どう着るか、何のために着るか。

着物で暮らすといっても、制服を着て仕事をし、パジャマを着て眠るわけです。

着物に着替えるのに必要な時間は、私の場合約10分。

休日や、早く仕事が終わって晩ごはんは外食にしようか、という時の着物。

羽織って、合わせて、縛って、いつもの半幅帯を結んで、回す。

裾を引きずらなければいいので、おはしょりが長かろうと短かろうと気にしない。

合わせが浅くて上前と下前が開いたりするけど、テーブルに隠れるから大丈夫。

衣紋が抜けてなかろうが、衿が左右非対称だろうが、左前になってなければよし。

その時着たい着物と、いつも締めてる2980円のポリの半幅帯だから、コーディネートも特になし。

もちろん卒業式とか結婚前の両家顔合わせとかではちゃんと着てお太鼓も背負いますが、普段着なんてそんなもんでいいんですよ。

そもそも洋服の普段着だって、暑いか寒いかとTPOだけで決めてるので、いわんや着物をや。

どこにこだわり、どのくらい手をかけて着るかは、なんのために着物を着るのか、という気持ちの部分で変わってくると思います。

表現なのか、おしゃれなのか、SNSに載せるネタとしてなのか。

私は消去法で着てます。

他に着たいものがないので着物。日常からの逃避としての着物。

着物でも着なきゃやってられない、という着物です。

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