の感情を否定したり、無かったことにしたりするのではなく、それらを認め、受け入れることが大切です。感情が浮かび上がったときに、それを無視せずにありのまま受け入れることが大切です。

  4. 自己同一性の探求
    自己受容は、自分自身のアイデンティティを理解することからも始まります。自分が誰であり、どのような価値観や信念を持っているかを掘り下げて探求します。自分自身を理解することで、自己受容が促進されます。

  5. グループセラピー
    グループセラピーは、他者とのつながりを通じて自己受容を促進する効果的な方法です。他のメンバーと共有することで、客観的に自分自身を受け入れ、他者とのつながりを強化することができます。

まとめ

トラウマケアにおける自己受容は、回復の重要な要素です。自己受容を向上させることで、トラウマ体験を受け入れ、自己価値感を回復し、成長することができます。マインドフルネスや自己肯定の言葉、感情の受け入れ、自己同一性の探求など、さまざまなアプローチがありますが、それらを組み合わせて自己受容を促進することが重要です。ありのままの自分自身を受け入れ、過去のトラウマを乗り越え、「自分らしく自分のために」充実した人生を送ることができるよう自己受容を進めていきましょう。
しんしん心理研究所では皆さんの自己受容の促進を一緒に伴走しながらサポートします。気になる方はぜひ無料相談をご利用ください。

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