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二輪免許取得記19。

二輪教習24時間目。
全然予約が取れずに焦る。

配車表(普段は1段階○時間目とか書いてある)に、今日は「危険予測」とある。
その下に「普段通り二輪教習コースにお集まりください」とも。
確か、二輪待合室に「危険予測はプロテクターは不要です」みたいな張り紙があった気がしたのだけれど、いつの間にかなくなっている。
一緒に教習を受けるらしき人もプロテクターを着けてるし、どうしたものか、と思っていたら教官が二人登場。
「バイクにも乗るから、プロテクターは着けてね」と言われ、あわてて着ける。
今日は教習生が3人、それぞれ乗るバイクの指示をもらい、まずは普段通り内周を3~4周。
その間に何やら準備をする教官たち。
コースの直線部分で止まる。
特に説明はなく「じゃあ、一人ずつ走り出して」と言われて、前の人が走り出す。
と、見通しの悪いT字路から、ぬっと出てくる自動車。
これを、とっさに避けたり、直前で止まったりする練習。
自分が優先道路を走っていても、見通しが悪かったり、バイクの存在に気づかなかったりすると、いきなり車やバイク、自転車が飛び出してくる。
そういうときに「こっちが優先なんだから止まるだろう」という過信は厳禁。
気づかれていないかもしれない、止まってくれないかもしれない、と思って運転しないと、バイクの場合は特に命に関わるよ、という話。
そして、次は十字路。
自分が直進しようとしたら、対向車が右折してくる、という状況。
それぞれ避けたり、止まったりで、全員やってみたところで教官から質問。
「自分が直進しようとしているのに、自動車は右折してくる。バイクに乗っていると、こういう状況はよく起こります。なんででしょう?」
バイクは小さいから目立たない、相手が急いでいる、といった意見が出るものの、なかなか正解が出ない。
もしかして、と思い、20年前に教習所で習ったことを言ってみたら、正解。
「バイクは小さいから、遠くにいるように見えてしまう」
トラックは大きいから近く見える、バイクは小さいから遠く見える、というのは、車の運転をしている時に意識していることの一つ。
「バイクは小さくて速い」ということを意識しないと、特に右折の時には危ない思いをすることになる。
再び十字路、今度は右折しようとしたら相手が譲ってくれる、という場面。
ありがたく譲られて右折し、元の場所へ戻ってくる。
このときに気をつけるのは「譲ってもらったからといって焦らないこと」。
譲ってくれた車の陰から、自転車やバイクが出てくるかもしれない。
曲がった先の横断歩道に歩行者がいるかもしれない。
曲がりながらの急ブレーキは、バイクが一番苦手なことの一つ(個人的感想)。
譲られたことには感謝しつつも、焦らずに、危険を想定しながら走る、というのが大事だよ、という授業。
自動車の運転をしているときにもヒヤリとすることが多いので、バイクの時はもっと気をつけよう、と心に刻む。

危険予測の講習が終わったところで、いつもの教習に戻る。
卒業検定のコース。
今日は3人とも同じコースなので、急制動は前の人が出て行くまで手前で待つ、クランク・S字の出口では左右を確認して必要なら止まるように、と注意事項を言われ、3人それぞれ走り出す。
何度か回ってみて止まる。
やはりスラロームのスピードが遅い、とのことで、クランクとスラロームを集中して練習していいよ、と言われる。
確かに、他の種目はけっこう悪くないのだけれど、スラロームは苦戦している。
スピードを上げない程度に一瞬だけアクセルを吹かす、というのがうまくいかず、加速してしまったり、外側に膨らんでしまったりする。
そして、地味に苦戦しているのが、クランクの途中での方向指示器の切り替え。
右折でクランクに進入、クラッチを握った状態を維持しつつ、左手の親指で方向指示器を左折に切り替える、というのがかなりきつい。
クラッチを握る手がゆるむと加速してしまう、クラッチに集中すると直前で方向指示器を切り替えることになり、出口で左折するのが遅れてふらつく。
うっかりするとクラクションが鳴る。
手が特別小さいわけではないはずなんだけれど、親指が届かない。
関節が固いのか、手の可動域が小さいのか。
グローブを変えれば違うのだろうか?とも思ったけれど、これ以上バイクの出費を増やすことは避けたい。
教習が終わる頃には、ニーグリップによる股関節の疲れと、左手の親指が突き指のように痛い。
でも、運良く同じ日に予約が取れたので、3時間後にまたバイクに乗ることになる。


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